こころ
さらさら
しゃらん、
さらさら
かたん。
夏の夜の風はやわらかい
やさしい音とその手で
あたしをくるんでくれる
さらさら
しゃらん。
だけど決して
力のこもることのないもの
こころに似た
そんなもの
触ることができる
握りつぶすことも
だけどほんとは
心臓も胃袋も腸もない
わたしはそのおなかを満たしてやれない
その胸を引き裂いて
苦しめることもきっと
きもちに似た
そんなもの
ただわたしを、くるむだけ
こころ
さらさら
しゃらん、
さらさら
かたん。
夏の夜の風はやわらかい
やさしい音とその手で
あたしをくるんでくれる
さらさら
しゃらん。
だけど決して
力のこもることのないもの
こころに似た
そんなもの
触ることができる
握りつぶすことも
だけどほんとは
心臓も胃袋も腸もない
わたしはそのおなかを満たしてやれない
その胸を引き裂いて
苦しめることもきっと
きもちに似た
そんなもの
ただわたしを、くるむだけ
こころ