嫌いなの治った？
きみの苦しかったことを読めた
香苗ちゃん眠ってよね
悼む 朝
夜 が どれだけ か 寂しかった か あの 部屋
思いを込めた
ツグミ聴く
仲間消えていった
寂しさに意味がなかった
生きねばならなかった
疾っていた
喪失
連結された列車
沈黙
怯え
続けた
どこまで生きるだろうか
どこまで背負うのか
この諦念を
いてくれ
生きなければ
アンナがいた
そのままの身
もらえた許し
生きなければ・・・・・・
拙い告白で
いつの日か言葉が一つの家族を求める日
「友だちにスタバでバタークッキーおごるの。
朝からリル、泣かすから」
電話のこちらから
肩もんでる お茶入れている
おまえが泣いた日
午睡
夢の中 架空の約束
「一時間後にまた電話するね」
「パッと消える
打ち上げ花火じゃないのよ、リルとあたし」
独り 絵をかく
あくびしたら
五年 日が過ぎて
そこに おまえとおれ暮らしてたらいい
「あたしのこと嫌いなの治った？」
あふれた朝 あふれるソーダに溶く
諍いのあとに亡き母を乞うおまえが切ない
この日々のながさ
悔やむ日の西陽
気温上昇
ただ 子供の投げたボール ながめた
泣くのかな 泣けたらいい
ずっと泣いてなかった
ひとりじゃ泣けないから
きれいじゃない「さみしい」
転
がっ
ている
「さみしい」の 肌
さみしかった
こんな
日も
あるね
と
こんな
日に
おもう
ながい ながい まだ ながい ながい
おまえがいない
目を閉じて煙草を吸う
おまえはいない
潰す
火種
なじみの夕暮れ
襲う
ヘラヘラと降伏
バケモノのチャイムがなる
もうだめだもうわかったよおれがなにもかものなにものかのクソだよ
とうめいだしょせん死にたいどうぶつだった
なにかをまちがえた闇
アンナで生き返る
いつもどおり
一日
さびしい
それ以上に
すき
ほしが「いっぱい」みえない「なかせて」つきが「ごめん」みえない「ごめんなさい」
「リル、
言いたいこととか、
好きとか愛してる、
そのくらい。
それ以上ない」
電話じゃキスできない
チャットじゃハグできない
短歌で肩をもむ
おまえの「あいしてる」
りぼんつけて「それよりあいしてる」
きょうは あかんわ
すまなかった
ジョン・レノン
ジェラス・ガイ聴いて
夜空で
おまえを いたわる
「わるかった、カツオのたたき作った、おまえに、食ってくれ」
言えたらいい
かなしませた
いいわけしない
うただけをかく
ともにいき
いえすという
おれが いちにち
あんな なかせた
よるも あぜん とほほ
あしたは はれかな
嫌いなの治った？
日記のように日常的な短歌を書いている。
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