子供より大人へ
夏の朝 木陰から吹いた風を浴びて 透いた空を見上げて 学校や会社に向かう
僕はいつも ダッシュでビルや人を 追い越しながら 優越感に浸る
皆 午前も午後も 気だるそうな顔をして悲しい
命在り 当たり前に生きているのなら もう少し笑ってほしい
「あ」から始まり「う」で終わること 嫌なものは嫌であり 好きなものは好きだということ
純粋な気持ちが 中途半端な感情で遮ぎられてしまう
明日明後日明々後日 伝えて伝えられた言葉はもうどこにもない
有名になっても永遠は手に入らず
指をしゃぶって未来そのままに想うなら
今は時を待て 君は子供より大人へ
夏の夕 木暮から老いた親想いて 焼けた空を見上げて 学校や会社から帰る
僕はいつも ラッシュで愚痴や人に 飲まれながら 憂鬱感に浸る
皆 午前も午後も 幸せそうな顔して嬉しい
だけれど 当たり前に生きているのは 誰のおかげだろう
「ご」から始まり「い」で終わること 汗をかいたら熱いと 何も無いなら暇だと
瞬間の気持ちが 頭の中でさよならと消え去ってしまう
来年再来年明後年 憶えて憶えたはずの言葉はなぜか生きてる心地はしない
夢を見ても延々と目には映らず
爪を齧って未練そのままに悔いるなら
今すぐ動け 君は子供より大人へ
君も子供 僕も子供 今のままでいい
君は大人 僕は子供 黙って見ていればいい
子供より大人へ
気付けば大人へと
子供より大人へ