16:55


体に大地が染み込んでいく
僕との境が消えていく
息をするたび背骨の芯を
命が駆け巡る

空はどんな模様を描いた
雲は薄く延ばした真綿
風を捉える鳶の翼の その体温を思う

大地に僕が染み込んでいく
心も体も境目が揺らいで
瞬きのたび瞳を貫く
命の輝きが駆け巡る

木々はどんな音を奏でた
根を伝いまだ冷たい地中に
春の訪れを告げている
喜びの挨拶

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-04-20

Copyrighted
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