亀
眠れない夜は冷たい
起きれない朝は痛い
どちらにせよ生きづらい
真っ暗のはずの部屋の中を煌めく埃のようなものを
今日も眺めて時間が過ぎる
膨大だなあこの先の人生
目眩を起こしてしまうぐらい果てしない
明日やらなきゃ
いけないことは
なんだったかな
すう、と息を吐くように
ゆっくりゆっくり
瞼から力を抜いてみる
大丈夫だよ、きっと。まだ。
限界なんか自分で決めるんだ、なんてよく言うけど
それが低かったら認められないこの世の中
結局のところ決定権は他人にある気がする
「私なら、できる。」
なんかこんなようなこと
アメリカの大統領が言ってたっけな
口に出すと不思議なもので
本当にどうにかなるような気がしてくる
大丈夫、大丈夫
私のペースでゆっくりゆっくり
ウサギじゃなくていいんだから。
「明日もがんばろう。」
亀