他の女にも言ってきたでしょ？
昨夜もおまえをいろいろ感じたから
みたことのない花 咲いた
名前の知らない鳥が鳴く
おまえの一日に楽な気持ちがある
「いい天気だよ」
朝のたった一言の元気に安心
陽 ゆったり
カーテンを大きく開いて光を取り入れる
景色も 色 違う
「リルが楽な気持ちでいられますように」
細い絹糸をなでている
五月の青葉はおだやかに揺れて
おまえを謙虚に学んでいる
嘘がいらない
正直だけ背負っている
猫 喉をごろごろ鳴らす
歌はおまえへの
おれの日記
今日も朝からよい風吹いています
煙草がなくてもラヴレター書けます
スズメの写真一枚でいい
おまえのことおれは こころ 安らか
山も風もいつもどおり見える
熱くないコーヒーでも格別だ
変わらない二人こそ絵が見える
「他の女にも言ってきたでしょ？」
一番の女だから賢い
愛するは淡々と滲む一日ごとの平凡
水彩の水
テレビなんて見ない
毎日のおれとおまえこそがニュースなのだから
世界なんて関係ないです
今日の水の味が好きです
おいしい料理楽しく笑って食べたいね
おまえが笑っていれば
静物画の中で
おまえが ちょこりといる
リンゴのそばでちょこり いる
お日さまゆっくり思いやりくれる
おまえに今日やさしいといいな
流れない気分で蝶を目で追いたい
蝶に安らぎの秘密ある
広い旅に連れてゆきたい
ささやかが咲いてるハイビスカス見たい
天気晴れてきた
「リルが元気だと幸せだな」
コーヒー豆を挽く
気持ちがほんの少しめまいでクルクルしても
フラフープ とまるから
おまえ写真で撮ったらタペストリー
細やかに
織り込まれていた
楽でいたいな
楽がいちばんいいな
楽が今日もふってたらいいな
気持ちの流れを見つめながら
糸が切れない凧
青い青い空
クスリじゃなく
おれとおまえでおれは大丈夫さ
花に茎がある
今日のおれは
偏差値七十だ
おまえにただただやさしければ
がんばれよ こころは一緒だ
おれたちの春
ゆっくり指紋かさねる
疲れたら抱っこしてプリンにしてやるぞ
傷を知る気遣いの人
屋上しか生きられなかった
アンナの
命が輝きますように
寂しいのは俺だけじゃないアンナはもっと不安で寂しい
祈る
おまえの暖かい笑い声 おだやかさ
さみしさを知らせず埋めた
歌で繋がる これまでの日々で繋がる
安心して小豆を食べた
おまえだけが言ってくれた
月に語った 月が聞いた
おまえを待つ
「リルの気持ちが楽でいられるようにママに祈る
毎日毎日」
鬱がなんだ！
鬱がなんぼのもんじゃい！！
おれは
ただ
ただ
ただ
愛すさ
愛は例えば言葉を推し量る気持ち
むだな言葉ひとつもない
夜の静寂 さあ、おれにむかって飛び立て
本当を
与えてやる
明日は
明日らしい
今日と違う
明日に似合う 幸せがある
毎日
笑顔で送って 迎えてやる
苦しむ黒さを 越えるまで
短歌なんて
もはやポエムで
いいんだよ
限界まで
ポエムにいくさ
会えなければ
釣りでもしよう鯛でも釣ろうシーラカンスでもいいな
楽しく
無理せず
他のオンナ抱かず
つまり おれが 楽なのは アンナ
おまえの話
ぜんぶ
ぜんぶ
聞いてやる
死ぬまで
だから おれと生きろ
「ダメダメでも鬱病でも甘えん坊でも楽にいてくれたらいい」
アンナしかいない
間違うおれを受け入れてくれた
おまえしかいない
他の女にも言ってきたでしょ？
ポエムと現代詩の狭間を縫うように書いてる。
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