模型店の新しいカタチ
マチミサキ
またひとつ
馴染みであった
昔ながらの模型店が
無くなってしまいました。
今回の書き込みでは
もう感傷的な事はいいです。
どうしたら
流行るお店になるのか?
それだけを
今までにも私なりに考えていた事を
まとめてみたいと思います。
言うなれば
新しい模型店の在り方
また来たい!
と、思わせるにはどうしたら良いのか?
まず、プラモ人口というものは
けして多くはありません。
そして単価もそう安くはない。
その中で
経営を続けて行くのですから
やはりここは
言い方はアレですが
マニア特化型の店舗、
多くの模型店はやはり
そこに落ち着く事が多いかと。
しかし
これが大きな敗因のひとつ
そうではなく
新規の購買層を引き込むのです。
若しくは
離れていた経験者達を呼び戻すのですよ。
まず
プラモそのもののマイナス点としては
○作る時間がない
○時間があっても面倒
○上手く作れない
○作った所でコレをどうする?
○置場所がない
ま、他にも色々とあるでしょうけど
先ずはこんな所でしょうか?
そこで
お店側としては
完成品の買い取り、および販売を
行います
そんなの昔から
幾らでもあるよ!
という方も居られるかと。
しかし
ここでアイデアがひとつ
実は私も
自分的にはかなりの完成度を誇った
プラモを売りに
その手の
大型のおもちゃマニアリサイクルショップ店に
持ち込み査定に行った事があります。
これは別に
現金を手に入れたい、というよりは
単純に
自分の腕前が幾らで査定されるのかを
知りたかったからです。
ドキドキしながら
実際に完成品を並べ
販売をしているコーナーにて
その売値を確認。
失礼ではありますが
並んでいる作品群は
正直に申し上げて
けして
それほどの出来映えとも思えぬ
完組、塗装済みのガンプラ…。
キット価格五千円ほどのものが
なんと二万円の高値で売られていました。
なるほど!
これで…この価格ならば
私のものなら
十万円位いくかも。
まあ、それは販売価格として
買い取り額としては
控え目に半額の五万円ほどかな?
そう予想して
査定を依頼し
待つこと数分
ピンポンパンポン♪
━━査定が終了しました!
の放送に慌てて戻ると
その結果は
キット価格
約一万円の【MG THE―0】
この完成品が
一万二千円とのこと。
申し訳無さそうな
店員さんの表情も
印象的でしたが
これでは
私としては完全に赤字です。
『しかし、これでも完成品の
買い取り価格としては破格のものなので…』
『私もプラモが趣味なので
どれだけのモノなのかは解ってはいます…』
『うちでは同一商品として過去最高の…』
と、いった丁寧な対応では
ありました。
ええ、それは有難いですが
材料費だけでも
ふんだんに高価なメタルパーツ等を使用し
塗りも丁寧に重ね
仕上げに細心の注意を払い
なるべく万人受けするように
変なオリジナリティは入れず
あくまで販売を意識し
完成までに半年はかけた力作なのです。
ディスプレイ用にごく簡単では
ありますが
木製台座・ネームプレートも付けておきました。
これでは作成費を除いた
単純な労働力としても
時給に換算すれば凡そ
何円どころか何銭の世界。
とりあえず
悩みましたが
せっかく査定して頂きましたし
実際に幾らで販売されるのか?
これがとても知りたかったので
了承し契約は成立しました。
ちなみに
同じく持ち込んだ
同一サイズの
フルスクラッチ・バウンドドックは
なんと二千円でした。
元値が無いモノの査定は
初めてだそうで。
こちらは流石に持ち帰りましたが。
そして後日
恐々と
模型コーナーを覗くと
私のジオは
値札、四万円に赤線が引かれ
三万八千円にて販売されていました。
シカモ Σ( ̄ロ ̄lll) ヘンナ ポーズ!
どうなんですかね。
流石に
一万円のプラモにそんな
高額な設定をして売れると
思っているのでしょうか?
お店側としても
様々な事情があるとは
おもいますが。
しかし
いつまでも売れないと
私もつらい。
ここで
前述での提案事項に戻る訳です!
こういった無茶な
価格を一方的に設定するのではなく
入札方式にすれば良いのだと
そう思うのですよ。
モノは
とりあえず
預かり、として
価格はオークション形式
お店側には手数料や管理費を。
ネットを使ってもよいでしょうし。
今現在でも
そういったシステムは皆無では
ありませんが
実際に自分の眼で確かめてから
入札できる模型店というのは
まずありません。
プラモを作る人は解ってくれると
思いますが
完成したところで
普通の家なら
置場所には限界があります。
これを流通させるのです。
なにもガンプラでなくても
航空機や戦車
これなら
ガル○ンや艦○レといったアニメ層の
ミリタリーマニアも
食い付いてくるのでは
ないでしょうか?
作りたいが
作れない
こういった方々を引き込むのです。
ある程度の腕前をもった
モデラーの作品というものは
多くの場合
未経験者の人達の
想像を軽く超えてくるものです。
それに
腕前はあるが
時間がない
そういった層の為に
完成度の段階をわけ
下準備まで
済ませたキットを販売するのも
ありかと。
これなら値段もお安く出来るのでは?
勿論
1からつくってこそ!
という王道を貫きたい方も多いでしょうが
時代は変わるものです。
それにこれを
登録制のいわば作家指名システムにしても
良いかと。
これを続けていくうちに
【 買っては完成させ売る 】
これが頻繁に行われる
システムが出来上がっていくかもしれません。
新作はないか、と
暇潰しでも良いので
とにかくお店に寄って貰う事が大切
コンテストを意欲的に開催し
作製者の【格】的なものを
位置付けて行くのも
ひとつの方法かと。
そのうちに
なかには
それこそ
何十万円万単位の作品でも!
あの名工さんのものだから…。
そんな未来も待っているかも
しれません。
家でいわゆる
積みプラとなっている
未着手のキットも
時間がない、
腕がない、
その他にも色々とね…
そんな理由があり眠っていたものが
気楽に頼め
希望に近いカタチで
高い完成度を誇り
家へと戻ってきたり。
それに
工房的な施設を
お店側に設置するのも面白いかと。
エアブラシも使ってみたいが
騒音や匂い等
環境的に難しい
そんなユーザーも多いかと
おもうのです。
溶剤や塗料にしても
まるごとひとつ購入ではなく
使った分だけを徴収。
勿論
希望すれば指導アドバイス付き。
模型には
実に多様なものがあります。
お城キットなら歴史マニアを
SFモノのカッコいい機械や武器
これで映画マニアを
カーマニアにバイクマニア
Etc.
こういった潜在的な購買層を
どんどん取り込み
また、いずれは手を広げて
ラジコンやモデルガンも
同じようなシステムで
取り扱ってみても。
とにもかくにも
先ずは
こんなお店があったら良いな♪
という
私の独断的な意見で
勝手なことばかりを並べてしまいましたが。
お客さんは何がほしいのか?
を最優先に
だがしかし
お店側として出来るか?
は、とりあえず置いておいて
挑戦はあくまで
顧客の目線で行うのが
基本だと思うのです。
そして
上記した潜在的なニーズにも
敏感に対応できれば。
価値あるものを
価値ある値段で
価値が判る人へ。
そんな模型店の未来があれば良いな♪…と。
ではでは。
模型店の新しいカタチ