チケットモンスターズ

2巻

1章 九死に一生
 五郎はペペロンチーノ王国の親衛隊Aの副隊長である風間まさおが率いる99人の二等兵に囲まれていた。
まさお「この張りぼての基地はお前のような飛んで火にいる夏の虫を誘き寄せる罠だったんだよ!」
五郎「絶体絶命だ…。」
まさお「大人しく捕虜になるか?それともコインになるか?」
五郎「全員倒してやる!一人ずつかかってこい!」
まさお「ではまずは僕から」
五郎「くっそ!!バトル!!!」
まさお「僕のターン!1ドロー!そして、手札を1枚エネルギーへ!」
 まさお・手札6/エネルギー1
まさお「『透過交換』を発動!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
透過交換
魔力カード/MP0/コスト0
①自分のデッキの上から3枚をエネルギーに送り、相手はデッキから2枚ドローする。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

まさお「相手は2ドローし、自分はデッキトップ3枚をエネルギーとして増やす!」
 まさお・エネルギー1→4
 五郎・手札6→8
まさお「『スケープ・スライム』を召喚!!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
スケープ・スライム
チケモンカード/MP1/コスト0
グレード2/戦闘力30/防御力0/水族性
<チケモン効果>
①召喚ステップに相手の手札が8枚以上存在し、自分の手札が4枚以下の場合に発動できる。デッキからカードを2枚ドローする。発動後、このチケモンの効果は無効化される。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

まさお「そして効果発動!効果で2枚ドロー!!」
五郎「透過交換とのコンボか…!」
 まさお・HP200/ガードスター6/手札4→6/エネルギー4
まさお「ターン終了!」
五郎「僕のターン!2枚ドロー!!手札はエネルギーに送らない!!」
 五郎・手札8→10/エネルギー0
五郎「『スタート・ハッカー』を召喚!」


――――――――――――――――――――――――――――――――――
スタート・ハッカー
チケモンカード/MP1/コスト0
グレード4/戦闘力0/防御力40/ヒト族性
①自分のエネルギーが0の場合にこのカードを召喚・特殊召喚に成功した場合発動できる。
自分のデッキの上から3枚をエネルギーに送る。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

五郎「スタート・ハッカーの効果発動!デッキトップを3枚エネルギーに送る!」
 五郎・エネルギー0→3
五郎「スタート・ハッカーでスケープ・スライムに攻撃!」
まさお「通す。」
五郎「ならばコストを2支払い『チアの剣』を発動!」
五郎・エネルギー3→1

――――――――――――――――――――――――――――――――――
チアの剣
道具カード/MP1/コスト2
①このカードの発動時、デッキの一番上のカード1枚をエネルギーに送る。
②このカードが場に存在する場合、自分の場のチケモンの戦闘力は+40される。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

五郎「エネルギーを1増やし、僕の場のチケモンの戦闘力は+40される。戦闘力40となったスタート・ハッカーでスケープ・スライムを倒す!」
まさお「これくらいの傷!!」
 まさお・HP200→160/エネルギー4→5
五郎「ターン終了!」
まさお「僕のターン!2ドロー!手札を1枚エネルギーへ送る!」
 まさお・エネルギー5→6
まさお「コストを6支払い、『甘い雨乞い』を発動!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
甘い雨乞い
魔力カード/MP1/コスト6
このカードは召喚ステップ時にのみ発動できる。
①自分の場にチケモンが居ない場合発動できる。
特殊召喚デッキからグレード6以下の水族性チケモン1体を特殊召喚する。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 まさお・エネルギー6→0
まさお「この効果で『スラム・スライム』を特殊召喚!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
スラム・スライム
特殊チケモン/MP3/コストなし
グレード6/戦闘力100/防御力50/水族性
<チケモン効果>
①自分のターンの召喚ステップに自分のエネルギーが1以下の場合に発動できる。
自分のデッキの上からエネルギーに5枚送る。自分はこの効果をゲーム中1度しか発動できない。
②攻撃宣言時に発動できる。相手に30のダメージを与える。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 まさお・エネルギー1
まさお「スラム・スライムの効果発動!デッキトップから5枚エネルギーへ増やす!
 まさお・1→6
まさお「コストを3支払い『パラダイスライム』召喚!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
パラダイスライム
チケモンカード/MP1/コスト3
グレード3/戦闘力30/防御30/水族性
<チケモン効果>
①このカードが場に存在する限り、水族性チケモンの戦闘力は+30される。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 まさお・エネルギー6→3
まさお「スラム・スライムでスタート・ハッカーを攻撃!」
五郎「そのまま受ける!」
まさお「スラム・スライムの効果発動!相手に30ダメージ!」
 五郎・HP200→170
まさお「さらに戦闘力130になったスラム・スライムに防御力40のスタート・ハッカーが倒された事により相手にバトルダメージ!!!」
五郎「ぐぬぬ…」
 五郎・HP170→80/エネルギー2→3
まさお「パラダイスライムで直接攻撃!!」
 五郎・ガードスター6→5
まさお「直接攻撃ではHPにダメージは行かず、ガードスターが破壊される。命拾いしたな。ターンエンド。」
五郎「僕のターン!2ドロー!手札を1枚エネルギーへ送る!」
 五郎・手札8→9/エネルギー3→4
五郎「コストを1払い、『オッドアイ・ハッカー』を召喚!そして効果発動!」
 五郎・エネルギー4→3

――――――――――――――――――――――――――――――――――
オッドアイ・ハッカー
チケモンカード/MP1/コスト1
グレード1/戦闘力30/防御力0/ヒト族性
①召喚ステップに手札を2枚エネルギーへ送り発動できる。
特殊召喚デッキからグレード1の「ハッカー」チケモン1体を特殊召喚する。
発動後、このチケモンの効果は無効化される。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

五郎「手札を2枚エネルギーに送り、『ドラゴン・ハッカー』を特殊召喚!」
 五郎・エネルギー3→5

――――――――――――――――――――――――――――――――――
ドラゴン・ハッカー
特殊チケモン/MP2/コストなし
グレード1/戦闘力10/防御力20/ヒト族性
<チケモン効果>
①このチケモンが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキの上から1枚をエネルギーに送る。
②このカードが場にある限り、このチケモン以外の自分の場のヒト族性チケモンの戦闘力は+20される。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

五郎「『ドラゴン・ハッカー』の効果を発動!デッキトップをエネルギーへ!」
 五郎・エネルギー5→6
五郎「バトル!!戦闘力が効果で+40と+20されて、戦闘力90になったオッドアイ・ハッカーでスラム・スライムに攻撃!」
 オッドアイ・ハッカー/グレード1/戦闘力90/防御力0
まさお「この瞬間!スラム・スライムの効果発動!相手に30ダメージ!」
五郎「それに割り込み、『インスピレーション・アタック』を発動!対象はオッドアイ・ハッカー!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
インスピレーション・アタック
魔力カード/MP0/コスト0
①場のチケモン1体を選択して発動できる。選択したチケモンの戦闘力はターン終了時まで+50される。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

まさお「それに割り込み!『防弱無靭』発動!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
防弱無靭
道具カード/MP1/コスト2
①発動時、相手に10のダメージを与える。
②このカードが場にある限り、自分のチケモンの防御力は+90される。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 まさお・エネルギー3→1
五郎「それに割り込み、『緊急処分』を発動!防弱無靭を対象にする!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
緊急処分
魔力カード/MP0/コスト0
①アイテムゾーンのカード1枚を選択して発動できる。そのカードをエネルギーゾーンに送る。(効果は無効化されない。)
――――――――――――――――――――――――――――――――――

まさお「それに割り込み、『ガードカード』を発動!防弱無靭を対象にする!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
ガードカード
魔力カード/MP1/コスト1
①アイテムゾーンの道具カード1枚を選択して発動できる。このターン、選択したカードは相手のカードの効果ではエネルギーに送られない。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 まさお・エネルギー1→0
五郎「それに割り込み、『向こうを無効』を発動!対象はガードカード!」
まさお「なんだと!?」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
向こうを無効
魔力カード/MP0/コスト3
①アイテムゾーンのカード1枚を選択して発動できる。ターン終了時までその効果を無効にする。その後自分の場のチケモン1体の戦闘力・防御力を+10する事ができる。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 五郎・エネルギー6→3
まさお「っく!ならばさらに割り込んで『スライム・メンタル』を発動!対象はスラム・スライム!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
スライム・メンタル
魔力カード/MP0/コスト0
①場の水族性チケモン1体を選択して発動できる。選択したチケモンの防御力はターン終了時まで+80される。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

五郎「さらにさらに割り込んで『ストレート・ハッキング』を発動!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
ストレート・ハッキング
魔力カード/MP1/コスト1
①このターン終了時まで、自分の場の「ハッカー」チケモンの戦闘力・防御力はアイテムゾーンの数1枚につき+10される。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 五郎・HP80/ガードスター5/手札2/エネルギー3→0
まさお「もう何もない!」
五郎「ならば効果を処理する!ストレート・ハッキングの効果だ!今アイテムゾーンのカードは8枚!よって全ての「ハッカー」チケモンの戦闘力は+80だ!」
 オッドアイ・ハッカー/グレード1/戦闘力90→170/防御力0
 ドラゴン・ハッカー/グレード1/戦闘力50→130/防御力20
まさお「スライム・メンタルの効果でスラム・スライムの防御力が+80される。」
スラム・スライム/グレード6/戦闘力100/防御力50→130
五郎「そして、向こうを無効の効果でガードカードの効果を無効!オッドアイ・ハッカーの防御力と戦闘力を上げる!」
 オッドアイ・ハッカー/グレード1/戦闘力170→180/防御力0→10
まさお「ガードカードの効果は無効になって発動しない。」
五郎「よって緊急処分の効果は有効!防弱無靭はエネルギーに送られる!」
まさお「だが、すでに発動済みの効果は無効にされない!相手に10ダメージだ!」
 五郎・HP80→70/ガードスター5/手札2/エネルギー0
五郎「だが、もう一つの効果の『このカードが場にある限り』という条件は満たせなくなるため、その効果は不発となる!そして、インスピレーション・アタックの効果も発動!」
 オッドアイ・ハッカー/グレード1/戦闘力180→230/防御力10
まさお「そして最初のスラム・スライムの効果が処理され相手に30ダメージだ!」
 五郎・HP80→50
五郎「そして攻撃が続行されスラム・スライム撃破!130-230で‐100だ!!」
 まさお・HP160→60
五郎「ドラゴン・ハッカーでパラダイスライムを攻撃!30-130で‐100だ!!これが通れば僕の勝ちだ!!」
まさお「くううううう!!!」
ドカーーーーン!!!!
五郎「やったか!?」
まさお「やられたああああああああああああ!!!」
 まさお・HP60→0
まさおは五郎に倒されコインになった。しかしすかさず次の兵士がバトルを挑もうとしてくる。
出素代「次は私が相手よ!」
ペペロンチーノ王国の二等兵の奇麗田出素代がバトルを挑んできた。
五郎「はぁ…はぁ…人海戦術で連戦を強いられたんじゃキリがない…!!」
光彦「そこまでだ!」
その時、光彦率いる選抜部隊Bが駆けつけた。
一「僕もいるぞ!」
 同時にその時、一率いる選抜部隊Aが駆けつけた。そして選抜部隊ではない雑兵も100人近く駆けつけた。
嵐「くそ!我々の戦力で応戦するのは不利だ!引き上げるぞ!」
ペペロンチーノ王国の二等兵のリーダーである五十嵐嵐が撤退を命じ、ペペロンチーノ王国の兵隊たちは引き上げていった。
五郎「助かったぞ!よく助けに来てくれた!」
光彦「一のおかげだよ。一が機密資料の情報が罠である事に感付き、援軍を引き連れて俺たちを呼び戻したんだ。」
五郎「ありがとう!一!この恩は必ず返す!」
一「マカロン帝の息子の勘が働いたのさ。選抜部隊の優れた隊長を一人でも失うのは惜しいからね。慎重にならざるを得なかった。」
五郎「助かったよ一!君が居なかったらどうなっていた事か…。」
光彦「せっかく手に入れた金庫だけど中身は空か偽の情報だろうなぁー。」
玉子「俺が掴んだ情報だったんだが、罠だったのか。すまなかった。」
五郎「こうして無事でいられるんだから気にする事ないよ。」
 こうして五郎は一の機転で救われ、無事本国に戻った。

2章 アヒージョ合衆国
 五郎たち選抜部隊Bは次の任務として今度はアヒージョ合衆国に潜伏していた。アヒージョ合衆国は銃社会で民間人が銃を持っている国である。軍人が戦場で銃を使う事は国際法で禁止されているが、民間人の銃の使用は禁止されていない。民間人の銃の使用を禁止する条約はあるが、アヒージョ合衆国だけ唯一批准していないのである。このため、五郎たち軍人は敵軍以上に民間人の銃に気を付けなければならないのだ。
五郎「アヒージョ合衆国は、銃社会の国だから気を付けなければな。」
光彦「銃社会なだけじゃなく大麻や覚せい剤などの麻薬や違法薬物が蔓延していて治安も悪いからな。」
桜「この国では軍人より民間人の方が危険だわ。」
五郎「しかし、今度のターゲットは非軍人だ。」
玉子「どういうことだ?」
五郎「次のターゲットは、『インフォメーション・コア』という軍事施設の館長だ。軍事施設だが管理人である館長はお役人ではあるが、軍人ではない。」
ひろし「銃も所持してる可能性もあるって事?」
五郎「そうだ。軍事施設である以上、警備は軍人が行っているが館長や職員は非軍人だ。警備を行っている軍人はいつも通りチケモンバトルで倒せばいいが、館長や職員はそうはいかない。」
光彦「しかし、国際法でも防弾チョキの着用は禁止されていなし、防弾チョッキを着ていれば問題ないだろう。館長は格闘技で拘束する事になるが。」
ひろし「でもどうして、非軍人の館長を拘束する必要があるの?」
五郎「黒幕をあぶり出すためだ。」
 アヒージョ合衆国は名前の通り共和制の国家であったが、三つ巴の戦乱の中、国内で極左派が起こした紛争によって独裁政権が樹立されてしまっているのだ。暴動によって樹立した即席政権であるため、国家元首の存在も不明なのだ。現在のアヒージョ合衆国の事実上の指導者は、姿も名前も公表せずに裏でアヒージョ合衆国の軍・政府を操っている。
光彦「現在、アヒージョ合衆国が裏の指導者によって動かされているのは知っているだろう?その未知の指導者の正体を明らかにするために、その未知の指導者から直接指令を受けているという軍事施設を差し押さえて徹底的に捜索するんだ。そして、通信先を割り出し、アヒージョ合衆国の黒幕までたどり着こうという作戦さ。」
五郎「3日後にインフォメーション・コアを襲撃する。」
 3日後に向けた襲撃作戦の会議が続いた…。

3章 黒幕
五郎「建物・門の前、敵2人。その他、人なし。どうぞ。」
五郎たち選抜部隊Bは襲撃準備を開始していた。
光彦「建物の裏、人なし。どうぞ。」
桜「前門から見て左。人なし。どうぞ。」
ひろし「前門から見て右。人なし。どうぞ。」
五郎「3分後に前門から襲撃を開始する。3分以内に全員前門前の砂利道の茂みに集合。どうぞ。」
そして選抜部隊Bの全員が五郎の所に集合し、襲撃を開始した。
左門番の沢渡英才と光彦がチケモンバトルを開始し、右門番の剛力たけしとひろしがチケモンバトルを開始した。
たけし「僕のターン!当然1枚ドローする!そして、手札をエネルギーへ送る!」
 たけし・HP200/ガードスター/手6札6/エネルギー1
たけし「『デッキデス・バグ』発動!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
デッキデス・バグ
魔力カード/MP0/コスト0
①お互いにデッキの上から3枚エネルギーへ送る。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 たけし・エネルギー1→4
 ひろし・エネルギー0→3
たけし「『ゴキラー』を召喚!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
ゴキラー
チケモンカード/MP1/コスト0
グレード1/戦闘力30/防御力0/大地族性
<チケモン効果>
①攻撃宣言時に発動できる。自分は手札から1枚カードをエネルギーへ送る事ができる。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

ひろし「きゃあ!!ゴキブリぃ~~!!」
たけし「僕のデッキはインセクトデッキなのさ!これでターンエンド!」
ひろし「うぅ…私のターン!2ドロー!そして1エネルギー!」
 ひろし・HP200/ガードスター6/手札7/エネルギー3→4
ひろし「私も『デッキデス・バグ』を発動するわ!」
 たけし・エネルギー4→7
 ひろし・エネルギー4→7
ひろし「さらにコスト6の『インチキ・トレード』を発動!!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
インチキ・トレード
魔力カード/MP0/コスト6
自分はこの効果を1ターンに1度しか発動できない。
①お互いに手札を全てエネルギーに送る。
②この効果でエネルギーに送った枚数分+1枚、お互いにデッキからドローする。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 たけし・手札4→5/エネルギー7→11
 ひろし・手札6→7/エネルギー1→7
ひろし「『薔薇の魔女』を召喚するわ!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
薔薇の魔女
チケモンカード/MP1/コスト0
グレード3/戦闘力30/防御力40/大地族性
<チケモン効果>
なし
――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ひろし・HP200/ガードスター6/手札6/エネルギー7
ひろし「行くわよ!喰らいなさい!薔薇の魔女で攻撃よ!!」
たけし「攻撃宣言時にゴキラーの効果発動!!ハンドを1枚エネルギーへ!」
 たけし・エネルギー11→12
ひろし「そのまま攻撃続行よ!ゴキラー撃破!!」
 たけし・HP200→170/エネルギー12→13
ひろし「ターン終了よ!」
たけし「僕のターン!2ドロー!1ハンドはエネルギーに送らない!」
 たけし・手札6/エネルギー13
たけし「コスト10で、『デンジャラス・キャタピラー』を召喚!」
 たけし・エネルギー13→3

――――――――――――――――――――――――――――――――――
デンジャラス・キャタピラー
チケモンカード/MP0/コスト10
グレード8/戦闘力0/防御力0/大地族性
①召喚ステップに手札を2枚エネルギーに送り発動できる。このカードをエネルギーに送り、特殊召喚デッキから「ミラクルコクーン」1体を特殊召喚する。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

ひろし「きゃああああ!!大きな芋虫ぃ!!!」
たけし「デンジャラス・キャタピラーの効果発動!ハンドを2枚をエネルギーへ!『ミラクルコクーン』を特殊召喚!!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
ミラクルコクーン
特殊チケモン/MP1/コストなし
グレード9/戦闘力0/防御力200/大地族性
<チケモン効果>
①召喚ステップに発動できる。このカードにカウンターを1つ乗せる。
②このカードが場にある限り、このカードの防御力はこのカードに乗っているカウンターの数×100+する。
③召喚ステップにこのカードのカウンターを3つ取り除き発動できる。このチケモンをエネルギーに送り、特殊召喚デッキから「デンジャラス・バタフライ」1体を特殊召喚する。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

たけし「デンジャラス・キャタピラーの効果発動!ハンドを2枚をエネルギーへ!『ミラクルコクーン』を特殊召喚!!」
 たけし・手札3/エネルギー3→5
ひろし「大きな繭になったわ!?」
たけし「繭があるという事は羽化後もあると言う事だ!ミラクルコクーンの効果発動!カウンターを1つ乗せる!」

 ミラクルコクーン/グレード9/戦闘力0/防御力200→300
カウンター×1
ひろし「繭が大きくなってるぅ~!?」
たけし「変態する準備さ!ターン終了!」
ひろし「私のターンよ!2ドロー!1枚エネルギーへ!」
ひろし・エネルギー7→8
ひろし「羽化する前に守りを固めるわ!『インコヴィーネエント・バリア』発動!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
インコヴィーネエント・バリア
道具カード/MP1/コスト3
①このカードが場にある限り、相手の場のチケモンの戦闘力は-50される。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ひろし・エネルギー8→5
ひろし「2体目の薔薇の魔女を召喚しターン終了よ!」
たけし「僕のターン!2ドローし、ハンドを1枚エネルギーへ!」
 たけし・エネルギー5→6
たけし「ミラクルコクーンの効果発動!カウンターを1つ乗せる!そしてターン終了!」
 ミラクルコクーン/グレード9/戦闘力0/防御力300→400
 カウンター×2
ひろし「私のターン!2ドロー、手札1枚エネルギーへ!」
 ひろし・エネルギー5→6
ひろし「コスト3の『林檎の魔女』を召喚!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
林檎の魔女
チケモンカード/MP1/コスト3
グレード3/戦闘力30/防御力50/大地族性
<チケモン効果>
①攻撃宣言時に手札を1枚エネルギーに送り、チケモンを1体選択して発動できる。そのチケモンの効果をターン終了時まで無効化させる。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ひろし・エネルギー6→3
ひろし「…ターン終了よ!」
たけし「僕のターン!2ドローし、ハンドを1枚エネルギーへ!」
 たけし・手札5/エネルギー6→7
たけし「ミラクルコクーンの効果発動!カウンターを3つ乗せる!」
 ミラクルコクーン/グレード9/戦闘力0/防御力200→500
 カウンター×3
たけし「ミラクルコクーンのさらなる効果発動!カウンターを3つ取り除き、『デンジャラス・バタフライ』に変態する!現れろ!完全変態デンジャラス・バタフライ!!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
デンジャラス・バタフライ
特殊チケモン/MP5/コストなし
グレード10/戦闘力250/防御力250/大地族性
<チケモン効果>
①このカードは相手の魔力カード・道具カードの影響を受けない。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 たけし・エネルギー7→8
ひろし「グレード10ですって!?」
たけし「そうだ!数万種類存在するチケモンの内グレード10のチケモンは五百種類しか存在しない!その内の1枚がこれだ!!デンジャラス・バタフライはインコヴィーネエント・バリアの影響を受けない!」
たけし「バトル!!デンジャラス・バタフライで林檎の魔女に攻撃!!!これで終わりだ!」
ひろし「いいえ、まだよ!攻撃宣言時に林檎の魔女の効果発動!デンジャラス・バタフライの効果を無効にするわ!これでインコヴィーネエント・バリアの効果は有効よ!」
たけし「割り込みで『向こうを無効』を発動!!インコヴィーネエント・バリアを無効にする!やはりこれでトドメだ!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
向こうを無効
魔力カード/MP0/コスト3
①アイテムゾーンのカード1枚を選択して発動できる。ターン終了時までその効果を無効にする。その後自分の場のチケモン1体の戦闘力・防御力を+10する事ができる。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 たけし・エネルギー8→5
ひろし「それに割り込んでコスト3の『四面楚歌』を発動!!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
四面楚歌
魔力カード/MP1/コスト3
このカードは自分の場にチケモンが3体以上存在し、相手の場にチケモンが1体しか存在しない場合のみ発動できる。
①相手の場のチケモンを1体選択して発動する。選択したチケモンの戦闘力・防御力を0にし、そのチケモンのテキストに記された戦闘力分、相手のHPを-する。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ひろし・手札4/エネルギー3→0
たけし「何!?四面楚歌だと!?ならばさらに割り込み、コスト5の『魔封刃』を発動!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
魔封刃
道具カード/MP2/コスト5
発動後、3ターン目の終了時にこのカードをエネルギーゾーンに送る。
①このカードが場に存在する限り、魔力カードの効果は無効化される。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 たけし・エネルギー5→0
ひろし「さらに割り込んで、『緊急処分』を発動するわよ!『魔封刃』を選択するわ!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
緊急処分
魔力カード/MP0/コスト0
①アイテムゾーンのカード1枚を選択して発動できる。そのカードをエネルギーゾーンに送る。(効果は無効化されない。)
――――――――――――――――――――――――――――――――――

たけし「くそう…それに割り込み、『インスピレーション・タックル』を発動…デンジャラス・バタフライを選択する…!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
インスピレーション・タックル
魔力カード/MP1/コスト0
①場のチケモン1体を選択して発動できる。選択したチケモンの戦闘力・防御力は+20される。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

ひろし「悪あがきね!私は何も発動しないわ!」
たけし「僕ももう何も発動できない…。」
ひろし「なら、効果処理に入るわ!インスピレーション・タックルの効果でデンジャラス・バタフライの戦闘力・防御力がアップ!」
 デンジャラス・バタフライ/グレード10/戦闘力250→270/防御力250→270
ひろし「そして、緊急処分の効果で魔封刃はクラッシュされるわ!そして、場に存在しなくなった魔封刃の効果は発動しないわね。よって『四面楚歌』の効果は有効よ!デンジャラス・バタフライの戦闘力・防御力を0にし、デンジャラス・バタフライのテキストに記された戦闘力…つまり250、あなたのHPからマイナスするわ!」
 デンジャラス・バタフライ/グレード10/戦闘力270→0/防御力270→0
たけし・HP170→0
たけし「うがあああああああああああ!!!!」
 ひろしはたけしをコインにした。また光彦も英才をチケモンバトルで倒しコインにした。
光彦とひろしはほぼ同時にチケモンバトルで決着が付いた。
一方、光彦とひろしがチケモンバトルを開始した頃、五郎と桜と玉子は施設内に侵入し、館長を探していた。そこで職員3名が拳銃で発砲してきた。しかし、ヘルメットと防弾チョッキを装着しているので五郎と桜と玉子は突進するように前進した。玉子は大きな胸をぷるんと揺らしながら職員の一人に回し蹴りを食らわせ拳銃を落とさせた。五郎は職員の一人に首に頭突きし怯んだ隙に拳銃を叩き落とした。
五郎「拳銃にばかり頼っているから格闘では隙だらけになる。」
残った一人の職員は玉切れになった拳銃を桜に投げつけ逃走した。
 三人はさらに施設の奥に進んだ。
五郎は桜と玉子と二手に分かれて館長を探す事にした。剛三郎は3階を探し、桜と玉子は2階を探した。すると―。
桜「きゃああああああああああああああああああああああああ!!!」
さっき逃げた職員がかぎ爪で桜の美しい顔を縦横斜めにひっかき回した。
玉子「くそおおおおおおおお!!!」
次に職員はかき爪で玉子に襲い掛かかった。しかし、玉子は唾を職員の顔に吹きかけた。職員が怯んでいる隙に、その腹に膝蹴りを決め込み、かぎ爪を奪いとった。職員はそのまま気絶してしまった。
玉子「桜!大丈夫か?今手当してやるからな!」
桜の顔は傷だらけになり、桜は気絶してしまっていた。その時だった。
五郎「館長が居たぞ~!3階の一番奥の部屋に来てくれ~!」
館長の毛利剛三郎は重機関銃を五郎に向けていた。
剛三郎「いかに防弾チョッキを付けていようがこの弾は防げまい!」
そう豪語した瞬間、五郎が投げていた石が剛三郎の頭にヒットした。剛三郎が怯んで頭を押さえている所に五郎は突撃し、重機関銃を蹴り倒した。
五郎「お前たちの弱点は銃を過信しすぎている事だ。銃に頼り過ぎているから防御が疎かになる。だから石ころ一つで形成を逆転される。相手が武器を持っていないと思いこんで石ころ一つの反撃も想定できなかった。」
五郎は館長の剛三郎を取り押さえた。そこへ玉子が駆けつけた。
玉子「遅くなってしまってすまない!桜がけがをしたんだ!」
五郎「館長は取り押さえたぞ。今からこの部屋を探索するから、玉子は館長を見張っていてくれ。」
ちょうどそこへひろしと光彦も駆けつけた。
五郎「良い所に来た。光彦、ひろし!一緒に黒幕に繋がる痕跡がないか探してくれ!」
ひろし「ええ!分かったわ!」
光彦「もちろんさ!」
五郎・光彦・ひろしの3人は、黒幕に繋がる情報が無いか2時間以上かけて徹底的に調べ上げた。
剛三郎を見張っていた玉子は中々黒幕の情報が見つからない事に苛立ち、剛三郎の足首を掴んでベランダの外へ逆さに吊るし出した。
剛三郎「ひいいいいいい!!!何をするんだ?!!!」
玉子「言え!お前たちに黒幕が指令を送ってきたんだろう?黒幕の正体を教えろ!」
剛三郎「知らない!俺たちはただ指令を受け取り命令通りにしていただけだ!」
五郎「駄目だ。隅々まで調べたがどこから命令を得ていたかという手がかりが全く見つからない。ここから多数に命令を発信している所までは分かったが…それ以外は不明だ。」
剛三郎「俺たちはただ命令を受け取り、政府や軍に伝える中間点に過ぎない。ボスの事なんか一切知らされていない!」
玉子「くそう!」
剛三郎「残念だったな…。お前たちの知りたい黒幕の正体は俺たちも知らないんだ。」
玉子「ふんっ!!」
剛三郎「うわあああああああああああああ!!!」
玉子は中釣りにした剛三郎から手を放した。剛三郎は真っ逆さまに落下していった。
ガシッ!
光彦「こんな者のために手を汚す必要はないよ。」
光彦が落下する剛三郎の足首を掴み、2階のベランダでキャッチした。剛三郎は知ら眼をむいていた。
収穫を得られなかった選抜部隊Bは、気絶した桜を連れて撤退し、本国へ戻った。

チケットモンスターズ

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  • 小説
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-05-01

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