黎明

黎明 、一晩中地球の寝顔を見ていた、彼方に朝立の気配、星の静脈拍が聞こえる、暁の雨に打たれ、なぜ星は光るなぜ星は光る

薄暮れ、ひねもす虹を拝んでいた、地面から芽吹く季節を見。木々は風がないと光合成できないのだ、二酸化炭素に溺れ、なぜ星は光るなぜ星は

不夜城、悲喜が交々と色を重ね、油絵さながらに夜をぽってりと仕上げ。女は瞑れる眼をいまだ幾つも持ち、男は無数の生殖器を隠し、なぜ星は光るなぜ星は

そしてまた黎明、なぜ星は星はなぜ

光る

黎明

黎明

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-05-05

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