気付かないふり
「出逢わなきゃ良かったんだよ…」
呟く君に僕は何を言えば良い?
無口になって俯く君に
僕は何をしてあげれば良い?
言いたい事を言い合えず
ただ幸せになろうとしていた、僕ら
いつの間にか、心離れて行く音に
気づかないふりしていたんだね
別れを先に言い出したのは君なのに
言いたい事沢山あったのに、何で泣くんだよ
慰める事も、抱きしめる事も出来ず
ただ、立ちすくむ僕を、君は軽蔑したかな
別れてからずっと思ってたんだ
君が誰かと幸せでいて欲しいって
そんな事考えられるようになったのは
君を嫌いになったからじゃない
ただ、本気で君を好きだからだよ…。
気付かないふり