Solitude
This solitude needed a lifeboat made by kindness.
優しい人
ではないが
冷たい人
ではない
寂しい人だった
ゆえに見棄てられなかった
寂しさは
見逃せない
石ころ の
落ちる 水音 が
響いてくる
理 解 さ れ る 寂 し さ
な ど
孤独 では ない
通
話
が
途
切
れ
人 を 知 っ た
孤独は
名乗らなかった
孤独という名前が
ないから
孤独だった
孤独な人に孤独は名乗れなかった
誰も彼もが通り過ぎた
孤独な人へ
孤独という
名前
あげた
僕は
それを
見たのだから
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・僕は
・・・・・・・・・・・・なに一つ
・・・・・・・・・・特別
・・・・なのでは
なかった
・・・・・・・・・・・・・・・・・ただ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・僕は
・・・・・・・・孤独だった
孤
独
な
の
は
孤
独
に
身
を
寄
せ
る
た
め
な
の
だ
と
夜 が 僕 に 教 え た
おそらく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
僕は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
孤独を・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
知るために・・・・・・・・・・・・・・・
孤独で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いなければ・・・・・・・・・・・・・・・・・
ならなかった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
sa mi shi sa ha さみしさは
na ka tta なかった
mu shi ro むしろ
i ma いま
sa mi shi i to さみしいと
o mo o tta おもった
・
・
・(あ な た が)
・
・
sa mi shi so u さみしそう
da tta ka ra だったから
孤独 には
背中が あった
背中は
夜の闇が あった
霧 深かった
背中は
名乗らなかった
決して 顔を見せず
誰の
背中だったのか?
背中は
消えようと
していた
背中は 背中でなければ
ならなかった
「お」
「わ」
「か」
「れ」
「で」
「す」
「 」
「 」
「 」
背中は寂しかった
背中はもう振り返らなかった
孤独な背中は
二度と孤独を受け取らなかった
背中は 新しく
誇りを背負った
そのとき
孤独の 夜 が やっと明けた
孤独の夜明けに僕は思う。いつか孤独の種類が優しさの種類と合致するように孤独が優しさと出会わないかと。
あなたはきっと孤独だった。僕も孤独ゆえにあなたの孤独を知った。理解されない孤独しか同じ孤独を見ることはできないのだから。
いつか孤独の夜明けにあなたと僕がいれば。
孤独のうちに僕はそう願っていたのだった。
Solitude
Solitudeは、「(世間を離れ)ひとりぼっちでいること」、「独居」、「寂しい場所」、「荒野」という意味。
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