セックスをSEXと書く
アンナ
幸せのシグナルを与えてやる
おまえとおれを射す光
朝から恋しい夜や昼間より恋しい
優しい空気の温度
おまえはどこを歩いてるだろうか
注ぐ風もなく静かな大気
朝の歌はやさしく おまえを突き抜けただろうか
おまえのテーマが
アンナの歌を突き抜けて聴く
疾走はしない
たたずんで聴いてる
朝の紫煙の輪は おまえを描いて
おれは恋しさがそこにあった
アンナが駆けているあの街の朝
街がいま光を集めてる朝
コーヒーのぬくもり
おまえに恋する詩書きがいる 朝を散らして
小鳥はさえずり
また待つのだろう
ぼんやりとコーン食っている朝
アンナの言葉がほしい
アンナの仕草がほしい
アンナ 朝がほしい
ぷんぷん拗ねていたおまえが愛しくかわいいと思う明け方
おまえは拗ねているが
おれが一番愛している 証明するさ
音楽 ほしい朝もある
おまえを描く歌
おまえを恋する歌
アンナ、おまえを叫びたい
不完全な男を朝が照らしている
おまえが恋しいならおれは愛しい
ふたり
世界の片隅にいる
待ちながら
この歌がおまえそのものだったらいいんだ おれの歌が
寝ぼけているが考えてる ちゃんと思ってる
・・・・・・んなこと知られてる
ハスキーな声に包まれて なにもかも陽射しだ
おれは 包めるかな
歌おくるよりおまえに人生相談させてもらえると思った
「拗ねてるぷんぷん」
黙ってるおまえの方が怖い
くわばらくわばら
いっさいの悩みが消えた朝
楽だ
おまえだけだ
ねむればいいんだ
おれの季節におまえだけいるおまえだけ運んでやる
どこか
夏日
午睡
おれのおまえと
おれの持つすべて分かち合う夢が おれの夢
抱っこして向き合いキスしまくるから
「リルリル」と甘い女でいて
一回の「リル」のなかに
おまえに千倍キスするマシーンあるから
一晩なやんだ
「趣味は取り越し苦労だねー」
好きでしょうがない
力強いから
脆いおまえいるかもしれない
「ケーキを焼くからな」
ファンクラブ作ったら
たぶん会員おまえだけ
カラオケ歌おう
「リルが好きになってくれる身体だといいな」
ふわふわに溶けるからな
アンナが喜べばいい
プリンのシロップになる 夕暮れがたのしい
春巻きの作り方と餃子の作り方が交わるような 恋
セックスをSEXと書くおまえにどきどきする
「髪の毛からだよね」
日が長くなる
おまえを想うのが長くなる
隣で詩を書きたい
セックスをSEXと書く
短歌は書くと止まらない。
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