無題
ぼんやり揺らめく水平線
のんびり朝日がやってくる
あんまり夜が暗いから
朝日は僕には辛すぎて
怒りも不安も悲しみも
涙となって落ちていく
右手で涙を受け止めて
夜と一緒に沈ませる
ゆらりと揺らめく朝焼けが
すっぽり夜空を包み込み
悲しい笑顔で慰める
朝日と夜空のその間
歯車みたいな神様が
欠伸をしながら回ってる
怒りと笑顔がごちゃまぜの
不思議な顔した風船を
朝日に乗せて飛ばしてる
そんなあの子はどこへ行き
どこで暮らして生きるのか
知っているのは朝日だけ
分かっているのは夜空だけ
無題