G a m e ~第二章~
プロローグ
「っ、、いってェ。」
酷い痛みに襲われ、俺は目を覚ました。
さっきまで寝ていたせいか目の前がぼやけている。
だが、今の状況でいくつか理解することができた。
まず、何者かにこの場に連れ去られたということ。
次、俺以外にも人がいるということ。
最後に、今
危機的状態にあるかもしれないということ。
視界がはっきりとなり、俺は立ち上がった
「琉太!まって!」
小さな声で俺の名前を呼んだのは、友達の佐奈だった。
「サナもいたのか。」
「ねぇ、何がなんだかわからなくて恐い。
今から何が行われるの?琉太っこわいよ。」
暗闇のなか、床はコンクリートで冷たく、回りには声がするだけで人がかすかに見えるくらいだ。
佐奈が取り乱すわけもわかる。
「今は、落ち着け。なんだか、この先危険なことがまってるきがする。」
そう、佐奈に言い聞かせた。
だが俺自信も頭痛が収まらず、軽くパニックになりそうだ。
とたんに多数設置されていたモニターの画面が明るくなった。
モニターには、不気味な仮面をつけた
立体的なキャラクターが写し出された。
《こんばんわ。どうも、ゲームマスターです。》
言葉を発するごとに、キャラクターがうねうねと動く気味が悪い。
《今ここに、集められた貴方たちは皆ライバルとなって戦っていただきます。
私の出すゲームに勝ち、そして最終まで残った方たちのみ生き残れます。
逃げ出すことは、できません。》
《では、グループ分けを行います》
俺は、さっきまで保っていた冷静という文字が脳内から消え
混乱状態におちいった。
チーム分け
「え、?は?」
流石に冷静になれず、頭のなかが混乱する。
《Aブロック、Bブロック、Cブロック、Dブロックに分けてトーナメント形式でゲームを進めていきます。
今から言う、グループ分けは今後のゲームにも影響致しますので
よく聞いてください。
Aブロック、、、 北上美南(ほくじょうみなみ)、坂本春夏(さかもとはるな)、本田雄飛(ほんだゆうひ)、三松聡(みまつそう)
Bブロック、、、東裕人(あずまゆうじん)、坂井琉太(さかいりゅうた)、田中沙都(たなかさと)、三神洸(みかみこう)
Cブロック、、、岡田勝利(おかだしょうり)、佐野駿矢(さのしゅんや)、道ひなの(みちひなの)、森内佐奈(もりうちさな)
Dブロック、、、坂巻陵(さかまきりょう)、谷口咲良(たにぐちさくら)、鳥本夕凪(とりもとゆうな)、喜嶋昴(きじますばる)
では、まずブロックごとに分かれてください。》
「琉太。とりあえず、指示に従お。
また次のゲームでね、、、。」
佐奈は、俺にそう告げて暗闇の中へ消えていった。
Bブロックの集合場所へ集まり、みんなそれぞれ軽く会釈した。
《準備が整ったようですね。
では、ゲームを発表いたします。》
ドラムロールがなった。
《イス取りゲームでーす!
ルールを軽く説明致します。A,BとC,Dで混合で行います。各グループ中生き残れるのは3人。各グループてで一人脱落していきます。
では、個人でイヤホンを耳につけ音楽が止まっている間のみ、座り
音楽がなっている間のみ、歩いてください。
では、左右隠し部屋にセットしてありますので
どうぞ、移動をおねがいいたします。》
イス取りゲームか。
イス取りゲームでは、本来スピーカーから音楽をながし、
一斉に座るものであるが、イヤホン、、、?
なにか意味があるのか?なんだ、なんなんだろう。
疑問が深まるばかりであった。
椅子取りゲーム
イヤホンには必ず何がが仕組まれているにちがいない。
そうとしか思えない。俺は、回りにいるやつら以上にこのゲームに警戒をしていた。
「坂井くん、、、だっけ?」
隠し部屋の隅に設置してある机から音楽プレイヤーをとっていると
俺よりも大人っぽい男性が話しかけてきた。
「あ、はい。そうですけど。」
「俺、三松聡。Aブロックなんだ!よろしくな。」
Aブロックの人間か、敵にするのはまだはやい。
この、椅子取りゲームは、各グループで人数が減っていく。
そうだ、、、
「よろしくおねがいします。
急なんですけど、このゲーム俺と組みませんか?」
「俺もそうおもってたんだ!君冷静そうだし、心強い。」
出だしの仲間作りは肝心だ。このゲームを生き延びるにはひとりでは無理だと確信した。
《準備できましたね。では、gameを開始します。イヤホンをつけてください。》
みなが席の前につくと、モニターにkingがうつった。
イヤホンを装着すると、音楽がながれてきた。
集中し神経をとぎすませながらイスのまわりを回る。
<~♪ …>
止まった!!と思ったときにはもう座っていたほど機敏に動けた。
聡も、しっかり座れていた。
「あああああああああ。くっそ!!!!!」
G a m e ~第二章~