電車
シャソウカラサクラガミエル。
そう言った貴方は今日も無表情。
キレイダネ。
そう言った私もいつも無表情。
私達は何かにときめく訳でもなく、また、何かに絶望する訳でもなく、この壊れそうな世界の片隅で、のうのうと過ごしている。
私達の出会いは、残酷なものだった。
また、私の人生もそう明るいものでもなかった。
小学生の時は、万引きをして補導された。
中学生の時は、深夜徘徊をして補導された。
高校生の時は、窃盗をして捕まりそうになった。
大人になって、人殺しをして、ようやく捕まった。
こんな私はいつも無表情だ。
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