練習嫌いの屁理屈

月に3回、趣味でクラシックギターを習っている。
習い始めて丸2年。今年で3年目になる。

楽器の練習が嫌いで、嫌いで。
本当のことを言うと、何でまだ続けているのか自分でもよく分からない。
レッスンに行く度にギターの先生に練習が嫌いなんですと文句を言っている。
先生曰く、大概の生徒は練習が嫌いらしい。

どうして練習を好きになれないんだろう。
「ギターの音色を聴くのが好き!」とか
「ギターのこの曲が好き!」とか
そういう気持ちはいくらでも湧き出て来るのに、
「ギターの練習が好き!」、にならないのはなんでなんだろうと、いつも不思議に思う。

練習と、曲が弾けるようになることが必ずセットだと言うなら、どっちも好きになったって良いのに。
どうも「走りたくないけどゴールはしたい」っていう、よく分からない願いを持ってしまう。

毎週愚痴を聞かされている先生の身になると
ちょっとは悪いかな、という気持ちになって、
来週こそはやってきます!と言うものの。

練習の成果を見る先生の目は物悲しい。

練習嫌いの屁理屈

練習嫌いの屁理屈

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-05-11

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