夕凪さん群青へ

蟻の行列を踏み潰して
断末魔が聞こえて

街の先には朝の陽が昇って
僕の眼鏡に反射して

何も無いからまた嘘をついて
嘘をついてまた楽しくなって
何も無いからまた傷をつけて
真を言ってまた孤独になって

雲の狭間から雷が落ちて
終末論を唱えて

明日にはもう見えなくて
君の心に反射して

光が無いからまた夜になって
人の振りしてまた光に包まれて
夢が無いから神もまた見放して
朝になってもまだ孤独のままで

夕凪さん群青へ

夕凪さん群青へ

夕凪さん群青へ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-04-06

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