月が綺麗ですね
ぼくは友達がいない
こんな書き出しから始まる物語を
もうすでに読むのをやめようと
きっと君は思っているのだろう
それでもいい
そのくらいこの話は
平凡で単純で
何の変哲も無い僕の毎日を
綴っているだけのものなのだから
第一夜
今日も1日が終わった
長いようで短くて
でもやっぱり長い1日が
友達ってなんだろう
学校でも一緒にいる人がいる
話し相手も 遊び相手も
でもその子の一番仲が良い子は
きっと僕では無くて
そして多分僕の一番仲良い子も
君では無いのだと思う
それはきっと名ばかりの
ラインのないぼわぼわした
そう 雲みたいなものなのだと思う
そして明日もきっと
たくさんの雲の群れをみながら
平凡な1日がすぎて行くのだろう と 思う
月が綺麗ですね
毎週月曜日更新小説 第二夜( 仮 ) 05/15