水 海がガラス越し燃え上がって落下している
     silverland
風がひかりお前の鎖骨にけだるいキスの雨
飛んできえたギリシアの星にけぶる声
     そいつらは大喜びしている
私の垂れ下がった青いgarden 1984の12番が羽根


外で賑わう夜明の雨おとは、
時計の針のように鋭く、落ちてゆく。
まぼろしか、泡か。
赤い寂れの町で私は今
まっくろな天井を見上げながら
ガラクタのように
はしゃいで遊んでいる雨おとを聞きながら
ブリキのごみばこに言葉を投げ捨てては
また拾いに戻ってくる。


湾曲した夜明
低音の黒鍵のような深い深い青緑の宇宙が
とろとろと落ちてくる。
この微睡みにゆっくり沈んで
私は透明な柵の扉に鍵をかけてしまう
午前5時57分。


swanの風がひかり 窓越しからオルゴールを聴こう
    silverland
果てしないゆめものがたり


深紅のばらが沈んでゆく
オルガンを弾く母の薫りと共に
宇宙の庭を巡回しているこの脚は
何処へでもゆけるという
森は眠り
帰り道を誘うだろう
私は抱きしめるだろう
いきものたちの震える息吹きを
羽衣を着せてあげ
静かな還り道をゆびさしながら


たゆたう    肌。    いろ


  white。 milk  の      裸足   ルル。


青い舌と虚しさがこんなにも愛しくて
無口で一人を抱擁してなにが咲くのでしょうね。
細い美醜を吹きかけた呼吸器、、
薬で喉が凍えて熟れてゆく途切れたカナシサの
温度に悶えて見上げているスピリットとこんなにも、、こんなもの、
雨下雨下。ひえた部屋で羽化羽化。


時と青の   //連鎖反応、ココよ
   くすりゆびの透明な空白  そこに
  あったはずの   浸透した願い歪に、、
私を  擦る  銀の輪しずかに鎮めた/愛は
     とおい   匂い   中空にかざして
        ヒカル石
あなた、  五月雨で子宮をさまよって//ほら
     去来    メーデー


よるの足音は        ストン、と落ちる
樹   の。 うみを裸足で  さまよう人の/しろい呼吸 温度が、、
    波間を滑る。
なめらかな白     水    mer2唄うよな
中空回転   水  ジオラマ
はるかなる はるかなる 内部に浮かぶ しじま


あなたと
わたしは
雨になった
ながいながい
浴槽のなかで

鯨の鳴き声
水浸しの朝がやって来る
夢想の
あおい太陽と

水のピアノ  水滴の鍵盤
あいしています
ことりのよにねむる
樹液のよに垂れ流れる
ヒカリの鳩  銀色の太陽  まで
   落花して
かなしいほどいとしい  薫り

目を瞑れば花の音がする
耳を塞げば月の声もする
口を閉じれば翠の味がする
紅と透明な空気と知る
羊水までの
風は蒼く  月の舌で
なでるせなか

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-04-26

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