おやじ狩りⅠ
一
本社経理課課長である、山本進のメールにある日突然傍に座っている、派遣会社から来ている日比野明美から連絡が入った。
元々山本が派遣会社に出向き数名面接した中から実践で使えそうな子を選んだ女性であった。
「前から課長の事が気になっておりました。仕事が終わった後会う事はできますか?」
いきなりのメールであった。
また山本は会社と家を往復するだけで皆から伝書鳩と呼ばれている事を知らないのは本人だけであった。
それ故、山本は妻に何と言おうと考えていた。
イコール彼女の誘いを受けようとしていた。
メールで(急に会社の人と飲む事になったので、帰りが遅くなるよ。だから夕食はいらない)暫くして妻からメールが返って来た。
(はい了解!あまり遅くならないで)
(なるべく早く帰られるようにするわ)
(楽しんで来て)
妻のOKが出た。このような男が明美にとって恰好の相手である。
「今日仕事終わってから時間はあるので会えるよ」と返信しておいた。
「ありがとうございます。急にお誘いして申し訳ございません。楽しみにしております。それでは、終業後○○駅前でお待ちしております」
「了解しました」
山本は45歳で課長になったばかりであった。
それに妻は初めて付き合った女性であり、その後も当たり前だが、女性は誰も近づいて来なかったし、山本自身も興味のある女性が会社には居ていたが、声をかけるなんて出来る性格ではなかった。
「ごめん、ごめん。遅くなって。部下の不始末に対応していたから」
「お疲れ様です。そんなに待っていませんよ」
「急に呼び出されて驚いているけど、君のようなキュートな子に誘われて有頂天になっているのが正直な気持ちかな」
(可愛いとか、綺麗と言えば女性は喜ぶと思っているバカ男。若い子から誘われれば、エッチができると思い込んでいるスケベおやじ)
明美は心の中で毒付いていた。
「キュートだなんて、普通です。でも課長が本当に来てくれて嬉しいです。面接の時から素敵な方だなと思っていました。それに採用して頂きありがとうございました。そのお礼は後のお楽しみにしておいてください」
「お、お楽しみがあるのか。それはいい。何か食べる?」
「いえ、すぐそこのホテルのレストランに予約入れました。そこで夕食としましょう」
「ああ、分かった」山本は頭の中で財布の中身を確認していた。(何とか足りるだろう)
すぐに喫茶店を出て、お互い別々に目的のホテルへ向かった。
(今日は泊まると言っていたよな。このホテルの部屋を取っておかないといけないな。しかし妻に何と言い訳をしようか?)
山本はお金の事と妻への言い訳ばかり気にしていた。
結婚してからこずかい制となり、月に5万円もらっている。
先にホテルに入り、フロントで一番安いダブルの部屋を予約した。(今月は今日でお金がなくなるな~)
ロビーで待っていると、彼女が玄関から入って来た。
「暑いですね。少し歩くだけですごく汗をかいてしまいました。予約しているお店はこのホテルの最上階にあります。では行きましょう」
「ああ」
エレベーターで最上階まで上がる。その間、明美は山本の体に自分の体を密着させてきた。
暖かい体温が感じる。心臓がドキドキしている。
別に彼女の体を触っている訳ではないのだが、すり寄られて女性が体を寄せて来るなんて初めての経験であったからである。
「課長の暖かさを直に感じます。私には魅力がないでしょうか?」
「いや、そんな事ないよ。素敵すぎる程だよ」
「ではどうして、女から寄っているのに、抱きしめてもくれないのですか?」
「こういうシュチエーションに慣れていないから、申し訳ない。美し過ぎるのも、手が出しにくいものだよ」
「じゃ私から」と言うなり山田の手を取り、自分の胸元の隙間に入れ直に乳房を触らせた。
触った乳房は少し汗ばんでいたが、手に吸い付くような感触で、お餅のように柔らかであった。
手慣れた男ならここで優しく乳首にも刺激を与えたであろうが、山田は触れて少し指を沈み込ませるのがやっとであった。
明美もさぞ呆れているだろうと考えた頃、エレベーターは目的階に到着した。
「課長って意外にウブですね」
そう言われても、股間はすっかり勃起しており、もっと時間があればと後悔していた。
レストランに入り、その後も明美が主導権を握っていた。
さっきのエレベーターの事で混乱しており、何を話し、何を食べたのかもあまり覚えていない。
早々に食事は終わった。
「今夜は一緒にいられるのですね」
「うん、このホテルで部屋を取っておいたよ」
「すごい、課長もなかなかの遊び人だったりして~」
「おいおい、そんな事ないよ。君のような素敵な女性から誘われたら、据え膳喰わぬは……。ごめん言い方が悪かったね」
「正直でいいですわ。お部屋へ案内してくれますか」
ルームキーを確認すると「503」となっていたので、再度エレベーターに乗り5Fのボタンを押す。
今度はしっかり抱きしめて初めは軽く、徐々に激しく口づけした。晴美も応えてくれる。
舌を絡め合いお互いの唾液を交換する。
先ほど飲んだワインの香りもあるが、晴海の唾液が甘い。
トロリと山田の口に唾液を垂らす。
それを喜んで受け止める。(ボクはMなのかな?)間もなくエレベーターの扉が開き、目的の階で止まった。
絨毯の上を晴海の腰を抱きながら進む。部屋のキーを差し込み回す。
カチッと音がして扉が開いた。ドアを開け彼女を先に通した。
値段の割には広い部屋で窓からの夜景が綺麗であった。
「シャワー浴びる?それともこのままさっきの続きをする?」山田はダイレクトに聞いた。
彼女の答えは、「もう我慢できないわ。直ぐに抱いて~」であった。
汗でベトベトしているが、体臭がある方がお互い獣になれるかも知れない。
彼女を引き寄せ軽くキスをしながらブラウスのボタンを外して行く。
かなり大きな乳房をしている為ボタンが弾きれそうになっている。
ブラウスを肩から外すと、ピンク系で縁にレースがあしらわれたブラが目に飛び込んで来た。
そのブラからも乳房ははみ出そうとしているくらい大きな物である。
胸の谷間に薄ら汗をかいているのが分かる。
露わになった乳房を両手でゆっくりと揉む。
明美はうっとりとした表情で、自らスカートのフォックを外しスカートはストンと床に落ちた。
その下はガーターベルトとストッキングである。
ガーターベルトもパンティもブラと同色の物である。
右手は乳房の上のままで、左手で臀部を優しく揉みながらゆっくりとキスをする。
明美の方が待ちきれないようで、舌を差し出し山本の舌に絡めてくる。
左手をパンティの中に入れるとネットリと汗ばんだ臀部に触れた。
その双丘の間に指を忍ばせて行くが、蕾までは届かなかった。
仕方がないので左手を抜き去り、両手で豊満な乳房を揉み、乳首が埋まるくらい指で押し付ける。
「はぁぁぁ~、うぅぅぅ~。はぅ~」
喘ぎ声で口づけが続けられなくなっている。
もう頭を仰け反らせて痺れるような快感が押し寄せてくるのを待っているようだ。
右手を下して行き、パンティの中に入れまず絨毛に触れた。そこはやや小高くなった恥丘である。
すぐに割れ目の感覚が指先に伝わって来た。
更に進むとネットリと愛液に塗れた陰唇が待ち受けていた。
その花びらに指を差し入れると呑み込まれるように指が膣内に導かれていく。
食道が蠕動運動をしているように膣が指を咥えこんで行く。(こんな感覚は初めてだ)山田は少し驚いていた。
膣の中はヌルヌル状態で熱かった。
吸い込まれるのに逆らい、指を抜き去りその手前にある小さな蕾に晴美の愛液を塗して行く。
「あ、あ、あ~~、いい~~、いい~、もっと~、あ~~」クリトリスを弄られ更に感じ始めていた。
小さな蕾のような物が次第に大きくなり始めていた。
愛液を蜜壺から掬いクリトリスへ塗して行く作業を繰り返す。
晴美は腰をクネラセその場に立っていられないくらい小刻みに痙攣しだしている。
「ああ~~、もう~、ああ~、ダメ~、お願い欲しい~、あなたが欲しい~」
山本の股間を握って、ズボンの上からペニスを擦り出している。
山田のペニスは早くも反応して、ズボンの中で窮屈になるくらい勃起していた。
晴美を抱えてベッドへ移動した。
ツインルームのベッドなのでやや狭いが、若い頃のようにベッド上で暴れ回る訳ではないので丁度良かった。
山田はシャツを脱ぎズボン、パンツも取って全裸となり、晴美に覆いかぶさった。
髪の毛を優しく撫でながら、耳朶から首筋へと唇を這わせて行く。
晴美は感じる場所を責められる毎に首を反らせて大きく喘いでいる。
「あぁぁぁ~。はぁぁぁ~」自分の乳房を両手で揉み押し寄せて来る快感に身を任せていた。パンティを剥ぎ取った。
乳房は触れずに、明美の腰を高く持ち上げた。
「イヤ~、恥ずかしい~」所謂マングリ返しの体勢を取らせた。
綺麗な花びらもアーモンド色をした蕾も丸見えの恰好である。
陰唇はテカテカと光るように愛液で周りは濡れていた。
その濡れている陰唇を指で広げると、中はいくつもの襞がウネウネと生き物の様に蠢いていた。
そこに舌を差し入れ、愛液を掬うように舐める。
ピチャピチャと音を立てながら。
「うぅぅぅ~、あぅぅぅぅ~」窮屈な姿勢を取らされているので、喘ぎ声も籠っている。
中指を自分でシャブリ、指に唾液をタップリつけ、後ろの蕾にゆっくりと差し入れて行った。
「あう、あう、あ~~、そこはダメ~」
親指でクリトリスを捏ねる。すっかり包皮から顔を出し、赤く充血した玉を転がせ、空いている人差し指を膣に挿入した。
「ギャ~~。あわゎゎゎ~。うおぉぉ~」獣のような声を上げている。
三本の指をゆっくり動かすだけで、愛液が溢れ出して、太ももにまで垂れてきている。
肛門に差し入れている中指がかなりの力で締め付けられている。
暫く三点責めを続けた後、腰を元の位置に戻してやった。
「ああ~~、いいわ~、すごくいい~、すごく感じて来ているわ」
「ああ、これからだよ。もっと気持ち良くなって天国を味わわせてあげるよ」
中指と薬指を合わせて二本膣の中に挿入した。
奥の少し空間があり、上がザラザラしている部分で指を折り曲げその内をゆっくり刺激する。
Gスポットである。暫く刺激しているとその部分がプックリと膨れて来た。
「はぁぁぁぁ~、あぁぁぁ~、あぁぁぁ~」一段と声が大きくなってきている。
充分膨れた所で、二本の指を激しく前後に動かせGスポットを強く刺激する。
「あ、あ、あダメ~、ダメ~、で、出ちゃう~、出る、出る、出る~~~」
腰を高く仰け反らせると、陰唇から透明な液体がピュッ、ピュッと飛び出して来た。
ガクン、ガクンと体全体を何度も痙攣させていた。
「ああ~、もうダメ~、何度も逝ったわ」
「まだまだ、これからだよ」
「もう勘弁して、私がしてあげる。その後、この大きな物を入れて~」
言うなり明美は山本を押し倒し、いきり立ったペニスを握り、パクッと可愛い口で咥えた。
「ううう~」山本は唸っている。
根本を指で押さえ、鈴口をチロチロと舌先で舐め亀頭の縁を舌でなぞってくる。
ツツ~っと裏筋にも舌を這わせる。あまりの快感に山田は仰け反ってしまった。
次にペニス全体を口で咥えて、激しく頭を振って来る。
山田は明美の髪の毛の中に手を入れ、動きに合わせて腰を降り出した。
「うう~、おぇ~」明美は一度ペニスを吐きだした。
「喉の奥まで入いちゃった。待ってね。ゆっくりならディープスロート出来るから」
またパクッと咥えてゆっくりペニスを呑み込んで行った。口が陰茎の根本まで届いている。
ペニスは喉に届いているようだ。狭い。
ゆっくり頭を振る。もうそれだけで山田は射精感が高まって来ていた。
「もう、出そうになっているから、中に入れていいかな?」
「え?あ、うん」
正常位で明美の股を大きく広げた。大陰唇はペニスを咥え込もうと大きく口を開けて、愛液をタラタラと垂らしていた。
ペニスを陰唇の宛がい腰を落として行った。
ズブズブと音を立てながらペニスは明美の体内に挿入して行った。
「あぁぁぁ~、うぉぉぉぉ~、いい~、気持ちいい~」山田の腕にしがみ付いて来た。
そして一気に奥まで差し入れ、ゆっくり抜いていく。その動作を繰り返す。
子宮口の一番感じる部分に強い刺激を与え、余震を残すようにゆっくりと亀頭のエラの部分で膣壁の襞を掻きだすように抜いて行く。
「あう、あう、あう」動きに合わせて喘ぎ声を放っている。
何度かボルチオへの刺激を与えていると、「うぉぉぉ~、ぎゃぁぁぁ~。イク、イク、イク~~」と獣のような声を放ちガクンガクンと全身を痙攣させた。
逝ったようである。
それに合わせて、山田も熱い精の塊を放っていた。
若い頃のように、何度も射精はできない。
少量の精液が出たようである。
明美は山田にしがみ付き、「好き~、課長が大好きです。これからも抱いてくださいね」
「ああ、こちらこそお願いするよ」
あれから一週間が過ぎた。その間は、明美はチラチラと山田を見て来る。
山田も目で合図を出す。そんな関係だけで時間が流れて行った。
その間、明美は次のターゲットを狙っているとも知らずに。
「そろそろまた会えないかな?」とメールを打っても、「申し訳ございません、体調も優れず今母の面倒を看ないといけません。勝手を申しますが、時間が出来たらこちらから連絡させてもらいます」と、つれない返事であった。
明美は、営業部第二営業課課長、田川の帰りを会社の近くで待っていた。
田川が退社し、駅に向かう後を付けた。最寄りの駅は帰宅サラリーマンでホームもごった返していた。
明美は、見失わないように、かなり近づいて後を追う。
1台目の電車には乗りきれなかったようで、次の電車に乗ろうと列に並んでいるすぐ後ろに並んだ。
電車がホームに入ってきたが、車内は既に満員状態であった。
田川は慣れた身のこなしで、その電車に潜り込んだ。明美も直ぐに続いて乗り込んだ。拍子に田川の足を踏んだ。
「申し訳ございません」と言い顔を上げると、田川から「君は経理に入った方ではなかったですか?」
「ええ、そうです。覚えて頂き光栄です」
「そりゃ、君のような美人は一目見れば覚えるよ」お互い囁き合うように、極小さな声で話している。
「課長もこの電車ですか?」
「うん、毎日ラッシュで通勤だけで疲れるよ」
「大変ですね。お仕事も本社営業なので、さぞ大変な思いされているのでしょうね」
その時、かなり強いブレーキがかかった。
その拍子に田川が倒れそうになり、明美の豊満な乳房を掴む形となり、明美も倒れるのを堪えて田川の股間に手が当たる位置で全体の体勢は治まったようであった。
しかし田川は、何とかして明美の胸に置かれた手を下そうと頑張っている。
明美は拍子とは言え男の股間に手を置いている訳にも行かず何とか位置を変えようと努力した。
強く動けば相手に申し訳ないと言う考えでゆっくり田川の手が動く事により、明美はかなり刺激を受けていた。
そして明美の手は、除ける仕草で股間を弄っていた。田川の顔が急に赤くなった。
明美が触れている股間が硬くなってきている。
田川は辛うじて手を下に下した。明美はその手を取り、スカートを捲りストッキングも履いていない下着へと手を導いた。
田川は、目を丸くしているが、顔は真っ赤となり、明美を見ないように外に視線を送り知らぬ顔をしている
。明美の右手は田川の股間を弄っており、左手で田川の指を持ち下着の間に差し入れ、自分の陰唇に触れさせた。
先ほどの乳房への刺激から一連の動きでかなり興奮してあそこはすっかり濡れていた。
田川の指は、明美に誘導されるままで自ら動く事がなかったが、実物に触れそこがかなり濡れているのを感じると、そろそろと指でその形を確かめるかのように動き始めた。
「ああ、あん」ごく小さく明美は声を漏らした。
田川の指が愛液に塗れながら、敏感なクリトリスを弄り出した。
「ああ~、はぁ~」堪えていても口から声が出てしまう。
田川も興奮しだして、鼻息がかなり荒くなっていた。
顔は茹蛸のように真っ赤になっている。周りを見渡しても誰も気づいていないようである。
田川も明美も人に見られるかも?と言う環境でのエッチな行為でより強い刺激を受けていた。
田川の指は徐々に大胆になって行った。クリトリスを激しく刺激してくる。
「あ、あ、あぁぁぁ~」立っていられないくらい膝がガクガクし出している。
明美も流石に一物を人目に晒す訳には行かないので、窮屈な姿勢でズボンの上から手を入れようとする。
しかし身長差でそこまで手が届かない。
「つ、次の駅で降りませんか?」田川が堪らずそう言って来た。
「あ、はい。お願いします。私もうダメです」
駅に着くまで田川のクリトリスへの責めは続いたので、愛液が下着を濡らし内腿にまで垂れてきている。
声は辛うじて出ないように我慢した。
ようやく停車駅に着きドアが開いた途端、大勢の人が降りて行く。
その波に押されるように二人も降りた。
「はぁはぁはぁ」田川も晴美も肩で息をしながら人波に乗り、出口まで向かいそのまま出口から出てしまった。
「びっくりしたよ。すごく大胆だね。しかし、すごく良かった。あなたのような美人と痴漢ごっこができて」
「前からお慕いしておりましたのでつい。非礼をお許しください」
「非礼だなんて、とんでもないよ。ボクはすごく嬉しくてまたすごく楽しませてもらったよ」
「良かったです。それに痴漢ごっこ、ではありません。本当は課長に抱かれたくて……」
「え!本気で言っているの」
「冗談で女からこんな恥ずかしい事言えません」
「うぉ~、それは嬉しい~。どうこれから食事でも行きませんか?」
「いいのですか?お家に帰らなくても」
「ああ、営業なのでいつクライアントとの打合せが入るか分からないので、家内も急な事は慣れているはずさ」
「嬉しい!課長と二人きりで時間をご一緒できるのですね」
「上等な店でなくていいかい。ここからだとタクシーだな」
「お任せ致します。流石営業ですね。お店はいっぱい知っておられるのでは」
「まぁ、総務に比べれば知っている方かな?」
言うなり右手を上げてタクシーを止めていた。
する事が早い。こういう即決できる男が好きだ。自分が支払うつもりなので、先に車内に乗り込み晴美が座るのを待っていた。
「××町までお願いします。○○交差点の手前で止めてください」
「承知しました」タクシー運転手への指示もしっかりしている。
晴美は乗り込むなり、田川の方に頭を預けた。
田川はまんざらでもない顔をしていた。
田川が無言なので、晴美はそっと股間に手を伸ばしてさっきの続きを始めだした。
驚いたようであったが、電車である程度の行為まで行っていたので、田川の手も晴美のスカートの中に潜り込んできた。
運転手のバックミラーに注意しながら田川のズボンのファスナーを下して行く。
ゆっくりと音を立てないように。しかし田川の一物が既に勃起しているので、なかなか下す事ができない。
一方、田川の手は明美のスカートの中に潜入し、下着の上から局部を弄り出している。
電車内での行為でしたたか愛液が溢れた為、明美の下着は排泄物が乾いて付着物があるのが恥ずかしかった。
電車内とは変わり、田川は平静を装っていた。
やっとの事でファスナーを下す事が出来、勃起したペニスを下着の穴から取り出す事が出来た。
ペニスの先からは、先走り液が溢れ亀頭は既にヌルヌル状態であった。その亀頭を先走り液を塗すように捏ね回す。
田川は眉間に皺を寄せ、快感に耐えている。その表情が明美には堪らなく可愛く見えた。
しかし明美も田川の指が下着を潜り、陰唇を撫でている事で声が出そうになるのを堪える。
明美の陰部も愛液が溢れだしている。
さっきと同じように液を指で掬い、クリトリスをチョンチョンと突いて来た。
「うう~」堪えきれずに声が出てしまった。
運転手一人であるが、他人に見られるかも知れない空間で、余計に欲情していく自分がいていた。
もう我慢の限界に来そうとなった時、「お客さん、ここら辺でよろしいでしょうか?」と運転手が訪ねて来た。
慌てて田川は一物を納め、「あ、ありがとう。ここでいいよ」と返事した。
晴美が降り続いて田川も降りた。
「申し訳ないけど、メシは後にして君を抱きたい」
「ええ、私もそう考えておりました」
答え終えると田川は晴美の手を取り、歩き出した。
繁華街を通り抜けると、その辺りはキラキラしたネオンが輝くホテル街に着いた。
流石営業なので、地理には詳しいらしい。
入るのが恥ずかしいような一番ネオンで飾られお城のような建物の中に入って行った。
パネルで部屋を選択する。まだ時間が早いせいか、ほとんどの部屋が空いていた。
部屋に入るなり、抱きすくめられた。
強い抱擁ではなく、優しく包んでくれるような物であり、明美はうっとりとしてその旨に顔を埋めた。
暫くの抱擁の後、顎を下から持ち上げられ口づけをしてきた。快く明美も応える。
田川は舌を差しいれて、明美の舌を弄って来たので、それにも応え舌を絡めて行く。
絡めるほど、体の下の中心が熱くなってきていた。
ジュンと愛液が溢れてくるのが自分でも分かる。
下半身に当たっている田川の一物も硬くなっているのが分かる。
口づけをしながら、田川は晴美のブラウスのボタンを慣れた手つきで外して行く。
外しやすいように、体を少し離し、両手は田川の腰に当てていた。
ボタンが全て外され、ブラウスを剥ぎ取るように方から脱がされた。
薄紫色のブラが飛び出して来た。続いてスカートのフォックも外されファスナーが下された。
スカートは自然にストンと床に落ちた。
下はストッキグもはいていないので、ブラと同色のパンティ姿となる。
そこまで脱がせてから田川は耳朶を優しく噛み、また舌でチロチロと舐め、その舌をツ~と下へ下して行き、首筋から鎖骨まで時間をかけゆっくりと舐めて来た。
晴美の子宮部分がどんどん熱くなってきている。
ブラの隙間の手を入れ、乳房を揉み乳首も優美で捏ねられた。
明美は立っていられないくらい膝がガクガクしだしていた。
それを見た田川は、明美を抱き上げキングサイズのベッドへ運んだ。
明美が横になっている間、田川は着ている物を全て脱ぎ去り全裸となった。
勃起したペニスが異様に、そのからだに付いている事が不自然に見えた。
田川はベッドに上がり、明美の股を開いていきなり挿入して来た。
既に前戯は終わっていると言えば終わっていて、証拠に明美の陰唇は愛液でベトベト状態であった。
亀頭が入口を通過した時、ビクンとする快感が走り、奥を突かれると熱くなった子宮からマグマが噴き出てくるような、つよい快感に襲われた。
「あぁぁぁ~、いい~、気持ちいい~、あぁぁぁ~」
緩やかなストロークから段々激しいピストン運動に変わって行った。
膣内の襞がペニスに絡み付き、ペニスにも刺激を与える。
しかし、明美は本当には感じていなかった。あくまで演技である。この男を虜にするための。
自分でも悪い女だと思う。若い体を利用して、中年男性を虜にする。
その癖はいつから始まったのであろうか?
前に派遣で行った会社でもそうであった。しかし、いずれも表沙汰にはなっていない。
妻帯者ばかりを狙い、離婚を迫るわけではない。
ただ欲しいのは男の優しさとお金であった。それも法外な金額は要求しない。
ターゲットとなった男のこずかい程度を求める。
そうする事により、男はいつも安心感を得るようであった。
これは浮気ではない。
ただ商売女を抱いただけだと、自分に言い聞かせる奴ばかりであった。
二
明美には人に言えない心の傷があった。
小学校の五年生で周りの子は、胸も大きくなり始め、早い子は初潮があったと聞いた事もあった。
明美の胸は膨らみ始めていたが、乳房と言うには小さくテニスボールくらいのシコリが乗っかっている程度であった。
そんな五年生の夏休みでの事で、よく遊んでくれた親戚の高校生に犯された記憶が鮮明に残っており、それから男性に対して心を許した事がなかった。
恋愛らしき物も経験したが、所詮男は女の体が目的なのだと勝手に自分の中で決めつけてしまっていた。
また、自分はセックスが好きなのだと。
相手が誰であれ、自分を満足させてくれるのであれば、それだけでいいと思っている。
少女の頃に強姦されたのが原因であるが、その事は思い出したくもない。
近所のたまに声を掛けあう仲の高校生だった。
顔は記憶から消している。
見たくもない顔であるから。
学校帰りに声を掛けられた。
「明美ちゃん、こんにちは。面白い漫画が手に入ったんだ。うちに来て一緒に読まない?」
普通であれば断っているが、その時は何故か付いて行ってしまった。
その人は、アパートに一人で暮らしている。
地方から出てきて、有名な学校へ通っている事くらいは知っていた。
その部屋は暗くてジメジメしていた記憶がある。
部屋に入ると畳の上に卓袱台があり、冷蔵庫からジュースを出し、明美にグラスと紙パックを渡した。
「さっき言っていた本ってこれなんだ」
明美はジュースに手も付けずに、傍に寄ってその本を覗き込んだ。
暫くして、いきなり押し倒された。
悲鳴を上げようとしたが、直ぐに口の中に布のようなものを押し込まれ、声が出せない状態とされた。
両手をロープのような物で万歳する恰好で机の脚に括りつけられ、スカートを捲られて少女が履くパンツもずり下げられた。
明美は恐怖で目を開けている事も出来ないでいた。
脚で出来得る限りの抵抗をしたが、もう大人と言って良い男の力には敵わなかった。
いつの間にかそいつは、下半身だけ露わにして、グロテスクなペニスが上を向いているのが目に入っていた。
あの気持ち悪いものが私の中に入って来る事は、学校で性教育の時間で習ったことがある為知っていた。
あんな大きなものが!私のアソコが壊れてしまう。恐怖でしかなかった。
(これは悪夢。現実ではない)何度も自分に言い聞かせている。
そいつは、むき出しになっている明美の割れ目に舌を差しいれて来た。
鼻息がすごく荒い。
「はぁ、はぁ、はぁ」と口でも息をし、獣が獲物を捕らえた時、いやそれ以上の本能むき出しの形相で迫っている。
もう何も見たくなかった。目を硬く瞑る。
抵抗し続けているが、心の奥底ではもう諦め始めていた。
目から多量の涙が流れている。
おしっこが出る部位を舌で舐められるだけで鳥肌が立ち、出来るものなら、この男をぶちのめし、その場から逃げたい。
次に指が陰唇をなぞって来る。(ヒ~~)悲鳴しか出てこない。(止めて!もう止めて!)
指が膣内に挿入されて来た。(痛い!!すごく痛い!止めて!)
激痛が局所に走った。
身体全体をくねらせて、その痛みから逃れようとする。
でも男の力は強かった。身動きできないくらいの力で押さえ込まれ、指の抜き差しが始まった。
苦痛でしかない。
それでも愛液が出て来ているのか、クチュクチュと言う音がしてきた。
お腹の奥深くで熱い塊が徐々に大きくなってくるのを感じていた。
「お!感じて来たな。オマンコからヌルヌルの液が溢れてきているぞ」
耳を覆いたくなる言葉であった。
確かに、疼きが経験した事もない感覚が身体の奥底から湧きあがってきている。
「あ、あ、あ~~」声が出てしまった。
男の指が陰唇の上にある敏感な部分を触ってきたからであった。
執拗にそれも触れるか触れないかくらいの刺激で、それで十分であった。
身体の奥深くで疼いていたものが、身体が震えるくらいの快感に変わっていた。
「あう、あう、あ~~」その頃はもう口の詰め物は取られていたので、声が止められない。
意に反して体が仰け反る。あそこが熱い。
「子供でも女だな。感じる事を止められない。いいんだよ。自分の体に正直になれば」
耳元で囁かれた。快感の波が何度も押し寄せてきていたので、
「あん、あん、あ~~」頭を激しく振りながら、いやらしい声を放っていた。
明美のお尻の下にある畳に、大きなシミを作っていた。
それを見た男はニヤリと笑い、明美の股を大きく広げ、ペニスを陰唇に宛がってゆっくりと挿入して来た。
散々指で膣口は広げられていたが、亀頭の大きさはかなりの物である。
「うう~、痛~~い。止めて~」
しかし男は更に強い力でねじ込んで来た。
膣口を張りだした亀頭部分が通過すると幾分痛みは和らいで来たが、今度は膣壁が裂けるのではないか?と思うような、鈍痛が襲って来た。
「うぁぁぁぁ~、いや~~。や、止めて~」
ペニスはついに子宮口迄挿入されてしまった。
男は顔を真っ赤にして、ペニスの送出を始めた。
「クチャ、クチャ、クチャ」と、お互いの液が混ざり合い、肉が擦れ合う音がする。
(恥ずかしい~。そんな音を立てないで)
しかしその送出を繰り返されると、鈍痛より子宮の内から湧き出してくる熱い感じが強くなってきている。
(何?この感じは。身体がどんどん熱くなってきているわ)
晴美はもう抵抗していなかった。
男にされるままの状態であった。
目から流れる涙は止まらないが、疼くような快感が身体の奥深くから徐々に全身に広がって来ている。
「ズンッ」と強くペニスを膣奥深くまで突っ込まれた。
「あぁぁぁぁ~、はぁぁぁぁ~」
自分でも恥ずかし声が出てしまう。
(感じているの?これが女の喜び?)
奥まで突かれた瞬間、頭の先から足先まで電気が走るような、全身を痺れさせる快感が襲ってきた。
男は激しく腰を振っている。
晴美は、男の腕にしがみ付き、はぁはぁと荒い息をしながら、間に喘ぎ声が漏れてしまう。
頭の中は真っ白で何も考えられない。ただ体が急に宙に浮かび、一気に奈落の底まで落ちる感覚に何度も襲われる。
「あぁぁぁ~、ダメ~、もう~、もう~、変になる~~~~」
「感じて来たのだね。もっと感じなさい。そしてイクといい」
(イクって何?ジェットコースターのように、急上昇と急降下を繰り替えし、身体が知らぬ間にガクガクと痙攣している。
晴美は堪らなくなり、声を上げていた。
「イク~、イク~、イク~~~」高く腰を上げ、ストンと畳の上に落ち全身の痙攣が続いている。
初めての経験であった。
痛みの後に自分で制御できない快楽が襲って来る。(これがセックスなの?スゴイ~)
破瓜の証である鮮血が、畳の上に残っていた。
そんな経験があったからなのか、男性を愛せない。
男は獣だと自分で決めつけていた。
そこから晴美の男に対する復讐が始まったと思っている。
(皆、不幸になればよい。幼い私を弄んだ男。男は皆同じだ)
山田から何度もメールは来ていたが、暫く放置する事にした。
(こいつにも痛い目に会わせてやる)
余りにもしつこいメール攻撃だったので、「もうメールはしないでくれませんか?」と返すと、
「つれないな~。ボクは君の事が忘れられないのだよ。是非会って欲しい」
「これが最後にして頂けるのでしたら、お会い致します」
泣いている絵文字があり「最後にしたくないけど、会えるのならお願いしたい」
「承知しました。お会いしましょう」
「ありがとう。早速だけれど、今日の夜は空いているかな?」
「ええ大丈夫です」
しばらくして、「レストランに予約を入れた。そこで会おう」
「はい、承知致しました」
全てメールでのやり取りである。
会社のメールを私用で使うとは。
社内のシステム関係の者に見られるかも知れない事も頭にないようであった。
その夜、レストランでの食事も早々に、晴美をホテルへ誘って来る。
「今日が最後として頂けるのなら、お相手させてもらいます」
「そう言わずに、さぁ行こう~」
頭の中はエッチな事でいっぱいになっているようであった。
(やれやれ、一度関係を持つとどの男も自分の物と勘違いする。
お前には妻も子供も居ているのだろ。この代償がどれだけ大きなものなのか、思い知るがいい)
気もそぞろに晴美の肩を抱き、ホテル街へと向かって行く。
晴美はされるままとしていた。
小さなホテルに入り、パネルから適当に部屋を選びキーを取ると、朝のサラリーマンのように急いで部屋へ向かって行く。
(情緒も何もあったものじゃない。女の気持ちなど考えられないのであろう。女をその気にさせるなら、その雰囲気を作りゆっくり対応して欲しい。まぁ期待などしていないけれど)
部屋へ入るなり、抱きついて来た。
「君を離したくないよ。ボクには君しかいないのだ」
「嬉しいです。でも課長にはご家庭があります。遊びでしかないのでしょう。本心を聞かせて頂けませんか?」
「本心?勿論、ボクは君が好きだ。確かに家庭があり妻子持ちだ。良くない事と分かっていても、君の事が忘れられないのだ」
「これは不倫ですよね。ここで私の体を抱きたいのなら、それなりの代償を頂けますか?
そうすれば、不倫にはなりません。私も課長が好きですが、離婚して欲しいなど申しません」
「ん?代償ってお金の事か。君から誘って来たのに」
「何でもいいのですが、お金が分かり易いですね。ダメなら帰らせてもらいます」
「ま、待ってくれ~。お、お金でいいのか?君に失礼にならないか?」
「はい、本当は何もいらないのですが、このままでは自分の気持ちが納まらないので、一番課長のご負担にならない方法を考えました」
「で、いくら払えばいいのだ」
さっきまでの、鼻息フンフン状態から態度は一変している。
当たり前である。女から金を請求されたのだから。それが法外な金額でない事を願っているのが顔に書かれていた。
「お気持ちを知りたいので、金額など私から言えません」
「そ、そりゃそうだったな。申し訳ない」
「こちらこそ申し訳ございません。せっかくここまで来て私を抱いて下さろうとする前に」
「いやいや、ボクも本音を言うと、そう言ってくれる気持ちが嬉しい。
確かに日比野さんが言っている事は正しいし、ボクがしようとしている事は、世間では許されない事だから。
こうしてハッキリしていた方がお互いにいいと思うよ」
(何がお互いにだ!君呼ばわりから名前に変わっているじゃないか!分かり易い男だ)
晴美は落としていた視線を山田に向けてにっこり笑った。
それだけで、山田はまた元の状態戻りつつあった。顔が段々赤くなってきている。
「では、この話はもうお仕舞にして、シャワー浴びてきますね」
「あ~、ちょっと待って。その~、そのままがいいな~。明美ちゃんの匂いが好きなんだ」
(この助平親父が!汗や排泄物の匂いが残っている体を抱きたいだと~。これはかなり貰わないと許しがたいな)
「はい、おっしゃる通りにします」
言うなり、山田は急いで自分の着ている服を脱ぎだした。
(せめてお前だけでも、シャワー浴びてくれないかな?お前の匂いは臭いんだよ!)
そんな事は意に介さず、明美に突きでたお腹を押し付けて、口づけをしてくる。
むせ返るような、汗の匂いや口臭に耐えながら、そんな素振りも見せずに優しく受け止める。
舌を差しいれて来た。それも自分の舌で迎え入れて、お互いの舌を絡め合う。
山田は勃起したペニスをトランクスから出し、明美の手を取り握らせる。
ペニスの先からいっぱい「我慢汁」が出てヌルヌルとなっている亀頭を手で撫でてやる。
「ううう~」気持ち良さそうに悶えている。
更に口づけしながら、晴美の局所を求めてストキング、パンティの上部から手を差し入れて来た。
もぞもぞ指を動かせ、やっと陰唇を捉えたようである。
まだそこは濡れてもいない。
よくありがちな、女の感情も身体の事も考えない男がする行為である。
もう暴走は止められそうもないので、好きなようにさせる事にした。
事実陰唇を弄られていると、徐々に感じて来た。
口づけでは濡れもしなかった所から、少しずつ愛液が滲み出て来るのは分かる。
指を抜き先していると、クチュクチュという音がし出したのに興奮して、口づけを解きブラウスのボタンをもどかしげに、外して行く。
ブラウスを肩から脱がすと、紫色で縁がレ^スとなり、且つハーフカップのブラが飛び出して来た。
田中はそのブラを毟り取るように外し、プルンと飛び出したまだ張りのある乳房を揉み、ピンクで小さ目の乳首を指先で捏ねる。
「あぁぁぁぁ~、いい~、気持ちいい~」
トロトロと愛液が溢れてくるのが分かる。その愛液を田中の指が掬い、まだ皮に隠れているクリトリスに塗してくる。
「ああぁぁぁぁ~、うぅぅぅ~、はぁぁぁ~」
喘ぎ声が止まらない。
(こんな奴なのに、汗臭さも気にならない。その上、すごく感じている。私は淫乱なのか)
膝がガクガクして来た。もうこれ以上立っていられない。
「お願い。続きはベッドで……」そこまで言うのがやっとであった。
「おお。分かったよ。すごくいやらしい匂いがしてきた」
「イヤ、恥ずかしい~」
「恥ずかしがる事はないよ。女性なら当然の匂いで、男はこの匂いですごく興奮するんだ」
と言うと、晴美のスカートも取り去りベッドへ運び、これでゆっくりエッチが楽しめると思った矢先、あろう事か田中は晴美の腰の下に股を差し入れ、晴美の腰を高く上げた。
所謂マングリ返しの体勢を取らされた。
「あう~、何をするの?」
「うん。さっきの香しい香りを間近で楽しみたくてね」
お尻からパンティが桃の皮を剥くように、ツルッと脱がされた。
陰唇に当たっていた生地に粘液が絡み付いて、ツ~ッと糸を引く。
「綺麗なお××ンコじゃないか。それにメスの匂いがプンプンしている。若いのにいやらしいな~。おや、後ろの蕾からは違う香りがするよ」
「や、止めて~。変態な事しないで~」
「変態じゃないさ。これが普通だよ」
田中はテカテカと光っている大陰唇を舌で舐めて広げる。そしてその中をペロペロと舐めている。
「はぁぁぁぁ~。いや~~、止めて~」
田中は微笑むだけで許してくれそうもない。
後ろの蕾も舐められた。
「ん?ここは少し苦みがあるな~。す、すごい~、ヒクヒクしているよ」
後ろの穴にも舌を突出し、中に入って来る。
「いや~~、そこはダメ~~。ダメ~~」
舌を抜き去り、後ろの穴に親指を膣には人差し指と中指を合わせて二本挿入された。
その上、小指でクリトリスを弄ってくる。
その三か所が別々に刺激されると、頭の中が真っ白になり、両手でシーツを掴まないとドンドン落ちて行くような感じであった。
田中はしつこく三点責めを続けてくる。
「あ、あ、あ~~、イク~、もう、もう逝っちゃう~」クチュクチュと卑猥な音を立て、田中の指は白濁した液体で塗れていた。
苦しい体勢で、一度イカされた。
逝った後は体をベッドに横たえさせてくれた。
しかし、逝った後の痙攣がまだ止まらない。
「はぁはぁはぁ」肩で息をしながら、晴美は攻守交代しようとした。
田中のトランクスを脱がせて、そそり立つペニスを頬張ろうとしたが、それより早く田中は立ちあがり、晴美の後ろに周り込んで、大きなお尻を抱え上げていた。
「スゴイよ。晴美ちゃん。あそこからトロトロ液が垂れているよ」
指で、前から後ろへツ~~ッと指を這わされるだけで、また体が痙攣する。
「あぁぁぁ~、待って。暫く休ませて。お願い」
「いやいやこれくらいで、休まなくても十分若いから大丈夫だよ」
(何が大丈夫だ!こっちは逝ってしまったから、あちこち敏感になっているんだ~)
「お願い。少しだけ休ませて~」
「だ~め。もっともっとイク所を見たいし、イクごとにいやらしい匂いが強くなってきているからね」
(この変態オヤジ!)悪態をついている間に、バックスタイルを取らされ、ペニスを陰唇に擦りつけている。
赤く充血した陰唇は敏感になっているので、その刺激だけでポタポタと愛液がシーツに垂れている。
「いやらしいな~。晴美ちゃんは。嫌だといいながら、ここはボクの物を欲しがって涎が垂れているよ」
「いや~恥ずかしい~」(このバカ!もう止めろ!って、言っているだろうが)
上気した顔を田中に向けお願いするように、目を潤ませる。
そんな事も意に介さず、田中はゆっくりペニスを手に持ち、位置を定めてゆっくり挿入して来た。
「あ、あ、あぁぁぁ~、大きい~」
田中の体に似合わない大きなペニスが身体に入ってきている。
膣の襞一つ一つが反応してペニスに絡み付いている。
ズンッと一度奥まで突かれた。その位置で腰をグラインドしてくる。
「あ~~、ダメ~、またイキそう~」
ゆっくり抜いては、ズンッと奥まで突き捏ね回す。
晴美はまだボルチオが一番感じる部位である事を知らなかった。
そこを中心に攻められる。
「あ~、ダメ~、また、イク~、イク~、イク~」ガクガクガクと体全体を痙攣させ、頭から足の指先まで走る快感に溺れていた。
(何これ?私おかしくなりそう~)
そのままベッドに突っ伏し、荒く肩で息をしていた。
「お~、また逝ったの?ボクはまだ最後までしていないよ~」
「お、お願い、少しでいいから休ませて。水だけでも飲ませて」
「うん、いいよ。気が付かなくて申し訳ない」
薄笑いをしながら、晴美を見て来る。
それも粘りつくような視線で、晴美の裸体を隅々まで。
田中は立ち上がり、冷蔵庫からビールを取り出し、「これでいいかな?」と缶ごと差し出してくる。
(本当に女性の扱いを知らない奴だな!こっちは娼婦じゃないんだ。大事な女性なら、ビールもコップに注いで渡すものだろ!)内心悪態をついているが全身けだるく、またすごく敏感になっているのが自分でも分かる。
「ありがとうございます」その缶を受け取り、プルタブを開け、一気に喉に流し込んだ。
フ~っと、一息ついた。(この男家庭に迷惑かけない事が分かり大胆になっているのでは?これから地獄の生活が始まるとも知らずに。今宵は忘我の境地で思いっきり楽しむがよい。女は演じる事が出来る事すら知らない無知で可哀そうな男)
最後の一滴まで飲み干して、やっと落ち着く事が出来た。
「今度こそ、私からさせてもらいます。ゆっくり横になっていてください」
「うん。と、言いたい所だが、今日は特別にボクも興奮している。このままボクの好きなようにさせてくれないか?もう変態な格好はさせないし、しないから」
「え?あ、はい。課長のお好きなようにしてください」
田中も缶ビールを空け、再度明美に圧し掛かって来た。
大きく股を開かされ、その間に腰を潜り込ませて、いきり立ったペニスを挿入して来た。
「今度は、ボクがいかせてもらうよ」
言うなり、ペニスの送出が始まった。
一気に奥まで突き差し、ゆっくり抜いて行く。
さっきのやり方と同じだ。
一気に奥に突かれる事で子宮口辺りにあるボルチオを刺激され、ゆっくり抜かれるので、膣壁の襞が逆なでされる。
その刺激がすごい。
しかし、田中はもう限界が近づいて来ているようで、ピッチが速くなって来た。
動きに合わせて、大きな声が出てしまう。
「あ、あ、あ、あぁぁぁ~」
「ウォ~、ボクも出そうだ。アッ!出る、出る、出る~~」叫ぶと熱い塊が子宮に向けて放たれたのを感じた。
それだけで明美も再度、頂点を迎えようとしていた。
「私も、イク、イク、イク~~」
膣の中でペニスが何度も躍動する。その度に快感の波が襲って来た。
全身をガクン、ガクンと痙攣させて、左右に振り乱した為髪の毛がクチャクチャになっていた。
田中が射精した後、体重をかけて来たので重い。興奮して息が荒くなっているのに、ちゃんと呼吸ができない。
明美は暫く我慢していたが、限界となったので、体を押しのけようとした。
しかし、太った田中の体を除けるだけの力がない。
「あ、あの~、すみません。重くて息ができないんです」
「あ~、ゴメンゴメン」慌てて田中は体を横にずらした。
(やっとどいてくれた。重すぎるんだよ!この豚が!)
やっと呼吸ができるようになって、深呼吸をして落ち着く事ができた。
「どう、良かった?」
「ええ、すごく感じてしまいました。恥ずかしいです。課長はお上手ですね」
「それは、良かった。また、頼むよ」
(今日が最後なんだよ!お世辞で言っているのも分からない、単細胞バカ)
「シャワー浴びてきますね」
「ああ、ボクももうクタクタだよ」
シャワーを浴び悪臭を綺麗に洗い流し、身も心もシャキっとした。バスローブに身を包み部屋へ戻って来た。
「あの~、課長。初めに申しました通り、報酬を頂きたいのです」
「ああ、そうだったね。で、いくら払えばいいのかな?」
「ハッキリ申し上げます。100万円でございます」
「何!100万円だと」田中の顔色が変わった。
「無理だ。そんな高額、直ぐに払える訳がない!」
「ええ、承知しております。ここに借用書があります。一旦借りる形で、月々お支払いただければよいのです」
「ん~。しかし、100万円は高いな~。また付き合ってくれるのなら、承諾してもいいのだが」
「ええ、私は課長の物ですので、いつでもお誘いください」
「そうか!なら、分かった。この紙に拇印を押せばいいか?」
「申し訳ございません。よろしくお願い致します」
しぶしぶという体で、何とか拇印を押してもらえた。
「これで我々の関係は誰にも話さないし、ボクに迷惑がかからないんだな」
「勿論です。こんなに頂くのですから、当たり前です」
白けきった田中は、さっさと服を着てホテルから逃げるように出て行った。
(これでまた一人収入源ができたわ。私のような若い子をタダで抱けると思ったら大間違いよ!)
翌日出社して、田中にも会った。
その時、「今はこれだけしかない。残りは月額払いで頼む」と、10万円が入った封筒を渡された。
「これからも、よろしく頼むよ」と、肩を叩き粘り付くような視線で晴美を見てくるが、完全に無視した。
(後はお金だけ頂くよ。二度とお前の誘いなどのらないからな!)吐き捨てるように言った。
三
数日後、田川からメールが入った。
「また会ってもらえるかな?君の事が忘れられなくて、一日君の事を考えている」と。
「ええ、勿論喜んでお共させてもらいます」
次に会った日から晴美の正体を知る事となるのも知らずに、晴美からのメールを受け取った後は、上機嫌の課長となっていた。
田川とは、来週の金曜日に会う約束をした。
その日まで、何度か田川からメールが入り、「愛している」、「ボクには君しかいない」等自分の歳を考えろ。
と言いたくなるような内容ばかりであった。
見ているだけで、反吐が出そうになる。
(所詮、私の体が欲しいだけなのだろ。自分の性欲を満たす相手が20歳代の若い女性である事が嬉しくて堪らないだけだ。私も楽しませてもらうが、その代償は払ってもらう)
金曜日になった。
朝から課長は、じっと座っていられないくらい、あちらこちらへウロウロしながら、横目で晴美を見て来る。
少々部下が失敗しても、「頑張った結果だから、次からは気をつけるように」など、今まで聞いた事もないような台詞を吐いている。
当たり前だが、周りの部下達はキョトンとするばかりであった。
それを見て、晴美は笑いが止まらなかった。
待ち合わせの喫茶店には晴美が先に着いていた。
「待った?ごめん。ごめん。急に仕事が入って。部長がどうしても今日中に結果が欲しいと言われたので」
「いいえ、そんなに待っておりません。仕事の方が大切ですから。それより、お家の方は大丈夫なのですか?」
晴美は、田川は毎日伝書鳩のようにまっすぐ家に帰る事を知っていた。
「大丈夫。大丈夫。今日は大切なお客様の接待があると言ってある」
「それは良かったです。課長のご家庭を壊したくありませんので」
「そこはうまくやって行くよ。だからこれからも会って欲しいのだ」
「ええ、私がお願いしたい事です。毎日とは申しません。課長のご都合のよい日に是非お願い致します」
田川はニヤニヤしている。
(さて、これからこの男をどのように懲らしめようか)晴美も笑っていた。
「お腹空いているだろ。何か食べに行こうか」
「ええ、時間がもったいないので、近くのラーメン店でも」
「そんな所でいいの?日比野さんにもっと高級な所と考えていたのだけど。そうだよね、時間短縮になるよね」
喫茶店の支払を済ませ、同じ通りにあるラーメン店で食事を済ませた。
「課長、この前のような痴漢ごっこがよろしいでしょうか?近くの公園でしますか?」
「え?積極的だな~。ん~、今日は二人きりでゆっくり楽しみたいな」
「承知しました。では、そちらに参りましょう」
晴美は田川の腕にしがみ付き、自分の乳房を田川の腕に擦り付ける。
もう田川は真っ赤な顔をして、鼻が膨らんでいた。
(きっともう勃起しているのだろう。男って生き物はそういう物なのだ)
二人はその界隈では有名なホテル街へ歩いて行く。
まだ早い時間なのに、複数のアベックが歩いていた。
各々違うホテルへ吸い込まれるように入って行く。
晴美達もちょっと派手なホテルに入って行った。
部屋へ向かうエレベーターに乗った途端に、晴美は田川の股間を擦った。
もう中で窮屈そうにペニスは膨張していた。優しく撫でる。
「ううぅ~」田川は思わず声を上げた。
晴美の肩を抱き、引き寄せようとした時、目的の階で止まり扉が開いた。
「へ、部屋でゆっくり楽しもう」薄ら汗をかき、鼻息が荒くなっている。
(この獣が。若い女の体を抱きたいだけだろう。私に膝をついて許しを請う姿が目に浮かぶ)
部屋に入るや、いきなり抱きついて来て、口づけをして来た。
それを快く受け止め、舌も差し入れてやる。
鼻息がかなり荒くなり晴美の舌に吸い付いて来る。
暫くして体を離し、「課長、服を脱がせてください。それとも目の前で脱ぎましょうか?」
「目の前で?自分で脱ぐと言うの?いや、脱がせてくれ」
もう少しで50歳になろうかとしている男が小娘に翻弄される。
正常な思考はどっかに飛んで行き、目の前にあるピチピチした女体を見たい。触りたい。
そして、しなやかな肢体の我が分身を挿入したい。
ただそれだけしか考えられなくなっている。
情けないと思うが、男はほとんどそういう生き物である。
顔は真っ赤に上気し、鼻息だけでは急激に動き出した心臓へ酸素を供給できない為、口でハァハァと息をしている。
近づいてくるだけでその吐息がかかり、吐き気をもよおす悪臭であったので、顔をそむけてしまった。
上着を脱がされ、ブラウスのボタンも外す。
上半身はブラだけとなり、豊満な乳房の谷間が強調されている。
更に田川の息は荒くなっている。
次にスカートを脱がすかと思っていたら、スカートを捲りあげ、ストッキングとパンティを一緒にずり下げて来た。
脱がされたパンティのクロティ部分に愛液が付着しているのを見て少し恥ずかしくなった。
そんな事にも気づかず、ブラのフォックを外し、乳房が露わになった。
まだ若いので張があり、小さ目の乳首がやや赤みを帯びてツンと立っていた。
その乳房に貪り付いて来た。両方の乳房を両手で揉みながら、乳首を口で吸う。
晴美は感じてきている。(もっと~、もっと強く~)子宮当たりから熱くなって来た。
唾液で乳房はベトベトになっている。半分気持ち悪いが、気持ち良くなってきてもいた。
そのままお姫様ダッコして、晴美をベッドに寝かせた。その時になり始めてスカートを脱がせてくれた。
一糸纏わぬ姿となり、あろうことか田川は反対になり上に乗って来た。
シックスナインの形である。目の前にグロテスクなペニスが黒光りして先から液を滴らせている。匂いもキツイ。
田川は晴美の陰唇の形に添って舌を這わせてくる。
「ククッ~、あぁぁぁ~」いきなり局部を舐められたので、快感が一気に全身を襲った。
更に陰唇を指で広げ中も舐めてくる。
(あ~、もうすぐクリちゃんも舐められる)期待感で、愛液が湧き出てくるのを感じていた。
しかしなかなかクリトリスを責めてこない。
焦らされイライラしてきた。(この汚いペニスを咥えろ、って事か!)
晴美の想像は当たっていたようである。
ペニスに指を絡めて、口を窄めて先からゆっくり咥えると、田川は唸りながらやっと晴美のクリトリスの皮を捲り、優しく舐めてくれた。
念願が叶ったのと、優しく刺激される事で更に快感が全身を走る。
「あ、あ、あぁぁぁ~、いい~、気持ちいい~」声が出てしまう。
声が出るので咥えていられない。
暫くクリトリスへの愛撫が続いた。
愛液が滴り、肛門を通りベッドまで垂れているであろう。
田川は体勢を入れ替えて、正常位の体勢となり、大きく開いた股の間に体を入れ、自分のペニスを持ち膣口に宛がい腰を落として行った。
亀頭部分が膣口を通過する時、かなりきつかったが、そこを通過するとすんなり奥まで届いた。
「あう~、あ、あ、あぁぁぁぁ~、ふぁぁぁ~」
田川はピストン運動を始めている。強く差し入れ、ゆっくり抜く。
その動きを繰り返している。
田川の顔も真っ赤になり、額から汗がポタポタ滴らせながら、必死に腰を振っている。
「うぉ~、狭いよ~、明美ちゃん」
「いい~、私もすごく感じているわ~、あ、あぁぁぁぁ~、もっと突いて~」
「うん。よ~~し行くぞ~」
更にスピードが上がって行く。
「あ~、ダメ~、イク、イク、イク~~~」
「ボクも出そうだ。一緒に逝こう~」
明美は頷き、眉はハの字になりヨガリ狂っていた。
頭を激しく振っていたので髪の毛はボサボサになっていた。
「あ、で、出る~、出る~~」
言うや、熱い塊が脈を打つように、ドクンドクンと子宮目がけて放たれた。
「イ、イク~~~」明美も同時に激しく全身を痙攣させ、快感の波に身を任せていた。
田川がドッカリと明美の上に乗っかって来た。
全精力を使い果たしたように。
(お、重い~。苦しいんだよ!こっちは余韻を楽しもうと思っているのに)
田川から逃れるように、体をずらせて下敷き状態からわが身を解放した。
「明美ちゃん良かったよ」
「私も~。課長すごくお元気ですね」
「明美ちゃんのような若い子だと、頑張っちゃうよ」
「じゃ、奥様と別れて私と一緒になってくれます?」
「え?急に何を言いだすのだ?」
チラッと見た陰茎は、何処に行ったの?と思うくらい中の方まで縮こまっていた。
「私と奥さん、どちらを選びますか?と、聞いているのですが」
「あの~、そんな話を今すぐここで答えないといけないの?」
「迷っているのですか?何て答えようと」
「いや、そんな事はない。急に言われたので、そんな内容の話は急には無理だよ。時間をかけて進めていかないと、訴えられるかも」
「誰が訴えられるのでしょう?私ですか?課長から誘って、無理やりと私が答えたらどうなると思います?」
「無理やりなんてしていないだろ。合意の上だ」
「それを誰が証明してくれますか?私が嫌がっているのを無理やりされたと言えば」
「そ、それって脅迫じゃないか!」言葉がキツクなってきている。余裕がない証拠だ。
「脅迫?いつしました?ただで若い女の子を抱けると思っておられるのですか?」
「いや~、申し訳ない。ちょっと考えさせてくれ」
「はい、今週中にでもご回答を頂ければ十分でございます」
白けきった田川は、さっさと服を着て、部屋から出て行った。
(これもダメだな~。対応が分かっていない。女は優しくウソでもついてくれれば、それがウソと分かっていても従順になるものを)
明美も化粧を直して、ホテルを後にした。
翌朝会社へ出社して、田川と会っても田川は晴美を無視していた。
(このまま放置しているつもりなのか?そうは問屋が卸さない事を想い知らせてやる)
山田からは、今月はもう入金はないだろ。
次の獲物はもう決めている晴美であった。
それは、毎日のように夜遅くまで会社に居て、何の研究をしているのか?知らないが、研究所で勤めている、佐田と言う男であった。
その男も50歳を超えているはずで、勿論妻子持ち。会社を出るのが9時頃である事は調査済みであった。
流石に一般事務員が研究所へ自由に入る事は出来ない。
会社から出て来るのを待ち伏せるしかない。
しかし噂によると、なかなか堅物で口も重たく、今まで男のように軽い人種ではないらしい。
より闘志が湧いてくる。
どのような手で近づいて行こうか?
晴美は数日その事ばかり考えていた。
朝も研究所は入口が違うので、事務員がうろうろしていると、不審者扱いされてしまう。
朝に明美を佐田に印象付けるのは難しい。社内メールを使う手もあったが、無視される事は明らかであろう。
思案している時に丁度、佐田が出した精算書類に不明な点があったので、明美は直接電話した。
「お忙しい所申し訳ございません。先生が出された書類で確認したい事がございます。お時間のある時にお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「間違いがあったの?こちらこそ申し訳ない。ボクがそっちへ行くけど」
「いえいえ、先生のようなお忙し方に事務処理でお時間を取って頂く事も申し訳ないのでこちらから伺います」
「じゃ、お言葉に甘えて、今から来てくれる?丁度休憩しようと考えていた所なのだ。
お茶を沸かしておくよ。誰もいない研究室なので殺風景だけれどね」
「ありがとうございます。では、早々にお伺い致します」
研究所の佐田の研究室までかなりの距離であったが、小走りに急いだ。
お蔭で少し汗をかき、ほのかな女性のヘロモンが漂っている事を明美も気づかなかった。
研究室のドアをノックした。
「どうぞ~。さっき連絡くれた経理課の方ですね」
「はい、失礼します」
ドアを開けて、深々と一礼した。
「同じ会社の人間だから、そんなに特別扱いされると、こっちが気を遣うよ」
明美は佐田の近くまで寄り、書類に訂正した箇所への押印を頼んだ。
その時佐田の鼻がヒクヒク動いているのを明美は知らなかった。
「ここでいいのかな?」
「はい、ありがとうございました。それでは失礼致します」
「あ~、ちょっと待って、せっかくコーヒーを淹れたので一緒に飲みませんか?」
「よろしいでしょか?お言葉に甘えちゃいます」
「そうそう、それでいいのだ。同じ会社なのだから気を遣わないようにしてくれた方がいい」
「ありがとうございます」
「ここに座って」実験室の丸椅子を勧められた。
制服がかなり短いスカートであったので、背の低いイスだと下着が見えてしまいそうで会った為、脚を組んで見えないように気を付けた。
「ちゃんとした食器がなくて申し訳ないけど」と、言い訳しながらコーヒーを淹れてくれた。
「ありがとうございます。遠慮なく頂きます」
「どうぞ。それにしても走って来たんじゃない?」
「はい、先生をお待たせしてはいけないとおもいまして」
「いい香りだ」
「ええ、いい香りのコーヒーですね」
「イヤ、ボクが言っているのはあなたの体から発散される匂いが素敵だと言っているよ」
「え?恥ずかしいです」
「もっと嗅いでもいいかな?実験ばかりしていると、世の中から取り残された気持ちになる。しかし、こうして生の女性の香りを嗅ぐのは何十年ぶりだろう」
「先生には奥様がおられますよね。それなのに私の様な子供の匂いなどご興味もないと思います」
「妻はいているけれど、ここ何十年と平日は顔を合わせていないし、休日もお互い好きな事をしているので、会話もないよ。
だからかな?余計に君のような若い女性の汗の匂いが香しく感じる」
「ありがとうございます。もっと刺激的な匂いがする所もございますが」
「ん?刺激的な匂いと言うのは、どこの匂いかな?是非お願いしたい所だ。失礼、若い女性なのにセクハラ発言をしてしまったかな」
「いいえ、そんな事ございません。刺激的な匂いを申しましたのは私ですし、先生がよろしければ、私はここで全裸にもなれます。それは、前から先生を尊敬し好意があったからです」
「私のような中年に好意を。それは嬉しい言葉だな。全裸は流石に会社なので、無理だけどね。ハハハハ~」豪快に笑っている。
(根暗じゃない方だわ。いい人かも?こんないい人を騙すのは良くないな~)
晴美は、佐田に対しては何の復讐もしない事をこの時決めた。
「走ってここまで来ましたので、汗びっしょりです。先生もっと近くまで来て頂けますか」
「ん?それでは、お言葉に甘えて」
佐田は晴美の傍まで来たが、佐田と明美の距離は1mくらい開いている。
「その距離でも私の匂いが分かりますか?」
「ああ、十分分かるよ。すごく淫靡な香りだ」
「それでは失礼します」と言い、上着を脱ぎスカートをたくし上げた。
佐田はビックリした顔をして、明美を見ている。
見つめられるだけで、局部が濡れてきている。
ムヮ~としたメスの匂いが立ち込めた。
「おお~、スゴイね。また違う匂いがしてきた。それも男が喜ぶ匂いだ」
「先生だから、このような恥ずかしい恰好もできます。それに、私の局部の匂いが気に入って頂けて光栄です」明美は佐田の耳元まで顔を近づけ、「実は、先生のお顔を見ただけで、あそこがグッショリ濡れているのです」
「何!あそこが濡れていると」
「ええ、見て触って頂けますか?」
「さ、触ってもいいのか?」
「勿論です。先生に触れて頂くだけで、光栄ですしもしかしたら、逝ってしまうかも知れません」
「大胆だんな~。でも、気に入ったその度胸と素晴らしい体に」
佐田は更に明美に近づいて来て、肩に手を置いた。
明美はいきなり触るのではなく、キスをしてくれると思っていた。
「ここでは、誰が入ってくるか分からないから、電子顕微鏡室へ入ってくれないかな?そこなら鍵は掛かるし、暗室なので外からは見えないようになっている」
「はい、畏まりました」
促されてその電子顕微鏡室へ入る。想像していたより広い部屋であった。机の上にはモニターらしきものと、複雑な形をした機器が机の上に並んでいた。
部屋に入り、カチャリと鍵を掛けた。
佐田は振り向き、表情は変わっていない。
そして明美に近づき軽く口づけをしてきた。
「うぅぅぅ~」その甘い口づけに明美の身体は溶けてしまいそうになった。
「ではその香しい匂いを堪能させて頂こうかな」
明美は大胆にもスカートを下し、ストッキングとパンティを一緒にずり下げ足先から抜き去った。
下半身は丸出し状態となっている。
やや佐田の目の色が変わったように見えた。
(今までの男と違うわ。紳士で女がこんな恰好までしているのに、ほとんど動じていない。男はこうでないと。素敵なおじさま……)
プラッテ(実験台)の上に腰を乗せて、M字の形に股を広げた。
「おお~、あそこが丸見えとなっているよ。それになんて綺麗な性器なのだ」
「ああ~、先生に見られているだけでジュンと濡れて来ています」確かに明美の陰唇から愛液がトロトロと滴り、プラッテの上まで垂れていた。
「おお~、本当だ。いやらしい匂いがしている。男を誘う匂いだ。それにこんなに美しい性器を見せられると、私と言え、興奮してくるよ。しかし私に好意があるだけでここまでして貰えるのは、大変失礼な言い方だが、何か考えての事だろうか」
「いいえ、純粋に先生を尊敬し好きだから、このようなはしたない恰好をして申し訳ございません。先生に触って欲しくて、いえ、先生の物をここに入れて欲しくて……ずっと前から考えておりました。例え先生が何もして頂かなくても、反対に私の望み通りに愛して頂けるだけで、私は何も先生にそれ以上の事は望むつもりはございません」
「純粋な行為なのですね。それは大変失礼な事を聞いてしまいました。私も男です。あなたのような美しい方の身体を抱く事ができる事は夢のような話です。あなたの目を見てウソを言っているように思えません。ではタップリあなたを愛しましょう~」
「あ、ありがとうございます」一旦萎えかけていた欲情の塊が一気に膨らんで来た。
佐田は再び明美を抱きしめ、優しく口づけをしてくれた。
啄むようで唇をスライドさせるようで、舌は入れて来ない。
明美は焦らされているとは思わなかった。
その優しい口づけに酔いしれていた。
そして先生の細くしなやかな指が明美の陰唇に宛がわれた。
「あ、あぁぁぁ~」声が思わず出てしまうくらい、しなやかに触られる。痒い所にちゃんと指が当たって来る。
「そ、そこ~、いい~、気持ちいい~、身体が溶けていきそうです」
「感じ易い体なのだな。何度も言うけれど、素敵な女性だ」
耳元で囁かれるように言われると、ゾクゾクして、身体が仰け反ってしまう。
陰唇への指使いも、サワサワと触れているだけで、今まで感じた事のない体の奥から痺れていくような快感であった。
身体の力はすっかり抜け、あなたの好きなようにしてください。と言う状態であった。
乳首も痛いくらいに尖り、陰唇はきっとアワビが火にかけられたようにウネウネと動いているに違いない。
佐田の動きが急に止まった。
「あん、どうされたのですか?先生」
「うむ。これ以上は止めておこう。歯止めが効かなくなりそうだ」
「私が気に入らないとおっしゃっているのでしょうか?」
「いや、そんな事はないよ。反対にすごく素敵すぎて、これ以上の関係になると自分が暴走しそうで怖いからだ」
「はい、分かりました。でも、先生また会って頂きたいのです」
「それは構わないよ。私で良ければ」
「では、先生にどのように連絡させて頂いたらよろしいのでしょうか」
「君はLINE使っている?使っているなら、LINEのIDを交換しよう」
「ありがとうございます。今もスマホは持っておりますので、ここで登録させてください」
「ああ、いいよ」
明美は、慌ててスマホを出し、先生から借りたスマホに自分のLINEIDを登録した。
「それでは、急な用事に御対応ありがとうございました。次に会える日を楽しみにしております」
さっさと身づくろいをして、研究室を後にした。
明美はそれでも満足していた。あの優しい愛撫だけで十分官能の世界を味わえた。
あの短い時間であったのに、長く愛された感触が身体に残っている。
(素敵な人だな~。本当に好きになってしまったわ。あの人に本当に抱かれたら、きっと死んでもいいと思うに違いないわ)と、
中途半端な行為で終わったにも関わらず、明美は清々しい気持ちで部署に戻って行った。
四
数日経って田川からメールが入った。会えないだろうか?と。
しかし明美は、「会う気持ちはございません。課長のお気持ちを教えて頂きたいだけです」
と返信した。
それでメールは途絶えた。(ハッキリしない男だな。得た物が大きければ失う物も大きい事くらい覚悟して生きろ!)吐き捨てるように言った。
その昼休み、佐田に宛てLINEメッセージを送った。
「先生にまたお会いしたいのですが、ご都合の良い日を教えて下さい」と。
佐田から直ぐに返信が来て、「来週の金曜日なら早く仕事が終れそうだ」と。
「では、金曜日に駅前にあるシティホテルで6時半にお待ちしております」
「了解しました」明美は飛び上がるくらい嬉しかった。あの素敵な紳士にまた会えるのだと。
午後になりまた田川からメールが入った。
「メールで明快に回答できる物がない。正直な所を聞きたいのだが、お金で済むのかな?」
「私から要求はできません。課長がこれと決めて頂いた事が、対価となる事を心よりお待ちしております」
(悩み抜けはよい。若い女を抱いて、只で済むと思う事が幼稚なのだ)
「しかし、元々は君から誘ってきた事じゃないか。電車の中でエッチな事をして来たのは君だよね」
「それを誰が証明してくれますか?私に対して行った行為に対してのお気持ちを知りたいだけです」
(ウジウジと煮え切らない奴だな!お金ならお金。出す甲斐性がないなら、私の前で土下座して許しを請う事もできないのか!)
「今月一杯まで待ってくれ。必ず納得できる答えを出すから」
「お待ちしております」
(今月までと言うのも言い訳にしか聞こえないわ。そうして、時間を稼ごうとしているのが、見え見えだから最低な奴だ)
そのメール以降、田川からのメールはピタリと止まった。
佐田との約束の日となった。明美は朝からウキウキした気分で、誰に対しても愛想よく振る舞っていた。
それが気に入らないのか、山田課長はチラチラ見てくる。そういえば、前に貰った10万円から1円も貰っていない。明美は山田に対して睨みつけると、山田は視線を逸らせる。
「ウホン」と咳払いをして、明美がお茶室に入るのを待っていたかのように、付いて来た。
「あの~、今月はこれだけしか払えない。申し訳ないが、少し待って欲しい」と、また封筒を渡された。
中身は5万円しか入っていなかった。
サラリーマンだから、なかなか自由になるお金がないのであろう。
その内、会社のお金に手を出すかも知れない。そ
んな事は明美には知った事ではない。
その日の仕事を終わるチャイムが鳴った。
明美はまだまだ時間があったので、洗面所で入念に化粧をした。
会社を出て、ゆっくり歩いても、約束の7時より早く着いた。
しかし佐田も早く着ていたようで、ロビーで会う事ができた。
「ここのホテルは何度か泊まった事がある。仕事が遅くなって、帰るのが辛い時に使わせてもらったよ」
「そうですか。では、このホテルの事は、詳しいのでしょうね。レストランを予約しておりますので、一緒に食事しましょう」
「ああ、ここのシェフも顔見知りだよ。ボクが女性を連れていくと驚くだろうな」佐田もいたって機嫌が良い。
エレベーターで最上階まで行き、レストランに入った。
店の人も佐田の事は覚えているらしく、「お久しぶりです先生」と、最敬礼して迎えてくれた。
(大人の男はこうである事に憧れるな~。社交界でも顔が広いかも知れない。今後、いろんな人を紹介してもらおう~)
ウェイターに案内され、窓際の一番眺めが良さそうな席であった。
「夜景が綺麗ですね」
「ああ、上から見れば綺麗だが、所詮虚空の世界だよ。下に降りれば、見たくもない醜悪な世界だな。あ~、食前酒はワインいいかな?」
「ええ、お任せ致します」
ウェイターを呼び、ワインの銘柄と料理の内容を伝えている。
(惚れ惚れする物腰だな。女は引っ張って行かれる方がその人に惹かれるものだ)
ワインが運ばれ、慣れた手つきでテイスティングを行い、OKを出す。
先生の研究の話や明美が派遣されている経理課の話など会話を楽しみながら食事が進んで行く。
明美にとっては至福の時であった。こうして話しているだけで、十分精神的に癒されている。
こんなに優しくされたのは初めての経験である。
男は獣としか思っていなかった。
しかし、佐田は違う。あくまで紳士で、明美には優しかった。
噂では「堅物で融通が利かない頑固者」と聞いていたが、明美に対する態度は噂と全然違っていた。
それが余計に嬉しかった。私にだけ優しくしてくれる。
やっと信頼できる男に出会えた。
明美は本心からそう思っていた。
食事を終えた頃、明美から誘ってみた。
「今度はちゃんと愛してくれますか?」
「ああ、そのつもりだよ。君さえ良ければね」
「私がお願いしている事ですので、とても嬉しいです」
「そう、じゃ部屋は予約してあるので、逝こうか~」
佐田の腕にしがみ付き、付いて行った。
1つ階を降りるだけで、エスカレーターもあったので、それを使って下に降りた。
誰も居ない、静まりかえっている空間であった。
部屋に入ると、「こっちにおいで」と、明美を抱き寄せ、口づけをしてきた。
初めは前のように優しい口づけであったが、今回は舌が明美の唇を割って来たので、明美も舌で迎え入れる。
お互いの舌を絡め合った。
もうそれだけで、身体が熱くなり局部からジュワ~と愛液が溢れ出してくるのが分かった。
腰に回している佐田の手が下がり、お尻をフワフワと揉んでくる。
口づけを解き、「若いっていいね。身体の弾力がすごいね。一日働いたので、汗かいているだろう。シャワーを浴びておいで」
「はい、キレイにしてきます。嫌われたくないですから」
「嫌いにはならないよ。ボクも後で入るから。これから愛し合うには、キレイにするのが礼儀だと思っている」
「はい、すぐに入って来ます」
「慌てなくていいよ。ボクはビールでも飲みながら待っているから」
本心は一緒に入って欲しかったが、いくら研究室で下半身をむき出しにしたからと言って、それは女からは言えなかった。
熱いお湯と冷たいお湯を交互に浴びて、体をシャキッとさせ、ボディシャンプーに入念に洗った。
バスローブをはおり、部屋へ戻って来た。
「お、早いね。じゃ、次はボクが入ってくるね」
「お背中流したいのですが」断られると思った。しかし、「お、いいね。頼むよ」と、願っても無い答えが返って来た。
佐田は平気な顔をして、服を全て脱ぎ去った。
年齢的に筋肉は落ちているが、細身だしお腹も出ていなかった。隠しもしないペニスは、普通より長く見えた。
まだ萎えているので、これが勃起したらどのくらいになるのか、早く見てみたい気持ちであった。
晴美がバスルームから出る前に、浴槽にお湯がたっぷり入れておいた。
先生がバステェアーに座り、スポンジにボディシャンプーをたっぷり付けて、あわがいっぱい出るまで揉んだ。
細身だが男性である背中が広い。その背中にスポンジを宛がい、優しく愛撫するように洗って行く。
そして後ろから肩、胸、お腹と洗って行き、最後にペニスは手に泡を付けて直に扱くように洗う。
そこだけ何度も擦りキレイにすると言うより、早く勃起してほしかった。
晴美の乳房は佐田の背中で押しつぶされている。
その感触も分かっているはずである。
暫く扱いていると、ムクムクと佐田のペニスは徐々に大きくなって来た。
「ムムムム~。なかなか上手ではないか。ボクに、こんなに早く勃起させるとは。君の裸体が素晴らしいからだな。手の動きも男のツボを心得ている」
「そんな事ございません。先生の体をキレイにする事に専念しておりました」
「すごく気持ちいいよ。でも、男の精を放出するのは、君のここだよ」と、言って後ろ手に明美の局部を撫でてくる。
身体が痺れ、小刻みにビクンビクンと反応してしまう。
「あぁぁぁ~、先生~。私欲しくなってきました」
「うん。ボクもそうだ。石鹸を洗い流して、愛し合おうか」
「はい」
バスルームから出て、二人でお互いの体を拭き合い、そのまま抱き上げられ、ベッドまで運ばれた。
ベッドに仰向けで寝かされ、佐田はその横に寝転んだ。
触れるか触れない感触で乳房乳首を弄られながら、キスをしながら舌を絡め合う。
股間が熱くなり、太ももを擦り合わさないと我慢できなくなっていた。
乳房や乳首をサワサワと触られ、その手が徐々に下に降りてくる。
内心早く局部を触って欲しかったが、その気持ちも無くなるくらい、脇腹やお腹の当たりを触られているだけで、身体がビクンビクンと反応していた。
(何?この感触は。毛筆の毛先で触られているようで、もどかしさ半分・ゆっくり湧き上がってくる快感半分で、すごく気持ちいいわ)
うっとりとし、ゆっくり湧き上がってくる快感に身を任せている。
絶え間なく局部の奥から愛液が滲み出て来るのが分かっていた。
きっとあそこは、恥ずかしいくらい、グチョグチョであろう。
そして佐田の顔が局部に近づき、暖かい吐息が陰部に当たっている。
息を吹きかけているようだ。
陰毛が風に吹かれているように、なびいている。
「あぁぁぁぁ~、いい~、ねぇ舐めて~」
先を尖らせた舌先で陰唇に沿って舐めてくる。
あくまでゆっくりだ。焦れてきたので、更に愛液が溢れてくる。
その液を舌で掬うように舐め取って行く。
「綺麗だね。若い人の陰部は特に美しい。彫刻のようだ」
「綺麗だなんて、恥ずかしいです」
「神が作られた最高傑作だろうな。この形、匂いが全ての男を虜にする。私も」
「お願いです。先生の物を味わいたいです」
「いや、それはいいよ。そんなに若くないからね。元気なペニスであれば、口に含んでもらうのだが、そんな元気もないのでね」
佐田は、舌先をさらに奥に差し込み、中の滑りを掬い取ってピチャピチャと音を立てている。「あぅぅぅ~、はぁぁぁ~、クリちゃんも~」
「ここだね」
晴美のクリトリスを皮から剥いて出し、舌先でチロチロと舐めて来る。
「いい~、気持ちいい~、あぅぅぅぅ~」
「綺麗に洗っているね。恥垢が全然溜まっていないよ。ボクとしては残念なのだが」
「はぅぅぅ~、そうですか~、あぁぁぁぁ~」
身体が勝手に動く。ガクガクと細かく痙攣する。
舌先がクリトリスに当たる度に、ガクンと反応している。
「お願いです。先生の大きな物を入れてください」
「大きくはないけどね。しかし美しい性器だ。それにすごく卑猥だ」
「恥ずかしいです。見つめないでください」
いや見つめられるほど、愛液は滲み出てきている。
佐田はやっと明美に覆いかぶさり、自分のペニスを手で持ち、陰唇に宛がった。そしてゆっくり腰を落として行く。
「あぁぁぁ~、はぁぁぁ~、大きいです~。私のあそこが一杯になっています」
明美は仰け反り、手はシーツを掴んでいる。
佐田はゆっくり律動を繰り返している。
「すごいじゃないか、すごい力でボクの物を締め付けて来ている」
明美の膣壁の襞がペニスに絡み付き、ウネウネと動いているのが自分でも分かる。
「先生のオチンチンと相性がいいみたいです。あぁぁぁ~、もっと突いてください」
「うぅ~、確かに、すごく締め付けて来て、ボクも逝きそうになっている」
「ええ、中で出してください。大丈夫ですから。先生を困らせるような事は絶対に致しません。あ、あ、あ、イク、イク~、イク~~」
と、同時に佐田も射精を繰り返していた。
「体内の精液が全て吸い取られていくようだ。すごくいい~」
「あぁぁぁ~、私も~。すごくいいです」体をガクガクと痙攣させながら、佐田の腕にしがみ付いていた。
佐田は晴美の髪の毛を撫でながら、「良かったよ。素晴らしい身体だ。お礼をしないとな」
「いいえ、先生の事が大好きで私から抱いて頂きました。お礼だなんてとんでもないです。ただ、これからも愛して頂ければすごく嬉しいです」
「うん。それは構わないけど、ボク気持ちが治まらないよ。好きなようにさせて欲しい」
「はい、これ以上何も申しません」
佐田と別れた後も明美は心から温かさが湧きあがってくる幸せな気持ちに浸っていた。
一方田川から珍しく連絡があった。
「会えなくていい。親戚から工面した金がある。それで収めてくれないか?」
「それが田川さんの誠意ですね。承知しました。それで綺麗さっぱりあった事は全てなしとさせて頂きます」
「振込むには金額が大きすぎるので渡したいのだが、昼休み屋上へ来てもらえるかな?」
「はい、承知致しました。12時10分くらいに参ります」
「ありがとう。待っているよ」
お昼のチャイムが鳴り、晴美はエレベーターで最上階まで行き、後は非常階段で屋上へ向かった。
屋上には田川しかいなかった。
「おお、来てくれたか。良かった。では、約束のボクの誠意としてこれを渡すよ」
大き目のカバンを渡された。結構重たかったので、中を見てみると札束がかなりの数入っていた。
「どうしたのですか?こんな大金。私が望んでいたのは、お金ではないのです。しかしこれは頂いておきます。これが課長の誠意なのですね……」
「それは親戚や先祖からの土地を売って調達したお金だ。金じゃない?やはり金じゃないか!これでお前とは何の関係もない」
「はい、これで課長とはただの派遣先の上司とその部下です。それでいいですね」
「ああ無論それがお前の望みであるのだからな」
「最後に私を抱きたくはないですか?」
「抱きたくないと言えばウソになるが、もうお前とは関わりたくない」
「うふ、正直ですね。その気になれば、また連絡してください。それではこれで失礼します」
しかし田川は、明美の持っているカバンに手をかけ、「やはりこの金を返してくれないか。この金が無くなれば、俺の人生は終わってしまう」
「本音がでましたね。無理やりこのカバンを取り返しますか?私は構いませんけど」
「他に何かで精算する事はできないかな?」
(一度決心したにも関わらず、金額にして1千万ほどありそうなので、急に惜しくなったのだね。本当に情けない男だ!お金以外の方法があるなら、その悪い頭で考えるがいい。何日でも悩み続けるといい)
カバンに掛けた手を離し、項垂れてその場から田川は去って行った。
明美は苦笑いをし、カバンを抱え更衣室ロッカーに収納してしっかり鍵を掛けた。
その時からの課長は、憔悴仕切った顔で仕事どころではないようであった。
(これでこの男も終わったな。懲らしめるのはこれくらいにしておいてやろう)お金は後日配達証明付郵送で送り返すつもりでいた。
返すのは一週間後だ。それまで、少し苦しんで貰おうと明美は考えていた。
その後の田川は、別人のように無口となり仕事もミスを繰り返し、再三部長から呼び出しを受けていた。
部下も首をかしげるくらいの変貌であった。
無理もない。ほぼ全財産を妻に隠して女に渡したのだから。
(後4日間は苦しみを味わってください。大事な土地は無くなった事は申し訳ないと思うが、対価のお金が手元に戻って来ますから。でも、この男が4日間耐えられるだろうか?)
翌日から課長は会社の休みを取ったようだ。
(やはり耐えられない男なのだな。仕方がない、今日お金を郵送してやろう。ただの助平なオヤジだけで苦しめるにも値しない)
明美は近くの郵便局で課長宛てに小包で送った。
中身は重要書類としておいた。
田中にしろ、田川にしろ、ろくでもない男を相手にしてしまったと後悔していた。
それに比べ佐田は本当の男だと明美は感じていた。
見た目は研究者なので、ひ弱そうに見えるが、芯がしっかりしているし、女性に対しての扱いと言うか、尊厳を大事にしてくれる
。別に惚れている訳ではないが、今まで会った事もないタイプの男性であった。
五
(さて次のターゲットを見つけようか!)明美は社内をうろついて物色していた。
廊下を歩いていると、7,8名の集団が前から雑談しながら歩いて来た。
明美は道を譲り軽く頭を下げた。
その集団の中の一人がジッと明美を見ているのが分かった。
目が合い、明美はわずかに微笑んだ。相手も笑顔を応えてくれた。
あの人は生産部に所属されている方だ。
他のスーツ姿と違う作業服を着ていたので分かった。
(この男に決めた!田中や田川と同じタイプなら、罰を与えるだけだ)
晴美は微笑みながら、次の展開を楽しみにしていた。
田中からは定期的に、僅かなお金が入ってくる。
のうのうとそのお金を投資に回していた。
(きっと私はロクな死に方をしないだろうな。私を汚した男への復讐だけで生きているのだから。この決心がなかったらとっくに自殺していただろうな)
数日後、田川は出勤してきた。それも態度が一転していた。
やけに陽気でやる気満々な態度であった。
分かり易い男である。お金が返って来た事で、全ての悩みが解消したのであろう。
分かり易過ぎる男だ。田川が明美に視線を投げてきた。
その視線に対し、ウインクで返してやった。田川は満面の笑みを浮かべていた。
しかし、もう私には近づかないであろう。
これでも近づいて来たら、本当に大金を巻き上げてやるつもりでいた。
そんな日の昼一番に、生産管理課の川元課長から電話があり、内容は自社の経理規定の詳細が知りたいので、教えに来て欲しいと言う事であった。
「資料を揃えて準備致しますので、明日の午後からでも構わないでしょうか?」
「ああ、忙しい所申し訳ないね。知っているつもりでも細かな所は分かっていない。部下を教育するのに必須なので、宜しく頼む」
「畏まりました。では明日の昼早々にお伺い致します。生産部に入るのに、許可書とか必要でしょうか?」
「いや、それは要らないよ。ここは生産ラインから離れているのでね。そのままの格好で、説明用資料だけ頼む」
「承知致しました。では、明日お伺い致します」
隣の事務の子が、話かけて来た。
「今の電話、生産管理課の課長じゃない?いいな~、あの人中年だけどすごくイケメンで、体格もがっしりされているので、女子社員の間では憧れの人なのよ」
「そうなの?変わりましょうか?」
「いいえ、川元さんはきっとあなたをご指名なのだから、私が行ったら追い返されてしまうわ」
(へぇ~、どんな人だろ?本社事務女性の憧れの的かぁ~。闘志が湧いてくるわ)
翌日となり、明美は資料を持って山田課長の所へ、生産管理課課長の川元へ、経理規定の説明をしに行く旨報告した。
「何で川元さんが君を指名して来たのだろう?分かった気を付けて行って来てくれ」
「はい、承知致しました」
今日の下着は紫色で統一している。万一の事があっても、相手を欲情させる物を選んでいた。
制服のスカートは紺色で、膝より少し上くらいまでしか丈がなかった。
生産管理室に着き、課長への面談の旨を係員に伝えた。
まもなく川元が現れ、「さぁ、こちらへどうぞ」と、応接室へ案内された。
てっきり、自席での資料説明と思っていたのだが、お客様扱いされるとは驚いた。
中に入ると応接セットがあり、席に着くように促された。
「失礼致します」と断り、ソファーに膝を揃えて座った。
その向かいに川元は座り、まもなくすると、事務員がお茶を持って現れた。
事務員が一礼して出て行くのを待って、明美は「私はここの社員ですので、お客様扱いされますと、反対に気を遣います」
「いやいや、こっちが無理を言って忙しいのに、経理処理の説明をお願いしたのだから、遠慮なくお茶でも飲んで説明してくれるかな」
「では早速説明させていただきますが、課長はどの部分を気にされておられるのでしょうか?」
「いや~、細かな事で申し訳ない。経理規定をしっかり読めばそこに記載されているとは分かっていたのだが、ハッキリ言うとこの間君を見た時から綺麗な人だな~と思って、直に話がしたくてね」
「まぁ、経理の説明は口実ですか?」
「まぁ、ハッキリ言えばそうだ」
「うふふふ。正直に話して頂き、私も気が楽になりました。何を聞かれるのかドキドキしながらここに参りましたので」
お茶を飲むのに、ソファーの上で足を組んだ。
すかさず川元の視線がスカートの中にある事を確認した。
「で、何のお話しを致しましょうか?」
「君は派遣で我が社に来てくれているのだね。もう慣れたかな?まだまだ手作業の多い会社なので事務処理は大変でしょう」
「いろいろな会社へ行きましたが、ほとんどの会社はまだ手作業が多いですわ。完全IT化されている所はほんのわずかです」
湯呑を置くタイミングで組んでいた脚を解きやや開き気味にして深く座ってから前にずらせた。
自然とスカートは捲れ、下着が見えるか見えないかくらいの所で止まっている。
川元の視線がチラチラと股間に向けられているのを感じる。
「経理課長も優しい方で、仕事は楽しくさせて頂いております。同僚と言うと失礼ですが、先輩方も皆優しくていい会社で働けて幸せです」
「優等生の答えだな。課長の山田は女好きなのは会社でも有名だ。気を付けた方がいい。
それとももう誘われたかな」
「え?ええ、誘われました。飲みにだけですけど……」
「本当かな?奴がそれで終わるとは思えないのだがね。君のような綺麗で妖艶な女性が大好きだからね」
「ええ、それだけです」
「まぁ、いい。それよりボクと一度食事にでも付き合ってくれないかな?」
「え?いきなりですか?積極的ですね。うちの課長から川元課長には気を付けろと言われておりますが」
「あいつよく言うな~、あいつの方が危ないよ。ボクは紳士で大丈夫だから」
「はい。承知しました。押しの強い男性が大好きですからお受け致します」
「そうか~、じゃ今度の金曜日は明けておいて欲しい」
「はい。畏まりました。ご用はそれで終わりでしょうか?」
「いや、その実はさっきから君の綺麗な脚に見惚れていたんだ。近くまで行っていいかな?セクハラはしないから」
「褒めて頂きありがとうございます。私の脚などたいした事ございません。でもここは会社ですので、近くに来られた所を誰かに見られましたら、私この会社におられなくなります」
「それは失礼した。あまりに綺麗な脚なので近くで見てみたくなっただけだから」
「それでは、私から参ります」
明美はスッと立ち上がり、川元の近くまで寄って、脚を差出しスカートをギリギリまで引き上げた。
「おお~、なんて綺麗な脚なのだ」川元は、会社であるにも関わらず、脚を撫でて来た。
撫でていても明美が抵抗しないので、更に手を上に持って行き、股間も触って来た。
「そこまでです。課長いけない手ですね」
「あ、つい。あまりに美しい脚を触っていると、欲情してしまった。申し訳ない。許してくれ」
「ええ、構いませんよ。今の事をとやかく言う程子供ではございませんので。ご安心ください」
「あ、ありがとう。金曜日楽しみにしているよ」
「はい。私も楽しみにしております」
深々と一礼して、その場から去った。
(この男も同じかな?まぁ、金曜日になれば分かるわ。
しかし男って生き物は、どうして女性の体を触りたがるのだろ?それも本能なのか?)
川元に局部まで触られたのに、嫌悪感は、感じなかった。
それなりに男前で体つきもガッチリしていたからかも知れない。
ひ弱そうな佐田とは正反対の印象であった。
見かけだけでは分からない事は佐田で証明済みだった。
部屋に帰ってからは、山田が落ち着きなく明美の周りをウロウロしてくる。
流石に鬱陶しいので、「どうされました?課長。何か用事がございますか?」
「いや~、用事って程じゃないのだが、川元の所へ行ってどうだったかな?と気になってね」
「やきもちですか?私には懲りたはずです」
部屋の隅において、小声で立ち話をしていた。
少しの時間なので誰も気づいていないだろう。
「まぁね。懲りたけど、忘れられないのだ」
「私の身体が、ですね」
「ハッキリ言うな~。まぁそうなんだけど」
「懲りない方ですね。料金上乗せでしたら、お相手致しましが」
「ほ、本当か?少しの上乗せにして欲しい」
(もうコイツは何度も同じ失敗を繰り替えるタイプだな。学習能力がないのか?)
「はい。分かりました。前回分100万円まで10万円足りませんし、上乗せは50万円とさせて頂きます」
「わ、分かった。それだけ払っても、君は十分魅力ある女性だ。川元などに取られて堪るか!」
「課長。私以外でも素敵な女性は、いっぱいいております。どうして私なのですか?」
「口ではうまく言えないのだが、最近の子は難しいだろ。君はあっさりしている」
「私が尻軽女と言う事でしょうか?」
「いやいや、そうではなくて、素敵な上に中年男性であっても嫌な顔をしないからね」
「でも課長。これ以上私に関わらない方が良いと思います。ご家庭もおありですし、変な噂が流れてしまうと、出世にも影響します」
「これが最後だ。お願いだ。頼む」
「ええ、ですからお断りは致しておりません。
私で良ければお相手させて頂きます」
「ありがとう」満面の笑みで、課長は自席に座り仕事をしだした。
早々にメールが入り、「いつ会えるかな?」
「今月末の金曜日か木曜日でいかがでしょう」
「じゃ、木曜日にして欲しい。早く会いたいからね」
「承知致しました」
金曜日となった。
川元が指定して来た時間と場所は、終業30分後で会社のロビーであった。
(きっと誰かに見つかってしまう。大丈夫なのか?)
明美は内心ひやひやでロビーのソファーで待っていた。暫くして川元が現れた。
それも一人ではなく、数名の男性を引きつれていた。
「やぁ、お待たせしたね。こいつらもあなたと飲みに行きたいと聞かないものなので、事前に知らせなくて申し訳ないが、一緒でもいいかな?」
「え?あ、はい。皆さまが私とご一緒して頂けるのですか?とても光栄です」
「じゃ、話しは決まった。皆、行くぞ!」
幸い会社のロビーでは、他の社員と会う事もなく、会社から出る事ができた。
行った先は駅前の居酒屋であった。
中はもう既に満席状態で、ほとんどの人が大声で話しているので、その熱気に圧倒されそうであった。
川元が店に入ると、係りの人が飛んできて、
「いつもありがとうございます。いつもの席でよろしいでしょうか?」
「ああ、そこで頼む」
部下達も勝手知った場所のようで、案内されずに二階へ上がって行った。
川元に促されて、後から付いて行った。
席は決まっているようで、既に皆は各々の場所に座っており、二人が来るのを待っていた。
「日比野さんと飲めるなんて嬉しいです」部下の誰かが言う。それぞれ自己紹介をしていくが、一度では覚えられない。
ビールが運ばれ乾杯した後、料理が次々と運ばれて来た。
明美は川元の隣に座っている。
やや短めのスカートを履いて来たのを後悔した。
なるべく膝を揃えて中の下着が見えないように姿勢を崩せないのが辛くなって来ていた。
チラチラ見てくる、若い男の視線が気になっている。
2時間くらいの宴会が終わり、部下達は帰って行った。
「今日も御馳走さまでした。日比野さんまたボク達と一緒に飲んでください」
「ええ、喜んでご一緒させてください」
社交辞令とは言え、皆満面の笑みで手を振りながら駅へと向かって行った。
「さてどうする?ホテルに行ってエッチするか~」
「まぁ、すごく直球ですね。川元課長にお任せします」
「お、断られると思っていたのだが、OKなのか?じゃ、そうしよう」
(ん?この男も他の男と同じか?女と見ればその体を抱きたくなる。女の穴に肉棒を突っ込み、その乱れる姿を見て喜び、最後は射精して己も満足する。それだけの男かも)
と、言っても明美の身体に触れて来ることはなく、並んで歩いてタクシーを止めた。
行先はホテル街を指示していた。
大勢いたのとスカートの丈が気になり、明美はアルコールも料理もほとんど摂っていなかった。ほぼ素面状態である。
川元は頬を赤くして、かなり飲んでいるようであった。車中では二人は無言であった。mた、その中でも体に触れて来ようとしない。
(こいつはウブなのか、相当自信があるのか、どっちかだろうな)と想像している内に、車は停車し、札で支払「お釣りは要らないよ」と颯爽と車から降りた。
そしてまた明美から離れて歩いて行く。
(抱きたいのなら、事前から女にその気にさせる雰囲気をつくるだろ!)だんだん腹が立って来た。
川元は黙ったままあるホテルへと入って行った。明美は付いて行かざるを得なかった。(ここで逃げたら、大騒動になるだろうな~)
ルームキーを選択した後、やっと肩を抱きエスコートしてくれた。
「課長今まで私に触れようともしなかったのは何故でしょうか?」
「あ~、ごめん。ごめん。誰に見られるか分からないからね。変な噂が立つとボクも困るし、あなたにも多大な迷惑を掛けてしまうから」
「そうだったのですか、少し寂しかったです」
するとギュッと抱きしめられ、熱い接吻をされた。
かなり長い時間だったと思う。
息ができなくなる程、明美もかなり興奮してあそこからジュンと愛液が滲みでて来るのを感じた。
まだ部屋に入る前の廊下での行為であった。
その後また肩を抱かれて部屋へ入った。
「何か飲む?日比野さんはほとんど飲んでいなかったようだけれど、アルコールは苦手なのかな?」
「いいえ、川元課長の部下達がおられましたので、女がグイグイお酒を飲むのははしたないと考えておりました」
「そうなの。あいつらには気を遣う事はないよ。今度行った時は普通に飲んでね。無理示威はしないけど」
「ありがとうございます。お優しいのですね」
「そう言われると、照れくさいな。優しい男が若い女性をいきなりホテルに誘うかな?」
「あ~、そういう意味では微妙ですね」
二人は笑い合った。
「シャワーを浴びてから飲み物にする?」
「ええ、そうさせて頂けたら嬉しいです」
「じゃ、浴槽に湯を張ってくるね」止める間もなく、浴室へ入りバスタブにお湯を入れている音がし出した。
(シャワーだけでも良かったのだけど、お湯に浸かるのもいいわ)
「すぐにお湯は入ると思うので、先に入っておいでよ。ボクはビールでも飲んで待っているから」
「ではお先に失礼します」(ん~、あくまでも紳士だな。他の課長のように無我夢中で女に抱きついて来ない。ひょっとしたらすごくいい人かも)
一人でニヤニヤしながら浴室で体を綺麗に洗い、浴槽に浸かった。
お湯に浸かると疲れが取れて行くような気がする。
それにすごくリラックスできている。
これからセックスをするなど想像も出来ないくらいリラックスして、思わず浴槽で寝てしまいそうになった。
慌てて浴槽から出てバスタオルで全身を拭きガウンを羽織った。
部屋へ戻ると川元は、ビールを缶ごと飲みながら、カーテンを開けて外の景色を眺めていた。
ラブホテルなので夜景が一望できる高層ビルでもないのに。
「お待たせしました~」
「あ。お帰り。いい湯だった?」
「ええ、課長も入られますか?」
「そうだな、ちゃんと綺麗に洗っておかないと加齢臭がするからね」
「加齢臭だなんて、まだまだそんなお歳ではないです」
「お世辞でも嬉しいよ。じゃ、サッサと入ってくるわ」
カラスの行水と言うのか、5分位で浴室から出て来た。
「ゴメン。飲み物を用意するのを忘れていた」
冷蔵庫からビールを出し、課長がしたのであろう、冷やしたグラスに注いで渡してくれた。
(いよいよコイツは普通の男と違うな。遊び慣れているのか?女性の扱いが分かっているな~)
「ありがとうございます」ビールを一口飲む。
お互いガウンを着ているが、川元のガウンの裾が開いており、内部が見えている。
しっかり見えないが、ダラリとしているペニスは、今まで見た事がないくらい長い物であった。
(巨根なのかな?私のあそこに入るかな?)
少し怖くなって来ていた。
視線はあくまで川元の顔にあったが、チラチラと見てしまう。
暫く会話しながらビールを飲み、会話が途切れた頃を見計らって、川元は立ち上がり、明美にも立ち上がるよう促した。
促されるまま明美は立ち上がり、そのまま抱きかかえられて、ベッドまで運ばれた。
お互いにしっかり顔を見つめ合いながら。
川元は常に優しい笑みを浮かべて、安心感に溢れていた。
優しくベッドに仰向けに寝かされた。
川元は明美の髪の毛を撫で、軽くキスをしてきた。
髪を撫でていた手は徐々に下へ降りて行き、耳朶から首筋に這わされてくる。
ゾクゾクするような快感であった。
局部は待ちきれないくらい濡れているのが分かる。
明美は反射的に川元のペニスに手が行きかけたが、何とかその行為を止めた。
ふしだらな女と思われたくないからである。
ガウンの中に手が侵入してきて、明美の左の乳房をたわわに実った果実を愛で撫でるように触ってくる。乳首は痛いくらいに立っている。
その乳首に川元の口が吸い付き、赤ちゃんが乳を飲むように、乳房の裾のから絞り上げ口でチュウ~、チュウ~音を立てて吸っている。
乳首からの快感が全身に走り、子宮辺りに集まってくる。体中が熱くなって来た。
自然と腰が浮き上がってくる。
川元にしがみつきたい欲望が急激に高まり、我慢できなくなり、胸を触っている反対の腕を掴んだ。
何かに掴まらないとどんどん底なし沼に沈んで行くような感覚に襲われたからであった。
それを機に、川元の口は徐々に下に降りて行く。
腰骨の当たりで一旦止まり、そこを重点的に今度は舌を使って刺激される。
明美は仰け反り、思わず声が出てしまった。
「ああ~、いいです。気持ちいいです~、もっと舐めてください」川元は無言である。
目を閉じた瞼の裏で閃光が放たれた。
川元の舌が局部の周りを舐め始めたからであった。
焦らされている。
愛液はトロトロと泉のように湧き出て、会陰を通りガウンの上にまで滴っていた。
「早くクリちゃんを舐めて欲しい」
いつの間にか明美のガウンの前はすっかりはだけており、下着も着けていなかったので、川元の頭は明美の股間の間に入っていた。
「うん、綺麗なオマンコだ」初めて行為が始まってから川元が声を発した。
「お願いです。女が感じる所を舐めてください」
「うん、わかった」言うや、陰唇を広げるように舌が割り込んで来た。
「あぁぁぁぁ~、いい~、感じる~」明美の手は川元の頭を掴み、髪の毛を撫でている。
さっきは落ちていく感覚であったが、今はどんどん体が上昇していく。
陰唇の中をゆっくり舐められ、自然とクリトリスが勃起している。
そのテカテカ光った小粒の真珠のような突起を周りから優しく舌が這って来た。
「あ、あ、あぁぁぁ~。そこ~。いい~、ハァハァ」明美は髪を振り乱して、川元の頭を強く掴んだ。
(入れて欲しい。いますぐにでも)
「もう、ダメ~、お願いです。欲しいです」
頭の中は真っ白となり、昇り詰めたい欲望を抑えられなくなっていた。
川元が身体を起こした。
明美の目に飛び込んで来たのは、長さにして17,8cm、エラは大きく張りだしており、先走り液で濡れた亀頭は赤く充血してその幹には太い血管が幾筋も走っていて、ピクピク生き物のように上下に動いている。
(やはり大きい。今まで見た中でも特別に大きなおちんちんだわ)
明美の膝を曲げ、その部分を下から手を通して股を大きく広げられた。
そそり立つペニスを手で押さえながら、膣口に当てられた。ゆっくり入って来る。ズブズブと音がしている。
「うぉぉぉ~、ぎゃぁぁぁ~」明美は、その大きさで膣が裂かれていく痛みを感じた。
しかしその痛みも亀頭部分が通過すると急になくなり、反対に激しい快感で全身に電流が走り、それが繰り返し膣から脳天にまで走り続けていた。
「おお~、君の中でボクの物がドンドン吸い込まれていっている」
明美の意思ではなく、別の生き物のように膣襞がウネウネ動き、ペニスを呑み込んで行っている。
「あなたの物で、わたしのあそこはいっぱいになっている~。あぁぁぁぁ~」
そこでペニスは明美の膣奥まで深く突き刺さった。子宮口に強く当たっている。
「あ、あ、あ~、そのまま動かないでください」明美はもう逝きそうになっていた。
川元は言われた通り、動かないでガッシリした上体を明美の上に乗せかけ、汗で張り付いている髪の毛を払いながら熱い口づけをしてきた。
明美も堪らずその唇にしゃぶりつく。
激しく舌を絡ませながら、男の上体の重く硬い筋肉と鼓動を感じていた。
目の奥では火花が散り、頭の中は真っ白で、全身がビクンビクンと痙攣している。
激しい口づけと膣いっぱいに挿入されているペニスが川元が動く度に、微妙に感じる部位を刺激してくる。
たちまち明美は昇り詰めてしまった。
「イク~~、イク、イク、イク~~~」
腰を思いっきり持ち上げ、ドスンとベッドに落ちた。痙攣が止まらない。ビクン、ビクンを繰り返している。
「いっちゃたの?」
「はい、あ~、でもまた来そう~・あなたも来て~」
川元はゆっくりとピストン運動を始めた。
「あう、あう、あぁぁぁぁ~」
何度も昇り詰めている。
目の奥の閃光は激しく弾け飛び、自分で体の制御ができなくなり、下からも腰を突き上げ、ペニスを咥え込んで行く。
「また、また、イク~~」
「ボクも出そうだ~」
「出して~、中に出して~、大丈夫だから」
「おお~、出るぞ!出る~、出る~」
「イク~、イク、イク、いく~~~」
お互い汗びっしょりとなりながら、川元も仰け反り、明美も腰を跳ね上げ、痙攣を繰り返していた。
川元は仰け反った後、明美の上に全体重をかけて来た。重い。
しかし、幸せな重さであるさっきまでお尻が潰れるじゃないか?と思うくらい、下腹部への連打があった後であった為。
明美は川元の背中に手を回して、荒い息を整えようとしていた。
しかし、まだ膣内にあるペニスが再度ムクムクと大きくなってきていた。
「君にあそこが、どんどん締め付けてくるんだ。それに君のその顔を見ていると、またしたくなってきた」
「え?はい。でも、少し休憩させて。イキまくった後なので、頭は朦朧としていて、続けてされると気がおかしくなりそうで、怖い」
「ああ、いいよ。少し休もう」ゆっくりとペニスを抜いて行った。
「あう~、はぁぁぁ~。すごく感じやすくなっています」
「そのようだね。ここがまだヒクヒク動いているよ」
(すごくいい。私のあそこがいっぱいになるくらい大きなおちんちんを持っている男。
その上優しく女性の扱いに慣れている。
どのように懲らしめようか?何度も抱いて欲しい気持ちもあるが、復讐だけが私の生きがいなのだ)
快感がまだ全身に残っている。しかしいつまでもここにはいられないだろうから、明美から切り出した。
「もうそろそろお家に帰らないといけないででは?」
川元は時計を見た。11時半であった。
「そうだな。営業なので夜遅く帰る事はいつもの事だけれど、そう毎晩遅くはなれないな」
「そうですよね。じゃ、次回って事で帰りますか」
「残念だけれど、そうしよう。この事は内緒にしておいてくれるかな」
「ええ、勿論です。私も変な噂が立つと会社に居られなくなります」
「ありがとう。家まで送るよ」
「いえ、お気持ちだけいただきます。課長は先に帰ってください。私はもう一度シャワーを浴びてから帰りますから」
「そうか。じゃ、またよろしく」川元はさっさと服を着て、片手を挙げ挨拶して部屋から出て行った。
(この男も優しいが、会社での噂、妻へバレル事を嫌がっている。その通りだが、このツケはキッチリ払ってもらうからね)
慌てていたのか、川元のスーツに入っていたのであろう、定期入れが床に落ちていた。
その定期入れを見てみると、SUICAと家族の写真が入っていた
。娘が一人いるようで三人が笑顔で写っていた。
どこかに旅行へ行った時のものであろう。
(この幸せをぶっ潰してやろうか!)明美は無性に腹が立ってきた。
翌朝になって会社へ行っても、川元からは何の連絡もなかった。
向こうから連絡があるまでこちらから言う事もないだろうと、明美は考えていた。
通勤費が嵩むだけであるから。
暫くたっても川元から連絡も無いので、ちょっと脅かせてやろうとある事を考えた。
定期入れを手に入れた事で、恐喝めいた事をしようと企んだ。
明美の考えた筋書通りに進めばただの男。
それを上手くかわせるくらいの機転が利けばなかったこととしてやろうと思っていた。
明美は川元の定期入れを生産部棟の女子トイレの個室の中に置いた。
それとネットで買った隠しカメラもセットしておいた。
勿論明美の指紋が付かないように事前に綺麗に拭き、手袋をして作業を行った。
途中で女性がトイレに入ってきたが、会社の事務服を着ていたので、怪しまれる事は無かった。
(さてどのような結果になるのか楽しみにしよう)
事務所にいて騒ぎが起こっているのか?よくわからない。
しかし噂は直ぐに広まって来た。川元が女子トイレで盗撮をしていたと。
噂によると、部長に呼ばれてかなり絞られたようであった。
それでも川元は否認し続けた為、会社の懲罰委員会が召集されたと聞いた。
下手をすると、懲戒免職となるかも知れない。
明日その会議があると聞いた。
社長とトップ三役の前で聴取された後、罪が認められたら即、懲戒免職となる。
当たり前だが、退職金も支払われない上、被害にあったであろう女子社員への慰謝料も請求されるかもしれない。
これも噂であるが、川元には社内で付き合っている女子社員がいる事も判明したらしい。
(道理で女性の扱いが慣れているはずだ。ここまで来れば、最悪の事態となればよい)
翌朝会社へ行くと、懲罰会議の事で皆盛り上がっていた。
「川元課長ってそうだったの。憧れていたのに~」
「社内で不倫しておき、その上に女子トイレでの盗撮?ありえない。これはかなり重い罪が科せられるだろうな」
その会議の後に、掲示板に辞令が張り出されていた。
「生産管理課 課長 川元宏 右の者を11月1日付けで静岡工場 工場長を命ずる」
とあった。
掲示板の前は、人だかりができ、明美も辛うじて人の間からその内容を知った。
「静岡工場ってうちの主力工場じゃないか。あれだけの事をして、主力工場長とは。執行役員の一歩手前じゃないか。出世ってことか?」
あちこちからブーイングが起こっていた。
何があったのか?分からないが、川元は社内での罪は免除となり、不倫している相手から離す目的で飛ばされた。
しかし出世するとはどういう事なのか?謎だけが残った人事であった。
(結果は川元に対する復讐は失敗に終わったって事。次に現れる獲物を狙うしかないか)
明美は不完全燃焼の気持ちでイライラしていた。
このまま家に帰っても、ゆっくり寝られないだろうと思い、退社後早々に家に帰りなかなか寝付けないので、かなりのお酒を飲んで知らぬ間に眠りに就いていた。
六
翌日まだイライラしていた為、終業後駅前の居酒屋へ一人で飲みに行った。
会社の人に会いたくないので、二駅離れた駅前の店の暖簾を潜った。
店のカウンターに座り、コップ酒とおでんを注文した。
寒い中を歩いて来たので、熱いおでんが美味しい。
酒も冷だが一杯目を一気に飲んだので、身体の中から温まって来た。
お代わりを注文して、やっと落ち着き店の中を見まわしてみた。
カウンターの隅に、浮浪者風の男が座って酒を飲んで居た。どこかで見たような気がする。
なかなか思い出せない。
また正面を向き、おでんを突きながら冷酒を呷る。
身体も暖まり、気分も高揚して来た。
その時、「アッ!」と声を上げてしまった。
店の人がこちらを見る。何もない事をジェスチャーで伝え、店の人も何もなかったように仕事を続けていた。
(あの男は、私が幼い頃に私を汚した男だ。今、はっきり思い出した。こいつの為に私の人生は完全に狂ってしまった。こんな所で出会うとは、神様が導いてくれたのだろう。この機会をのがしてはならない。キッチリ始末をつければ、私は解放される。こいつにすべき事を他の男を代役として復讐してきた。しかし、全て空しいものだった。こいつが悪の根源なのだ。のた打ち回る程苦しむがいい。その姿を見れば、私は生まれ変われる)
その男は無言でお金をカウンターに置き、ジャンパーを羽織って店から出ようとしていた。
明美もすかさず、「お愛想お願いします」と告げ、支払を済ませて男の後を付いて行った。
10分も歩かない所の小汚い二階建てのアパートの左から2つ目の部屋へ入って行くのを見届けた。
しばらくすると部屋に明かりがついた。
(どうも一人住まいのようだ。これから私にとって本当の復讐が始まる)
暫くその場に佇み部屋の様子を伺っていたが、なんの変化もない事を確認して、明美は自宅へ帰る事にした。
少し酔っているが、心臓の音が聞こえるくらい鼓動は高鳴り、頭も冴え切っている。
寝ている場合ではない。これから綿密な作戦であの男を苦しめる方法を考えないといけない。
自分の心が解放されるのだ。
他人に頼む事ではない。全て自らの手で行わないと意味がないし、完全犯罪としなければ。
まずはあのアパート付近の地理を頭に叩き込む。明美の目は血走っていた。
眉はつり上がり憎悪のみ、形相は鬼を化していた。
会社へは、田舎での法要の為一週間の休みを取った。
(殺してはいけない。殺したい程憎い奴だが、殺人はしたくない。死ぬ一歩手前まで肉体的に苦しめる。恰好から想像するに、定職もなく精神は荒んでいるであろう)
初めはアパートに忍び込んで、劇薬を致死量に至らない量、飲み物に混入させようと考えたが、誰かに見られる危険性がある。
その男の名前も分からない。アパートの玄関にも表札すら出ていない。
一番簡単で、確実にやれる方法を必死に考えたがいい案が出てこない。
テレビや小説で出て来る完全犯罪も作者が犯人に都合よく周りが動く事により実行されているとしか思えない。
その男に近づきさりげなく誘い、レンタカーを借りて山奥で痛めつける事にまず決めた。
東京から高速を使えば、直ぐに山奥まで行く事ができる。
あの店には2日おきに行っているようであった。
明美はかなり遠くの駅前にあるレンタカー店で大衆車を借りた。
色はブラウンで目立たない。その車を例の居酒屋の傍の時間貸し駐車場に止めておいた。
店に入ると例の男が居た。明美はさりげなく男の横に座った。
お酒を注文する。舐める程度にしておかないと、万一検問に引っかかると飲酒運転となりややこしくなる。
「いつもここで飲んでおられますね」
急に話しかけられ男は驚いたようである。
「ああ」とだけ答えた。
「ご一緒させて頂いてもよろしいでしょうか」
「俺みたいな浮浪者相手するより、ほれ周りにはいい男がいっぱいいるぞ」
「その通りですね。でも今日はあなたと一緒に飲んでみたい気持ちなのです」
「こんな俺と?いいのか?金もない、風呂も入っていないので匂うだろ」確かに饐えた匂いが漂っている。
鼻を抓みたくなるくらいの悪臭であったが我慢した。
「もうかなり飲まれました?」明美はその男が店に入って1時間後に入店している。
「そうだな、もうそろそろ帰ろうとしていたところだ」
「丁度良かった~。今夜私とお付き合いして頂けますか?」
「お付き合い?オ○○コさせてくれるのか」
「え?まぁ、そういう事です」
「それならこっちがお願いしたいくらいだ。こんなに綺麗で若い女性から誘われるなんて夢を見ているようだ」
(そうだよ!夢をみているのだ。夢であって欲しいと懇願するくらいの苦しみが待っている!)
「では行きましょうか~」
男は黙って付いて来ている。支払を済ませ、駐車場へと向かう。
「車に乗るのか?寒いからありがたいね」
(呑気な事を言っているのも今の内だ)
さすがに助手席に座られると、その匂いだけでこっちが参ってしまう。
後部座席に誘導した。警戒心もなく素直に後部座席に座ってくれた。
車を出し、近くのインターから首都高速に入る。
「高速道路で行くのか?遠くの洒落たホテルでは、俺の身なりで断られるぞ」
「ご心配なく。郊外のラブホテルを考えています」
「おお~、そうか。じゃ、着いたら起こしてくれ。眠くなって来た」さっきの店で男の飲んでいる酒に睡眠薬を入れたのが効いてきたようだ。
イビキをかきながら寝ている。
途中のパーキングエリアで車を止め、知り合いの看護師から入手した筋弛緩剤を教えられた通り、呼吸が止まらない量を服の上から上腕に注入した。男は寝たままであった。
再度高速道路に戻り、山梨県方面へ向かった。
目的地はナビに登録している。ナビのアナウンスをオンにした。
女の声で誘導してくれる。便利な世の中になったものだ。
自動運転機能付き車も発売されていると聞くからビックリだ。
さすがにレンタルした車は、その機能は付いていない。
ナビがもうすぐ出口である事を伝えた。
その通りに出口へ向かった。周りは真っ暗で車も人も見かけない。
それでも車はどんどん山の中に入って行く。
小さな展望場の所で車を止めた。
後部座席のドアを開けて男を引きずり出す。
かなり重い。渾身の力で男を用意してきた台車に乗せた。
ハァハァと息が荒くなっている。
リュックを背負い、森の中まで台車を押して行くと流石に息が上がっていた。
切株の腰を下ろして、水筒に入れておいた熱いコーヒーを飲みひと心地着いた。
(さぁ、これからが本番。出来るだけ苦しませる。私の人生を狂わせたこいつに罪滅ぼしをさせる)
防寒具を着ていてもその寒さは体に伝わってくる。
そんな寒風の下で、台車を傾け男を転がり落とした。
男は目を開けている。しかし動く事が出来ない。筋弛緩剤が効いているからだ。
ダラダラと涎をながしながら、目で何かを訴えている。
その男の腹を思いっきり踏みつけた。声も出せないし、苦しいがその苦しみを体で表せない。
明美は一度ニヤリと笑い、後は鬼の形相となり、男の着ている服をナイフで切り離して行った。
男の目は恐怖で慄いている。
全裸となった男の身体は見る見る内に白くなってきている。
体温が急激に奪われているのであろう。
明美は自分を犯した局部を擦り始めた。
筋弛緩剤を打っているが、勃起神経まではマヒしていないようで、ペニスは勃起している。
その状態で、濡らしておいた麻紐で根本を硬く縛る。
ペニスに充満した血液が元に戻れない。ペニスは勃起したままである。
ロウソクに火を灯し、溶けて行くロウをペニスに垂らして行く。
男は硬く目を瞑って耐えているようであった。
(本当はナイフで切り取りたい。しかし局部を切り取れば、出血多量で命が亡くなるであろう)
明美はその物を思いっきり蹴った。何度も何度も。
急所も同時に蹴り倒した。
微かに男の身体が動いた。それくらいしか、今はこの男には出来ない。
更にロウソクの火で局部を炙る。やけどしない程度に。
明美は汗だくとなって、男をなぶり者にしていた。
蹴るだけ蹴った。殴るだけ殴った。
これ以上暴行を行うと死んでしまうかも知れないので、止める事にした。
男は本物の死体のように、地面に転がっている。見ているだけで、また憎悪が増してくる。
脇の下にこれも貰った前麻酔剤を注入した。
男に変化はないが、確実に麻酔剤で眠っている。
2枚の毛布で全身と頭を包み、麻紐でグルグル巻にした。
再度台車に乗せ、止めている車の場所まで移動させた。
今度はトランクを開け、渾身の力で引き揚げ中に放り込んだ。
明美は運転席に座り、暫く放心した状態で大きく深呼吸をしていた。
周りに人気がない事を何度も確認し、大の男を運んで来た為、息が上がっている。
豊満な胸が大きく上下している。リクライニングをかなり後ろに倒し、呼吸が治まるのを待った。目的は達成した。
本当は切り刻んで、この世から葬りたい。
しかしそれでは折角心が解放されたのに、殺人者となってしまう。
今までの行為でもしっかり犯罪者なのだが、それは隠ぺいしなければ意味がない。
達成感と解放感で無性にエッチがしたくなっている。
リクライニングを水平まで倒して、自分の両手で乳房を揉み始めた。
「あ、あぁぁぁ~、気持ちいい~、感じる~」
大きく円を描くように乳房を強く揉む。我慢できずにセーターの下から手を入れ、ブラの中にある乳房を直に揉む。
乳首を抓るように捏ねた。
「あ、あ、あ~、欲しい~、太いおちんちんが欲しい」
左手で胸を揉みながら、右手をズボンのフォック・チャックを下して、パンティの中に盛り込ませる。
茂みをかき分けて割れ目の上部にあるクリトリスを弄り始めた。
徐々に愛液が滲み出てきて、クチュクチュと卑猥な音を立てている。
暴行を加えた興奮から一気に昇り詰める。
「あ、あぁぁぁぁ~、イク、イク~、イク~~」ガクガクと体全体を痙攣させ昇り詰めてしまった。
まだ物足りないので、中指を膣の中に入れる。
身体を折り曲げ、指が奥まで入る姿勢となり、膣の上部にあるGスポットに宛がい激しく刺激する。
イクまで指の動きは止められない。
「おう、おう、おお~~」雄叫びのような声を出し、また一気に昇り詰めてしまう。
ハァハァと肩で息をしながら、快感の余韻が身体全体を駆け巡るのを楽しむ。
取りおり、ガクンと無意識に体が痙攣する。
「はぁぁぁぁ~、いい~~、気持ちいい~」
いつまでも快感に浸っている場合ではない。
明美は身づくろいをして、リクライニングを戻して、エンジンをかけ車を走らせた。
ここからが一番難しい所だ。男を放置する公園は決めていた。
夜中の2時。なるべく郊外で人が決していない場所を2ヵ所決めていた。
まず第一候補の公園へ向かう。
かなり広い公園である。その道路脇に車を止めて、エンジンを切り車内から辺りの様子を伺う。
しかしその公園では、若者達が酔っているのか奇声を発しながら騒いでいた。
(ここでは無理だな。このまま待っていても、あいつらは、朝まで騒ぐ勢いだから、次の公園にするか~)
チィッと舌打ちした後、再度エンジンをかけて次の公園へ向かった。
この公園は、やや小さ目の物であった。
ここでも道路脇に車を止め辺りの様子を伺う。
10分くらい待っていても誰もいないようであった。
明美は車から降り、まだ山に囲まれた公園であったので、辺りに住宅はない。
公園の中を隅から隅まで見て周る。
大丈夫そうだ。早々にあの男を公園のトイレにでも置いて逃げなければならない。
トランクを開け、男を包んだ毛布の塊を何とか引きずり下ろした。
男の脚に当たる部分にローラーが付いた板(自動車修理工が車の下に入るのに使うものだ)を置き、上体を引っ張るように、男を移動させて行く。
街灯もない、ほぼ暗闇の中での作業であった。
トイレらしき小屋の中までやっとの事で男を運ぶ事が出来た。
裸では凍死してしまいそうな気温であるが、毛布に包んでいるので大丈夫だろう。
誰かが見つけて警察を呼んでも、この男は本当の事を言えないだろう。
身体のあちこちに小さな痣は出来ているだろうが他に外傷はない。
勿論ペニスの根本を縛っておいた麻紐は切り取り山の中に捨てている。
ここまで運ぶのも、山奥での暴行時も手袋をしていた。指紋は検出されないはずだ。
ほぼ平坦な公園であった為、トイレらしき小屋へは直ぐに着いた。
真冬なのに汗だくである。男性トイレの個室に物体を入れ、ドアを閉めた。
その後急いで車に戻り、シートベルトをする手が震えている。
寒さでも力を入れすぎた為でもなく、人に復讐と言え危害を加えてしまった罪悪感と言うより恐怖の為であった。
何とか車を発進させ、再度今度は違う方向の山奥へと走らせる。
鬱蒼とした森近くに車を止めて、今までに使った道具類を全て谷底へ向けて放り投げた。
後は家に帰るだけである。真夜中なのに、一切眠気はない。
高速に乗り家がある沿線の駅にある系列のレンタカー会社へ車を返した。
ただ横になってゆっくりしたい。気力だけで電車に乗る。
もう通勤が始まっている時間であるが、明美が乗る電車は反対方向なので、車内は空いていた。
崩れるようにシートに座り、車内の暖かい空気が気持ち良かった。
ウトウトとしかけた所で、降りる駅に着いた。
足早に自宅マンションへ向かい、部屋に入った。身体はクタクタなのに、神経が高ぶっており、食欲はない。
バスタブに熱い湯をいれるべく湯沸しのボタンを押す。
勢いよく湯が浴槽へ溜まって行っている。ぼんやりその水の勢いを眺めている。
直ぐに湯は浴槽いっぱいになった。
着ていた服や下着を紙袋に入れてからゴミ袋に放り込んだ。全裸となり湯に肩まで浸かる。
交感神経のバランスが徐々に戻って行く。副交感神経が優位となって行くのが分かる。
(ついにやった。幼い私を汚した男に復讐できた。
かなり長い時間ペニスを縛り付けたので、多分今後使い物にならないであろう。
わたしの汚れを知らない部分に無理やり入って来た、汚れた物は役立たずとなればいい。
あ~、これで私は解放された。男と見ればただ女の身体に触れ、要は膣にペニスを入れたいだけ。
そして女が乱れる姿を見て喜ぶ生き物だと思っていた。いくら心が解放されたとは言え、もう男を愛する事はできないだろう)
急に眠気が襲って来た。
バスルームから出て、濡れた体を拭き、エアコンをかけ、全裸のままベッドに倒れ込んでしまった。
気が付けばすっかり夜となっていた。
テレビを付けニュースを確認するが、明美が行った事は報道されていない。
もうあの男の傍には近づかない方がいい。気にはなるが、忘れる事だ。
明美は少し派手な洋服を選び、濃い目の化粧をして町に繰り出した。
お腹はペコペコだが、お酒を飲みたい。飲み潰れるまで飲んでしまいたい。
駅前まで出るとネオンが眩いばかりに輝いている。
外から中が見えるカウンターだけのスナック風の店に入る。
「いらっしゃい」正装したバーテンがカウンターの中から声を掛ける。
「どこに座ってもいいですか?」
「ゆっくりされるなら一番奥がいいでしょう。常連さんが来て、カラオケ歌うのでうるさいかも知れませんが」
「ええ、じゃ奥に行かせてもらいます。ウイスキーのハイボールお願いします」
「はい。承知しました。お客さんここは初めてですか?失礼ですが、見慣れない方なので」
「ええ、初めてです。宜しくお願いします」
「こちらこそ、御贔屓にお願いします。あなたのような美人が通って頂けますと、お客様が増えて儲かりますから」ニッコリ笑っていた。
(感じのよさそうな店だわ。これから通おうかな?)
これから起こる壮絶な経験をするとは、露程も感じていなかった。
この辺のお店の話やバーテンの経歴など聞いたり、自分の事を話ししたりして小一時間が経った頃、団体客が入って来た。
皆高齢のお爺ちゃんって感じの方々が4名連なって来た。
「いらっしゃい。今日は来られないかと心配していました」
「そんな事ないだろ、ここに来ないと一日が終らないんだ。お、お綺麗な方がおられますね」
「新しいお客さんなんだ。皆さんも仲良くしてください」
「明美と申します。この近くに住んでいるのですが、この店は初めてです。宜しくお願い致します」
「いいね~、こんなに若くて可愛い子が来るならこれからはもっと早く来るよ。マスター」
「ええ、お待ちしております。いつものでよろしいでしょうか?」
口々に、「ああ、いつものね」
お爺ちゃん達は自分達で楽しんでいる。カラオケも歌い出した。
明美の事はあまり感知しないようにしてくれているのがありがたかった。
その内、「明美ちゃんも何か歌いなよ」
と、マイクを渡された。
慣れた手つきで端末操作して自分の歌いたい曲を入れた。
お爺ちゃんなので、ナツメロを中心に選曲したつもりであった。
「うまいね、明美ちゃん。才能があるよ」
店の中は拍手やしゃべり声で大声を出さないと聞こえないくらい盛り上がっていた。
お酒も次々つがれていくので、明美はかなり酔ってしまっていた。
(これ以上飲むとヤバイな。歩いて帰られなくなる)と思った時、トイレに立とうとして振らついて、隣に座っている人に抱きつく恰好となってしまった。
「大丈夫かい。明美ちゃん。立てる?」
「すみません。飲み過ぎたようです。トイレお借りしたら帰りますので、お勘定をお願いします」と、マスターに声をかけ、今度はふら付かないように気を付けてトイレに入り、用を足した。
そんなに長い時間トイレにいてなかったのだが、扉を開けるとお爺ちゃん達はもういなくなっており、代わりに若い男が2名カウンターに座っていた。
「お勘定。おいくらですか?」
「あ~、さっきのお爺ちゃん軍団が出してくれたので終わっています。もう帰られますよね。危ないのでタクシー呼びましょうか?」
「いいえ、家は歩いて10分くらいですので歩いて帰ります。ありがとうございました」
明美は人にぶつからないように気を付けて、ふらつかないよう出口に向かった。
「日比野明美さんですよね」若い男が声をかけてきた。
「え?はい。そうですが、私に何か用事ですか?」
「はい。帰られる所申し訳ないのですが、これから少しだけお付き合い頂けないでしょうか?」
「いえ、申し訳ございません。知らない方とお話しする事もございませんので、大変失礼ですが、帰らせて頂きます」
「そうですか。仕方ないですね。では、どうぞお帰りください……とはいかないのだよ」
急に男の口調が変わった。
「そう言われましても、帰らせてください」
「乱暴な事はしたくないので、大人しく言う事を聞いてくれないかな」
「……」
「じゃ、まず座ってください。マスター。お水をあげてくれる?」
「はい」
明美の目の前に、冷えた水が入ったコップが差し出された。
「会社の人をいろいろ困らせたらいけないよ。表で暮らしている人の中には裏の世界に通じている人もいているのだ。そこまで言えばわかるよね」
「はい。反省しております。申し訳ないと」
「そうそう、素直に謝ればいいのだよ。じゃ、でかけましょうか。謝りに」
「え?今からですか?」
「はい。大人しく付いて来た方が、こちらも手荒な事はしたくないのでね」
「はい。承知しました」
明美は二人の男に挟まれるように、店を出て通りを暫く歩かされ、停まっているリムジンに乗せられた。
運転手は既に乗っており、後部座席にまた男二人に挟まれる形で乗り込まされた。
「あの~、何処まで行くのですか?」
男達は無言である。一気に恐怖で酔いが覚めた。
「ねぇ、降ろして。私やはり嫌です」
男二人は明美の身体を強く押さえ、身動きできないようにし、口にガムテープが貼られた。
「むぅぅぅ~」
両手を後ろに回されロープで縛られる。足も足首辺りをロープで縛られた。
どうする事も出来ない。会社の誰かが、私のした事を恨んで裏社会の者に依頼いたのか?
目隠しはされていないので、どうも港の方に向かっているようである。
運転手を含め3人の男達は寡黙である。しかし、見た目ではやくざのようには見えない。
一般の人にしか見えない。スキン・ヘッドだったり、眉毛をそり落としているならその筋の者と一目で分かるが、そうでもなく普通の人である。
運転手だけスーツを着ておりそのスーツも高級品である事は見て分かる。
波止場近くで倉庫が並んでいる所に建っている小さなビルの横に車は停まった。
車から降ろされ、ロープはそのままなので、一人の男が明美を抱えて建物の中に入って行く。
他の二人も付いて来る。
中は事務所の様で、事務机が並んでいた。一見普通の小さな会社のようだ。
中の階段を昇り二階のドアを開け中に連れ込まれた。
その部屋は従業員が仮眠を取る時に使うような部屋で、ベッドがあり流し台や冷蔵庫もあった。
男二人は冷蔵庫からビールを取り出し、プルタブを開けて一缶一気に飲み干した。
「冬でも働いた後のビールはウマイな」
「おお、でもまだまだしなければいけない事があるぞ」
「おっと、そうだった。大切な仕事が残っていたな」
明美はベッドに寝かされている。
二人の男が近づいて来た。
「これからお仕置きをする。もう会社の人に手を出さないようにな」
「うぅぅぅぅ~」ガムテープは貼られたままである。
「しかしこんなに可愛い顔をして、スタイルも抜群じゃないか。真っ当に恋愛すればいいものを、妻帯者ばかり狙いやがって。目的は何だ!」ガムテープが一気に剥がされた。
「痛い!」口の周りがヒリヒリ痛む。
「何をするの?私は男に対して復讐していただけよ」
「復讐だと?相手から何か酷い事されたのか?」
「いいえ、男は獣としか思えない経験したからよ」
「へぇ~、男は獣だよ。それは間違いない。あんたも酷い目に合ったようだが、してはいけない事は分かっているよな」
「あ、はい。結果酷い事をしたと思います。でも皆その時は喜んでくれたと思います。その代償を求めただけです」
「なるほどね~。一理あるな。でもその人はかなり苦しんでいるのだ。名前は言えないけどね。もうしないと約束してくれたら、解放してやってもいいがな」
「はい、もう絶対に致しません。信じてください」
「いい心がけだ。それではお帰りください。と、言う訳には行かないのだ。お仕置きの証拠を依頼主から要求されているのでね。悪いが少し我慢してくれるかな?」
「我慢?何をするのですか?拷問ですか?」
「女性を痛めつけるのは趣味としていません。あなたが会社の相手にした事と同じ事をさせてもらいます」
「私は代償を求めましたが、お金とは申していませんが。相手の方がお金で済まそうとしただけです。同じと言えばお金を払えばいいのでしょうか?」
「いいえ、あなたのような美しい女性が目の前におられると、エッチしたくなってきました。私と一時的な恋人として接して頂きましょう」
「え!嫌です。私は昔、小学生の頃大人の男に犯されました。それ以来セックスは好きではありません」
「そうだったのですか。可哀そうに。しかしこちらも受けた仕事もあるのですが、正直あなたのような美しい方のお相手をしたくなりました」
あくまで言葉は丁寧だ。明美に顔を見られているのに、ここで行為に及んだ後、明美が警察に通報すれば犯罪者として追われる身になる。
その事を口にしなかった。
もし、そんな事を言えば命の保証がなくなりそうであるからだ。
これは相手の要求を飲まざるを得ないだろうと明美は思い始めていた。
男が近づいて来て、明美の横に座った。
明美は身を捩って逃れようとする。男は明美の手足を縛っているロープを解いた。
手首と足首にはクッキリとロープの跡が残っていた。
もう一人の男は、ビデオ機器をセットして、撮影用のライトまで用意していた。
明美がいているベッド辺りだけ照明が当り、目がくらむような明るさとなった。
また2,3人の屈強な男達が部屋へ入って来た。明らかに筋者と言う顔立ちである。
こんなにいっぱい見られている中で、私は裸を晒し、犯されるのかと思うと恐怖でしかなかった。
この男達全員に犯されるのだろうか?
まるでAVじゃないか!
「さて、時間はたっぷりあるので、ゆっくりくつろいでください。手荒なマネはしませんから。もう覚悟は出来ていますよね」
「いや~~、こんなの絶対に嫌!昔を思い出し、私は死を選びます」
「死んではこれからの楽しい人生が途絶えてしまいます。わかりました。あの連中がいて、またビデオを撮っている奴もいなくなれば、少しは安心できますか?」
(そこまでしてもらったら、受けざるを得ないな!嫌だけどここから逃げるのは無理だし、例えこの後警察へ行っても、この男は平気だろう。どうすればいいの)
男が合図すると、ドア前に立っていた男達とビデオを撮っていた男も外に出て行った。
「これでいいかな?二人だけでラブラブな世界へ行っちゃおう」
「……」男は明美の顎を手で上げて口づけしてきた。柔らかい唇である。
横にスライドするように、また唇で啄むようにチュッチュッと吸ってくる。
あくまでも優しく接してくれる。明美の身体も徐々に力が抜けてきていた。
長い時間口づけだけされた。もう明美はその気になってしまっていた。
思わず明美から舌を出してしまう。その舌を優しく吸い、舌で迎えてくれる。
体の力がどんどん抜けて行く。
快楽を求める気持ちが大きくなってきていた。
ビデオテープが回っている事すら忘れ、ジュンとあそこから愛液が滲み出たのを感じた。
上着を脱がされる。それにも協力するように自ら脱がせやすいように動く。
ブラウスの上から胸を揉まれた。電流が走るような快感が全身を駆け巡る。
「あん~、あぁぁ~」思わず声が出てしまった。揉み方が少し荒っぽくされる方が感じる
。明美はもうどうなってもいいと考えていた。
ブラウスのボタンを一つ一つ丁寧に外されていく。
すっかり脱がされ、ブラだけとなる。
そのブラの隙間に手を入れられ、乳首を直接弄られる。
さっき感じた快感よりもっと強い快感が全身を震わせる。
愛液がどんどん湧き出ているのが分かる。
慣れた手つきでブラも外され、乳房全体を大きく揉まれ、乳首を抓んでくる。
もう欲しくて仕方なくなっている。
「あぁぁぁ~、いい~、気持ちいい~、素敵よ~、もっと~」
声は止まらない。声に出さないと頭がおかしくなってしまいそうだ。
上半身だけで30分以上は愛撫された。体が溶けていきそうになっている。
ゆっくりベッドに寝かされた。目と目が合う。相手の男はニッコリ笑う。「素敵だよ」優しい言葉をかけてくれる
。明美は足を擦り合わせ、自分であそこに刺激を与えている。
スカートの中に手をいれ、パンティストッキングを脱がそうとするので、腰を上げて脱がせやすいようにした。
ムワ~としたメスの匂いが立ち込める。
「いい匂いだ。どこからこの匂いは来ているのかな」
(早く触って!そしてペニスを入れて~)
心の中で叫ぶ。男は腰を持ち上げ、スカートのフォックとファスナーを下し、スカートもずり下げて行った。
パンティ一枚の姿となる。
そこで男は一旦立ち上がり、自分の着ている服を脱ぎだした。
シャツを脱ぐと、硬そうな胸筋と割れている腹筋が見えた。ズボンも脱ぐ。
太ももは大きく張りだし、筋肉が存在感を誇示しているようだ。
トランクス一枚となり、明美に覆いかぶさって来る。明美も両手を差出し迎えるように抱きつく。
細身の割に筋肉質なので重く感じる。圧し掛かった状態で濃厚な口づけをする。
お互いの唾液を吸い取るように舌を絡め合う。明美は子宮辺りがジンジン感じて来て、その口づけの没頭してしまっていた。
いつまでもこうしていたい。いや、やはり大きな男根で貫いて欲しいと欲望が高まってきている。
激しい口づけを解き、男は上体を下へずらせて行く。
仰向けに寝ても張り出している乳房を強く揉みながら乳首の周りを舐め、そして吸い付いて来た。
「あ、あぁぁぁぁ~、いい~、感じる~、はぁぁぁ~」何度も声が出てしまう。
かなり長い時間愛撫された。あくまで動作はゆっくり優しく行ってくれる。
体が溶けていくように、全身の力は抜けていくが、下肢を摺合せないと我慢できない痒みとまた違った自然と陰部に刺激を与えたくなっている。
愛液が会陰を通り肛門まで達しそれでもどんどん溢れてくるのできっとシーツまでベットリ濡れている感じがする。
男の舌がツ~っとさらに下に向かい、腰骨辺りを入念に舌先で愛撫してくる。
「あ、あ、あ~、欲しい~、あなたの物が欲しい~」腰をくねらせてお願いする。
しかし男の舌は、局部を避けて太ももを舐め脹脛そして足の指を一本一本丁寧に口に含んで行く。
「あ~、焦らさないで。お願いあそこを舐めて~」
男の手がやっと絨毛に触れて来た。
そして何やらゴソゴソ枕の上から小袋をつまみ出し中の白い粉を指に付けて一度自分が舐めた。
更に舐め取り唾液で濡れている指を再び袋に入れて粉を指に付けた。
そしてその粉が付いている指で陰唇の中に塗り込むように優しく動かせている。
局部をやっと触られた快感で明美は頭を振り乱してよがっていた。
「はぁぁぁぁ~、あん、あん、あぁぁぁ~」
右手の指を陰唇に置いたまま、明美の顔に近づき汗でべっとりへばり付いた髪の毛を払ってくれた。
そして熱い口づけ。
明美は男の首に両手をまわし、舌を絡める熱い口づけを受け続けた。
「うん、うん、うん」と、男の唾液を吸い取って行く。
男の指が当っている局部が熱くなって来た。
そしてフワフワした浮遊感に襲われ、目を閉じても赤、青、黄色などの色が次々と現れてくる。
ただ陰唇に触れられているだけなのに、一気に絶頂まで登り詰めてしまった。
「あ、あ、あ~、イク、イク、イク~~~」
ガクンガクンと全身が痙攣している。その痙攣が止まらない。いつもなら数回痙攣して落ち着くのだが、今は快感がずっと続いている。
このまま地の果てまで落ちていくような感覚で、絶頂が続いている。
「ああ~、おかしくなりそう~、あぁぁ~、またイク~、イク~~」男の腕にしがみ付く。
そうしないと、本当に落ちて行きそうになっている。そして明美は失神してしまった。
つづく
おやじ狩りⅠ