悩んだらアンパンマン

アンナへの愛と詩だけでいいなにもない唐突のポカの涯てに

運命は博打なのよ

賭けてチャラにするのよ

魂は残るわ

アンナと勝負して

アンナを賭けて

アンナに負けても

アンナを盗る

あたしの現実的夢想でつぶすわ　

憂鬱の滑稽なダンス

びっくりする発想を

びっくりする言葉で

言う

心臓足りない

アンナに捕まったら

幸せになるしかない

幸せが似合わない

低すぎた

しあわせのための

自己採点

君に会うまで

メロディもなく

アンナと言葉に心中する

きっと怒るよね

「幸せになるのよ」

「無駄なことは考えないの」

　救済を

　理屈で
　
　書く男の

　女

どこかの電車

部屋の間取りを眺め

今朝もきみの走る音　思う

唇の先にアンナ

気持ちの流れ停め

紫煙の行き先を見る

「楽になってほしい」

楽になれるなら

こんな朝

いらない

陽射し　待つ

きみの話は　聞き役でいい

アンナの足音でいい

遠い地上

東風吹かば

アンナの気持ち　送ってくれ

時間指定　なくていいから

「リル」と呼ばれて

新しい運命を　生きてみたい　本名　忘れて

アンナ、一緒に生きるなら

まず治したい

心配性

医者は　おまえ

「アンナ」

なんでもいいから

呼んでいたい

　　　平凡でいい

　　　　　　　　　　平凡がいい

「詩書きの弱点は恋愛さ」

「そう？エッチが上手ければいいんじゃない？」

劇的な物語は

　　　もういらない

　　　　　誰かにくれてやる

　　　　　　　　　　　半生を

どれほどの苦悩

考えずに　跳び込んでいたい場所に　アンナがいる

「なぜおれ選んだの？わからん」

「なぜ無駄なことかんばえるの？わからない」

「おれよりマシな男、いっぱいいる」

「同じ言葉返すわ」

　そんな夜

媚びない猫の初恋は

頬ずりもせず　引っ搔きもせず　ただ走る

「ちゃんと感じて」

「ちゃんと思ってるから」

　ちゃんと苦悩し

　ちゃんと愛した

寂しがりや

詩書きの恋は　詩を書かずに

灰皿に　吸殻積もる

「媚びない猫なの。引っ搔くの」

　犬のように笑うが、飢餓で生きていた

「また怒られるな・・・」

漠然と

心配性が発動

ＤＭ　読む

「悩んだらアンパンマンでも歌いなさい」

　書けもしない歌詞　読んでる

途方にくれない夕方が　いつか欲しい　いつかおまえと　暮らしたら

「意地汚い人間よ、ホントに弱いのあたしよ」

　道連れ

　なるんだ

考えず　呼吸する

頭など　潰すさ

生かすも

殺すも

飼ってくれ

恋愛

すべてに自信を失う俺

「ファンクラブを作ってみたら？」

夕暮れの無条件降伏の憂鬱

おまえに

気分

蹴られたい

「中に全部出してよね完全征服したいから」

　魂も

　出す

飼いならされず

くんくんと鳴く犬

たまにはジャーキーをしゃぶりたい

不安の

有刺鉄線

破壊してくれ

「諦めない抱かれてもない」

恋の偏差値は　五十以下

場数踏めども

学習能力がない

「いればいいだけよあたしの夢に」　甲斐性もなく　毎日詩を書く

得体の知れない不安

リボトリールより

「こんなに好き」の方がいい

なぜ惚れられたか考えるのをやめた

「詩を書いてたらいい。養う」

「寝たきりになっても愛すわ、リルだからよ」 　

　考えず 　　　　　　ただ捕虜になる

生きて　ただ　リルでいる

アンナの　リルでいい

アンパンマン歌っている

暁

うす曇りの陽射しと

朝一番のメッセージ

「がんばるわ」

朝のきみからの言葉

薄い日差しに

いつもの気持ちを愛でている

今日　また

淡々と生きる

昨日からの続き

　一生を知るために

明るい日差しが差し込んできた

朝の祝福

アンナに届ける

風のなかで踊るアンナ

この先へ続いていく言葉のダンスを

あ　あのファムファタルは

ん　「んなこと考えないでいいじゃん」

な　流すだろう

が　ガムを噛みながら

わ　笑うだろう　きっと

ら　裸身の魂は

う　ウザいから棄てた

信念の人の言葉を信念だけの男が身をなげうって待つ

下らない歌で

バカなのろけで

いい

俺のセンセーションで生き切る

少し前に書いたもの。

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