絆創膏の義務
絆創膏は生まれた日から、義務を与えられた。
怪我をした人がいれば身を呈(てい)して傷口を守り、その傷が治るまで順番に介抱し、
せっせとその義務を果たした。
そして役目を終えた絆創膏は必ず、ゴミ箱に身を収めた。
感謝の言葉を述べられることもない絆創膏だったが、誰も絆創膏の不満を耳にしなかった。
それは、絆創膏が不平を言わなかったからではなく、絆創膏というものはそうでなければならないからだった。
絆創膏の義務
届かない不満ほど虚しいものはないが、それでも口にしてしまうのだ。
絆創膏は生まれた日から、義務を与えられた。
怪我をした人がいれば身を呈(てい)して傷口を守り、その傷が治るまで順番に介抱し、
せっせとその義務を果たした。
そして役目を終えた絆創膏は必ず、ゴミ箱に身を収めた。
感謝の言葉を述べられることもない絆創膏だったが、誰も絆創膏の不満を耳にしなかった。
それは、絆創膏が不平を言わなかったからではなく、絆創膏というものはそうでなければならないからだった。
絆創膏の義務
届かない不満ほど虚しいものはないが、それでも口にしてしまうのだ。