恋愛できないものですが2
友達に嫉妬してしまう・・・
そして、新たな恋。
「おはよ~!!」
親友の未久が、手を振ってこっちに来た。
「おはよう 佳奈。翔太君には会えた??」
未久は、ちょっとニヤニヤしながら聞いてきた。
「まだ会ってないよ~(泣)クラス、一緒になれるといいね~」
まぁ、こんなことを話しながらクラス表を見に行った。
5分後、私は幻滅した。
小学校からの友達は、あまり仲のいい人はいなく、しかも6組という一番最後の組!!
「なんでこうなるの・・・?」
それなのに未久は、5組で仲のいい友達もいっぱいる。
「ずるいよ・・・未久」
私は、あまり浮かない気分で教室に入る。
すると、
「佳奈~!!やったね!同じクラスだよぉ!!」
これは、友達の杏。
はっきり言って、あまり親しくはない。
「お、おはよう」
「ねぇ佳奈、このクラスさぁ、あんまりカッコイイ人いなくなぁい??」
「そっ、そうだね・・・」
あぁ、早く出て未久のところに行きたいよ・・・
しかし、杏に腕を掴まれ他のクラスに連れて行かれた
んもぅ、杏は本当勝手なんだから・・・
そんなことを思いつつ、たどり着いたのは4組。
「杏、4組に何か用事でもあるの?」
「うん!ちょっとねぇ・・・♥」
なにか企んでいるようだ。
気分が悪くなった私は、その場にしゃがみこんでしまった。
すると、私の横を通った一人の男の子と目があった。
彼の名は、雅也君。
ミルキーブラウンのような髪の色をしてる。
これが、最初の出会い。
教室に戻った私たちは、楽しくおしゃべりをしてた。
すると杏が、
「あぁ!あの人かっこよくない???」
杏が指さす方には、同じクラスの小池君がいた。
「あの人ちょ~かっこいいよぉ!好きになっちゃった♥」
入学そうそう、もう杏は恋だった。
はぁ・・・よくやるよね。
私の、好きな人はどこ??
少し探していると、その人は5組から出てきた。
えっ!?
5組なの・・・?
すると後ろから、未久が楽しそうに後を追っている。
「え・・・?未久・・・?」
未久は、私が好きなことを知ってるのに・・・
「み、未久!?」
「あっ!佳奈!どうしたの?」
未久がこっちに来ると、翔太君もこっちに来た。
「佳奈!!ほら、翔太くんだよ。あっ、こっちは親友の佳奈!!」
「こんにちわぁ~」
翔太くんは、少し小さめに言った。
「んもぅ!もっと大きな声で言いなさいよ!!」
未久がいうと、翔太くんも楽しそうにじゃれている。
「あっ、私、先行ってるね・・・?」
二人を見るのが辛くなった私は、その場を早く逃げ出したかった。
ドン!!
何かにぶつかってしまった。
「あぁ!ごめんなさい!」
私は、相手のみぞおちにぶつかってしまった。
私の目には、なぜか涙。
「あっ、こっちこそごめんね」
なんとその人は、あのミルキーブラウンだった。
私はしばらく呆然としていた。
あぁ・・・。男の子なのに、いい香りがしたなぁ・・・
「佳奈~~~!!」
ん?誰??
「佳奈!!聞いてよぉ!!うちのとなりの席の人ね!ちょ~かっこいいのぉ!!」
これは、友達の愛香。
「ちょっと早く見に来てよ!!」
そーいわれ、私はあとをついていった。
愛香は4組に入る。
そして、ミルキーブラウン君の近くに座る。
ま・・・・まさか・・・
愛香がカッコイイと言っていたのは、まさにあのミルキーブラウンの人だった。
「ねぇ~雅也!!何でこんなに髪サラサラなのぉ??」
激しくボディタッチをする愛香。
「ちょっ、やめろよ!!」
少し照れているのか、顔が赤かった。
こうして、中学の晴、いろんな恋が芽生えていた。
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