ミネストローネで待つ

ミネストローネで待つ


   


  



   


  




朝の紫煙の一本

おまえの一日を鼓舞する「身体壊すな」



「元気だな。安心したぞ。朝はおまえのものだ。陽射しのシャワーだ」



朝のコーヒーがぬるい

どこの地下鉄乗ってるだろう

水田を見る



朝から運動部のテンション

おれのDM

「今日も恋しくなれ!」



朝から胃腸薬

きっと夕べの夢で

おまえのこと食いすぎた



早起きし 布団干す

太陽が「書け!」

おまえのことしか書かないだろなー



朝から短歌で ラヴソングだぜ 

熱いぜ 今日も ウザイぐらいにな!



散歩

朝の青葉 かわいい

青葉言った

「熱いもほどほどにな」



陽射し

おまえ 見える

雑踏 かけている

大勢から おまえ選んだ



心地よい風

恋しさは朝のレモン

ストロベリ- 待っている顔



同じ恋の言葉で

同じ希望を吐くのだろう

同じ地上で



今日も好きという

言葉のねじ

組み立てる

変わらぬ一日ごとを


春をみつけて

人をみつけた

恋もみつけた

舞いおどる蝶の色



人生のびっくり箱のなか揺らされながら

おれたち

進んでいく



運命のドレイじゃねえ

人生のスナイパー

このいまが

標的だ



安心しろ、

おれは元気だ、

鬱じゃねえ、

今も、

おまえに、

ぞっこんだあ



躓く暇はない

おまえはもっと寂しい

飛んでやる 走ってやる



海のような

深い慈しみで

どっしり

静かに

「がんばれよ」と言う



Needじゃねえ

Likeだ Loveだ

おぼれず

ただただ

おまえ 愛してやる



寂しさから

おれの戦車が守ってやる

防御は

鋼鉄の愛だ



覚えとけ

同じ時間のライン

おれたちはいまを

結び合っている



海や山を越える前に

今日を越えようぜ

アンナ

おまえが

いま いる!



"annna"と

タイプする 瞬間 瞬間

夕暮れ 燃やす

おまえだけいる



詩人人類どもに

「幼稚だな」と言われても

ひるまねえ

アンナへの歌



夕方の無差別な寂寥を

ぶっつぶす

おまえを 書く! 書く! 書く! 書く!



ミネストローネで待つぞ

おまえの帰り

トマトは愛と美容によい



おまえの寂しさ

食ってやりたい

愛のフルコースのデザートにして



一人で

バーボンをロックで注ぐのは

アンナの誕生日だから



生まれてきてくれて

うれしい

ありがとう

本当にありがとう アンナ



おれと逢うためおまえが生まれたなんて

キザかな

まあ今日はいいさ



六日ぐらい

話せなくても

忘れん

毎秒

歌送る

覚悟しろ



酔う

祝う

呟く

ハッピーバースデー歌う

世界で

一人の

ひと



「さみしい」と書かずに

「アンナ」と書く

「アンナ」の文字

 いつか 山盛りになる



与えるものだから

ぜんぶやる

創るものだから

一日を創ろう



「いつもいつかリルがいなくなると思った」

おまえにだけ言葉をやる



不完全でいいなら

これを

受け取れ

使い切れ

泣かなくなるまでな



おまえが間違いすぎなら

間違いだらけのおれ

正解だしてやる



愛なら下に俯かず上を仰がず真ん中の目前を視る



いつか

一人でいるおまえの

おまえをまもる

屋上になれたらいい



   


  



   


  

ミネストローネで待つ

武骨な作風に変わっていっている。

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich
先端KANQ38ツイッター https://twitter.com/kanq38

ミネストローネで待つ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-04-29

Copyrighted
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