DQX もう一つの始まり

面白いっていってもらえるようにがんばっていきます!ではどうぞー

プロローグ・・・・

今から2000年前の【アストルティア】そこは、人間が科学の大文明を築き大地を我が物顔で闊歩していた。人間のありとあらゆる欲望が渦巻いている・・。そこに警鐘を鳴らすのが、後に大賢者として後世に名を刻む、賢者【ルノン】である。彼は古代から続く魔法の研究に勤しみ、普段は人里離れ、誰もその居場所を知らなかった。
「人は欲が深すぎた・・・、人間の持つ欲望の力は魔法で守られてきた異界との境界線を曖昧にしてしまう。私一人で支えるのも限界がある・・。もはや一刻の猶予も無い。」
ルノンは今弟子達とともに暮らす隠れ里にいる。
「ルノン様!!異界の歪から魔物達が!!!」
慌ててふためく弟子を片目に、ルノンはただ虚空を仰ぎ見ていた。
「ついにこの時が着たか・・・。神は人を赦してはくれなんだそうだ・・・。しかしあなたの意思に背くことをどうか赦していただきたい。」
「ルノン様?」
弟子はルノンの不可解な言動に困惑していた。
「みなに伝えよ!家族・家畜を連れ別命あるまで一切外に出ることを許さん!さあ、行くのだ!!」
「ハッ!!」
「いよいよか・・・。」
ルノンはおもむろに懐の中から1つの球体を取り出す。
「我が生涯の魔力と大地の神の力の結晶で作りし、オメガストーン・・・私に残された最後の魔力を注ぎ発動させることが出来れば・・・人間にも望みができる。」
「ルノン様お呼びで??」
影の中から1人の男が現れる。
「あぁ、来てくれたか。弟子の中で一番信用に値するのは君しか居ないのだ、ローク。君には唯一時を越える魔法を教えた。そこで君に全てを話し、1つ使命を渡す。」
ロークと呼ばれた男はルノンのただならぬ雰囲気を感じ取り、事の重大性を肌で感じていた。
「そんなに改まってどうしたのですか?ルノン様。」
「うむ、人間の世界は今日をもって終わりが始まる。全土が焦土とかし、新たな世界に生まれ変わる。これは人の咎なのだよ。しかし私は神の意思に反する方法を見つけている。それがこのオメガストーンだ。君にはこのオメガストーンの欠片を渡しておく。その欠片は今後の世界で君を導くはずだ。ロークよ、私はこれより命を賭してこの里と世界の6箇所を封印する!!」
ロークはルノンの決意と気迫に気圧されていた。
「しかし、ローク様。ほかに方法があるはずです。我らはその為に日々、剣術と魔法を修行してきた。魔物ごときに遅れはとりません。」
「ローク。君はそういうと思っていたよ。だが60億もの人間を我々だけでは救いきれん。近代兵器の効かぬ魔物に人はなすすべなく殺されていくだろう。我々の全滅も時間の問題だ。であれば、未来に人の存在と希望を残すのが我らの使命だ。ローク。君はこの書を世界中の首相へ届けてくれ。そしてそのまま欠片と共に時を越えよ。その後の指示はこの手紙に書いておいた、時が来ればその手紙を開けれるように魔法を施してある。その手紙が読める時代まで飛ぶのだ。よいな?」
「・・・・わかりました。ご命令とあらば。」
「すまないなローク、君には一番辛い任務をかしてしまった。」
「ルノン様1つだけいいでしょうか?ほかに6箇所封印されると仰っていましたがそれは一体何処なのですか?」
「それは私にもわからない。全てはオメガストーンの意思。私が術を発動させればこのオメガストーンは7つに砕ける、1つはこの里を封印する為に。残りはすべて大地の意思に任される。それが大地の神との契約なのだ。ロークよさあ行くのだ!」
「わかりました。ルノン様の意思に従い、ロークはこれより出立いたします。さよならはいいませんよ。」
「当たり前だ、人はこれから始まるのだからな。」
ロークは師の最後を気付いていたが、その意思に報いる為に出発する。
「では!ルーラ!!!!」
一筋の光が東の方角へ消えていった・・・
「ローク・・・頼んだぞ!」
その後ろ姿を眺めながらルノンは術式正装を着ていく。
「ルノン様!!里の住民の準備が完了しました!!」
「そうか、お主も家族のもとへいくのだ。そしてこの手紙を皆で読むのだ、今後のことが書いてある。」
「ハッ!しかしルノン様はどうされるのです?」
「私のことは構わん。案ずるな、世界はまた平和になる。さあ行け!」
弟子達を全員避難させ、ルノンは1人祭壇に立っていた。
ゴゴゴゴゴッ!
急な地鳴りと雷鳴、突風が吹き荒れだした。
「来たか・・・」
ルノンの見つめる虚空の先に大きな空間の切れ目が出来ていた。そこから大量の魔物、魑魅魍魎があふれ出した。また真っ黒な暗雲が世界中を包み込むようになった。
ルノンはその命を魔力に変えオメガストーンに注ぎ込む。
「お前達の好きにはさせん!!!オメガストーン発動!!!!」
その瞬間暗雲の中に一条の光が里を包み込んだ。オメガストーンは砕け、6つの光となり全世界に散っていった。
(これで・・・いい・・・。未来の人間が・・同じ過ちを繰り返さぬよう・・・ロー・・・ク・・・。)

物語はこの2000年後のアストルティアの人の隠れ里から始まる。

DQX もう一つの始まり

ダークな世界観がいまひとつ出せてないですね。もっと勉強してまいります。

DQX もう一つの始まり

ドラゴンクエストXをベースに、より重厚なストーリーになるように頑張っていきます。 注意としては、本編のストーリーや背景とは全くことなってきます。重要なところはかぶってますが、基本的には私の勝手な解釈と設定なのであしからず。 たくさんの人に読んでもらい、感想など聞けたらうれしいです。

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 冒険
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-08-07

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