冷えないポタージュ
喜びも傷もシンプル
傷は絆創膏とかさぶたで見えない
人生 動いている 煙ひとすじでも
きれいな寂しさを
まもる
微笑をさがす
約束だった
こころは 顔から
鏡のない部屋で
さみしさが汚れないように
さみしさを窓に貼った
大声で
よむ
さみしさは 止まる
時間が ない
けなげに音楽で動かす せっせと
時 が 秒 刻み
まださみしさの純粋の涯てに行ったことがない
さみしさだけを食べている
さみしさ
冷えていなかった
ポタージュ
だった
傷に触れるのが
傷とは限らない
傷が星になる地上もある
冷えないポタージュ
飾りたくなかった。
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