命の繰り返しコピーの中で

人類が発現したのはいつだったか
それから
もう何回繰り返したろう
この世に生まれ
成長し親になり
またその子が親になり

その無数の繰り返しの中で
体は環境に慣れ
環境も人間に適合させた

強くもなり
弱くもなった

その機能と能力の総合の意味で
人はなにもかわってないのかも

空腹には耐えられず
食べ物を奪い合い
住む所も他人にわたさない

ただ種の保存の律動に逆らわず
親から子へそして親から子へ

人の総合力がずっと一定であれば
環境を変える能力を多大に持った今
体力と生命力は落ち
ついでに精神性も低下しているはず

時計は逆に回すことはできないから
なにができるだろう
人として種として

命の繰り返しコピーの中で

命の繰り返しコピーの中で

人類も長くこの地球に存在してきたけれど、総合的にみればあまりたいしてかわってないんじゃないかな?

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-04-13

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