現実夢物語
突拍子も無く幸せな夢を見た
誰かが笑っていて
誰かが怒っていて
平凡な毎日の一日を切り取ったような夢
だから幸せだった
けれどそれが幸せなのは
僕が今幸せじゃないから
寝起きでそれに気付けるとは
僕も随分成長したものだ
突拍子も無く幸せな夢を見た
ドライブをしていて
色んな場所へ行って
何年か前の週末によく過ごしていたような夢
それは幸せだった
けれどそれが過去形なのは
僕が今幸せじゃないから
夢の中で気付かせてくれた
僕の夢は人生の経典なのだ
突拍子も無く幸せな夢を見ると悲しい
過去の記憶の断片と
いつかの想像の破片から
この重い頭のどこで作られるのかすら知らず
実際に見れるように日々頑張って生きてるけど
きっとその先に待つ未来も
その夢とは違うってことは
流石に気付かないフリをして生きている
現実夢物語