G a m e

崩壊する日常。

カーテンを開け、太陽の光を浴びる。
まだ誰もいないリビングに降りてから、私はキッチンへ向かった。
今日の朝ごはん係の柚に代理を頼まれ、眠い目をこすりながら淡々と準備を進める。
「おはよ~」
美羽がリビングへ降りてくると
順に 香、一葉、ルイ、晴陽、慧 と降りてきた。
シェアハウスの中で唯一ともいえるしっかり者の香は柚が私に朝ごはんの代理を頼んだことに気が付いたようだ。
「あれ?萌菜。今日の朝ごはん係 柚じゃないっけ?」
「昨日の夜、私のドアに明日の朝頼む!って書いた紙が貼り付けられてたから 代理でやってるー!」 
「そっか。ってかアイツまだ寝てんのー?」
「疲れてるんじゃない?そっとしとこー」
香と何気ない会話をしていると慧が私を呼んだ。
「なんかポストにこんなの入ってた~。」
慧の手には赤く染まった封筒が握られていた。
その時は、この封筒が自分たちの日常を崩壊させるなんて思ってもいなかっただろう。。

1人目の死

真っ赤な封筒に私は不安を覚えた。
差出人の名は無かった。
私が慧から受け取った封筒を開けようとすると
みんなが周りに集まってきた。
「俺ら全員に向けて書かれてあんの?読んで、読んで。」
少し興奮気味にルイが言った。
私は、少し咳払いをし読み始めた。
「皆様、おはようございます。無事、封筒が届いてほっとするあまりです。あっ申し遅れました私 ”King” といいます。
ゲームマスターとも呼んでいただいて結構です。ところで、今集まっている人数 1人少なくないですか?」
「どういうこと?なんでわかってるのかな?」
「一葉、柚の部屋いくか?」
「萌菜!晴陽と見に行ってくる!」
なにか不安に思ったのか、二人は柚の部屋へ行った。私は再び読み始めた。
「この度、このシェアハウス内で殺人ゲームを行うことになりました。第一の被害者それは、駒井 柚… 柚 ?!! 」

  キャァァァアアアアアアアアアアアア

家中に一葉の叫び声が響いた。
「もしかしたら 柚が、、みんなここで待っとけ。俺が処置してくる。」
慧は、医師を目指しているので頼れる。私は一葉と晴陽を待った。
すると、腰を抜かした一葉を支えながら晴陽はリビングへ降りてきた。2人とも瞳孔が開き、青ざめた顔で震えていた。
数分後、慧が降りてきた。
柚は死んでいたそうだ。
「ベットの上で、胸を刺されて死んでた。一応 処置はしてきた。萌菜、手紙まだ続きはある?」
私は、慧を待っている間 みんなに一葉と晴陽を頼み読み進めていった。
このゲームで守らないといけないことが何個かあるようだった。
「ルール。 この家から出てはいけない。警察や情報機関と連絡を取らない。日常的な生活をすること。
家から出ることに関しては小瀧慧のみ、場合に応じて許す。
…これが続きだよ。」
「二次被害が出る可能性がある。従おう」
香がそういった。

1人目の死者…駒井 柚

自分勝手

「とっ、取り敢えず 普段通りにしとこっ」
美羽は、恐怖で引きつる顔を抑え、私たちに声をかけた。
「家から出たらダメなんだろ?食事はどうする。」
ルイは、人の死よりも食い意地か。それとも、自分の命か。
呆れた私は香の方をみた。
「んー。1週間分の非常食は確保してある。
他は冷蔵庫にあるものを食べようか。」
香は、流石だ。冷静沈着で頼りになる、、だが動
揺は隠せていなかった。
一葉と晴陽は、落ち着きを取り戻していた。
すると突然、
「朝飯 食っていいか?」
そんな、非常識なルイの言葉を聞き。
皆は、呆れたように部屋へ戻っていった。
危機的状況になると本性が出るものだ。
ルイは、一瞬にして信頼関係を崩した。

2人目の死

夜になった。

午前中は、ビクビクしながら過ごしていた皆も
わりと冷静だ。
だが私は、柚の死で頭がいっぱいだった。
頭痛が酷くソファ-でゆっくりさせてもらっていた。
美羽が来た。
「大丈夫~?これ、鎮痛剤あったら持ってきたー。」
そういって、私を気づかってくれた。
有り難うと礼をいい。傍にあったお茶で薬を流し込んだ。
すると美羽は小声で
「これって、お風呂はいっていいのかな。アレの日だから気持ち悪くって。」
「あぁ、そうなんだ。」
私は、美羽に順番でお風呂入ってー。と皆に伝えてもらうことにした。

私は、やはり頭痛がすごい。シャワーだけ先に浴びさせてもらった。
「美羽ー。出たから次いいよー」
一葉がお風呂から上がってきた。
「ありがとー」
「あ!待って俺ドライヤーとってもい?」
慧が部屋から降りてきた。
ドライヤーをとり戻ってくると、美羽は風呂場へ向かった。これで全員入れた。
少し、頭痛が和らいできた。美羽の鎮痛剤のおかげかな。
「萌菜、朝早かったし疲れてるでしょ?自分の部屋もどっとく?」
一葉のその言葉に甘えて私は部屋へ戻った。
シーンと静まり返る部屋。
ベッドに倒れ込み天井を見上げた。
この家の中で人が死んだんだ。そして、今この階の空き部屋で眠っているのだろうか。
私は、不安と
ストレスと
責任で押し潰されそうであった。
それにしても不思議だ。いつもなら私の部屋にお風呂場の音が聞こえてくる。
シャワーの音が一度鳴ったような気もするが
それならシャンプーやら、ボディーソプやらをながすだろう。
ふと時計を見る。美羽が入る前に見た時間からもう45分経とうとしている。
美羽が心配になり、部屋からでると隣の部屋の晴陽も同じタイミングで出てきた。
目が合い頷きあった。
下へ降りると一葉の姿がみえなかった。
ガタンッ物音が、鳴った。
音のする方へ行くと一葉の、姿が見えた。その先には風呂場があった。
「一葉?」
「あ、萌菜と晴陽。。美羽遅くない?」
「俺もそうおもって降りてきたとこー。
流石に俺見るのはまずいから二人で見てきて。」
晴陽の言葉に従い、一葉と風呂場の方へ行き
声をかけた。返事がなかったので戸をあけると
そこには浴槽の中で泡を吹き、
朱に染まった湯の中に沈んだ彼女の、姿があった。
体全体の、血の気が引いている。
私と、一葉は声にならない声をだし
助けを求めた。

2人目の死者…白岡 美羽

犯人探し

慧が風呂場から出てきた。
私と一葉は、恐怖でなにも喋れなかった。
一葉が死体を見るのは二度目だ。心に深い傷を負ってるに違いないと
パニック状態の中考えた。
リビングには私と一葉を中心に円になり皆が集合した。
「おい、どういうことだよ‼」
ルイは、いつにも増して荒れていた。
「思ったんだけど、この家には俺ら以外いない。犯人...そう、King は、この中にいるとしか考えられないだろ‼」
「ルイ、落ち着け。取り敢えず美羽について詳しいことを言う」
慧は、ルイを黙らせ
話を始めた。
「美羽の指には小さな穴があった。シャンプーに針か何かが付いていたからそれが刺さったのだろう。泡を吹いて口から血を流していたから、毒が付着していたんだと思う。」
香は、首をかしげこういった。
「でも。一葉のときは無かったんだろ?
おかしくないか?」
「私のあと、一人だけそこに行けた人がいるよね、萌菜?」
「それは、本当か?誰なんだよ‼」
ルイは、眉を吊り上げ
そいつが犯人だといわんばかりに私たちを睨み付けた。
「俺だよ、俺。でも、ドライヤーを取っただけだ。それに一葉が針を置いておくことも可能だろ?」
「お前、慧!一葉に罪を擦り付けんなよ!」
晴陽も会話に入った。
「はぁ、そんだけ慧が怪しいと思うなら部屋にいてもらえばいいんだよ。
慧もいいだろ?お前の無実が証明されることになるから。」
香、ナイス提案だ。これまでずっと、黙って聞いていた私も口を開いた。
「慧、私 慧を信じたい。だから、それでいいかな?」
慧は、承諾してくれた。
部屋はルイが見張ってくれるそうだ。
慧が閉じ込められて心苦しかった。それは、
「萌菜、ごめんね?彼氏犯人扱いされて嫌だよね。。」
「一葉、、大丈夫!慧のためだもん。私は、信じてる。
よし、お茶でもいれるか!一葉、香と晴陽呼んできて!」
慧が、犯人でないことを祈りながらカップにお湯を注いだ。

3人目の死

「なにー?萌菜。」
「あ!香~。少し身体 休めるためにお茶いれるけど飲む?」
「おー、ありがと。のむのむ。
あ、晴陽はルイだけじゃ心配だから上にいるってさ。」
「了解!じゃあ、3人分でいいねー」
晴陽のコップに入れていたお茶は、3人の分に継ぎ足した。
「はい、どうぞー。」
「ありがとー」
「ありがと。」
喉がカラカラだったのか二人は一気に飲み干した。
私は、それに負けじと飲んだ。
「ん?何か今日のお茶、味が変。」
そう、香がいったものの私にはそう感じなかった。
「そうでもないよ?」
と、一葉がいうと
マイコップをまじまじと見つめた。
次の瞬間、香の頭がふらっとぐらつき
大きい音を立てて椅子から落ちた。
一葉は一目散に慧の部屋へ向かい
私は、一人取り残された。
泡を吹き倒れている香の姿をみて、
私はお腹からなにか上がってくるような感覚に襲われ
吐き気を催した。
香が飲んだのは毒だ。お茶に毒が入ってたんだ。
意識が混乱するなか、私は気を失ってしまった。

3人目の死者…朝比奈 香

悟る ~ 晴陽編

((あー、下降りてお茶飲んだ方が良かったかもー。))
そんな暢気なことを考えながら俺は、ルイと一緒に慧を見張っていた。
すると、血相を変えた一葉が階段を駆けあがってきた。
「どっどうした?!」
一葉は、答えなかった。
いや、パニック状態で答えられそうにもなかった。
俺は、萌菜の元へ行った。
萌菜の横顔が見えた。一点を見つめて固まっている。
目線の先を見ると香が倒れていた。俺は、香の元へ駆け寄った。
「萌菜、どうした、?」
「か、香が ... 」
「う。うそだ...」
「取り合えず応急措置っ」
服を脱がせ心臓マッサージをしようとしていた。
焦りすぎだ。
「え...?」
すると、萌菜から疑問の声が漏れた。
香の胸にはさらしが付いており
女性的な体つきであった。
新たな事実がわかった俺は体から目を反らし。
冷静に物事を考え始めた。
「来る...」
俺は次に死ぬだろう。そう予知した。
そうだ、一葉に手紙を...長年片思いしていた一葉に...
不思議そうな目で見る萌菜をよそに
俺は操られるようにして部屋へ戻った。

4人目の死

私は、晴陽が立ち去った後もずっと一点を見つめた。
香は、慧が処理してくれた。とあとから聞いた。
現実に頭が追い付いていないんだ...
「萌菜?」
「慧...私、死ぬかもしれない。私、慧とずっと、いれないかもしれない。私っ...」
「取り乱すな、落ち着け。大丈夫だから」
慧にそう声をかけられるとなにかすっと力が抜け
涙が溢れだした。
するとルイと一葉が二階から降りてきた。
「逃げてごめんなさい、萌菜。」
「疑ってごめんな、慧...」
私たちは、香の死を機にまとまったようなきがした。
「ってかさ、まさかだよな。香が女だったなんて... 」
「本当に驚いたよ。」
ルイと慧が話していると、
「あれ?晴陽は?」
一葉は、ずっとソワソワしていた。晴陽が見当たらなくて不安だったのだろう。
「二階へあがって行ったけど..。慧、何か知ってる?最後に降りてきたの慧だよね?」
「え?俺しらないけど。萌菜が一番最後に見ただろ?どんな様子だった。」
「ごめん。私、ぼーっとしてて見てなかった。」
「俺ら、様子みてくるわ。部屋へいったよな。」
慧は、階段を駆け上がっていった。
すると静かになったなと思った途端物凄い音を立てて慌てた様子で降りてきた。こんなに焦った慧は見たことない...
「駄目だ。あの姿は見てはいけない..。あまりにもエグい。」
そう彼は言ったが
理性のなくなった私は、衝動的に晴陽の部屋へ走った。
私の事を止める慧の声なんて聞こえていない。
扉を開けると衝撃な光景が広がっていた。
「キリスト ...?」
晴陽の状態を見た私は、キリストが十字架にはりつけにされている風景が頭をよぎった。
慧の言葉が頭でリピートする。
<駄目だ。あの姿は見てはいけない..。>
十字架に刺さっている釘は手紙と共に晴陽の手のひらも貫いていた。
私は、泣き崩れた。

4人目の死者...山下 晴陽

君思う ~ 一葉編

慧の警告を聞かずに萌菜が階段を駆け上がっていった。
私はこれまで沢山の死体を見てしまった。
萌菜のように動けるような体力は、もうない。
晴陽の死んだ姿なんて見たくない。
慧は、萌菜のことを心配したのかあとを追いかけて行った。
私はルイと一緒に萌菜たちのことを待った。
「萌菜 ... 」
萌菜は、目を真っ赤にして しゃくりあげながら涙を流していた。
「こっ これ ... 」
萌菜は、私の元へ来て血に染まった封筒を渡してきた。
椅子に座り、晴陽からの手紙を受け取った。
みんなは、静かに私のことを見守った。

《一葉へ。
命の危機を感じ一葉に言葉を残そうと思ってこの手紙を書いています。
手紙なんて、久しぶりすぎて文章にならないかもしれないな笑
この手紙が君の手元にあると言うことは、俺はもういないんだな。とか言ってみたり
俺、どんな死に方するのかな。生きていられるのかな。すごく不安だった
俺がね、なぜ一葉に手紙を書くのか。わかる?
こんな時に不謹慎かもしれないけど俺は一葉が好きだからだよ。
俺は一葉が1分でも1秒でも長く生きれるように先に命をたつことにするよ。
さようなら一葉。俺の分も生きてくれ。》

私は涙が止まらなかった。

五人目の死

一葉は手紙を黙々と読んでいる。
私は、この静かな空間の中で緊張感をもって過ごしていた。
彼女の目には一筋の涙が流れた。
一葉の姿を見ると晴陽の姿が目に浮かぶ。全身に寒気がはしった。
息が荒くなり、しゃくりあげながら泣いている一葉に
私がしてあげられることは無かった。
慧は、ティッシュをとり一葉に渡した。だが、受け取らなかった。
「私のせいで、晴陽が死んだの?冗談じゃない!なんで、私なんかの為に無惨な死にかたしないといけなかったの?!!!」
一葉は、取り乱し声を荒げて訴えかけた。
「もう、こんなゲームいやだ!!私は逃げる!」
叫びながら玄関へ向かっていった。
「一葉!だめだよ!  あ!!」

   バンッ  バタッ ...

遅かった。。Kingの忠告に従わなかったせいだ。
「ギャァァァァァ」
ルイが一葉の姿を見て絶叫した。
庭には、一葉の亡骸と赤く染まった葉、そして人を貫いた銃弾が埋まっている。

慧は、免除の対象であるため一葉の死体の処理を行った。


5人目の死者...鹿山 一葉

裏切り者

あぁ、柚の死からもう24時間以上たった。
1日の間に五人もの死体を見続け、私たちはおかしくなりそうだった。
ほぼ一睡もしていない状態であるのに、慧は何故か落ち着いていた。
「おい、慧。」
さっきまで呆然と壁を見つめていたルイが慧のことを呼んだ。
「なんだ?」
「よくお前は、平気な顔をしていられるよな。 ははっw
俺、もう耐えられねぇw
なぁ、萌菜。なんでこんなやつと付き合うんだよ。俺じゃだめかのか?w」
「平気なんかじゃねぇよ!」
「ちょっやめてよ、ルイ。そんな事言っている場合じゃない。」
「なにいってんだよ。全部お前のせいだよw
萌菜のせいなんだ。」
「え?どういうこと?」
ルイは怯えた顔をして、私たちに話はじめた。

事の始まりは、一週間前にルイに届いた手紙であった。

[ 天野 ルイ様
 どうも、ゲームマスターの King と申します。
君はコタキケイに恨みをもっていますね?
唐突で申し訳ありません。
ですが、ケイ様はお遊びでモナ様と付き合ってるという調べがつきました。
ルイ様は以前モナ様へ告白をしたそうで...。
この家にすむ方はルイ様の敵でございます。
例えばユズ様は . . .
  (中略)
ということですので、私のゲームに参加してくれますよね?

  king ]

このような内容だったらしい。

「慧?どういうことなの?お遊び?!」
「俺は遊んでなんかねぇよ。」
「みんな、敵だ。。敵なんだ。。」

ルイが何かにとりつかれたようにブツブツと言う。
 私は怖くなってあとずさった。

最期

ルイは台所へと走っていった。

「もう、お前らなんか殺してやる。
アイツらはもう死んだ。死体くらい増えていいだろ?ははは」

包丁を振り回し
 慧へちかずく。
彼は抵抗しなかった。

「やめなって!!」

ルイの目は、殺気にみちあふれていた。
なのに、慧は自らルイの方へ向かっていった。

「慧?慧ってば!!」

手をひっぱり引き止めたがもう遅かった。
慧は、ルイに抱きついた。それとともに手に持っていた包丁が身体に突き刺さる。

私は肩を落とした。紅く染まった床に、座り込む。
そして目を丸くしたルイは包丁を落とし突っ立っている。
私は涙でぐちゃぐちゃな顔でルイの足下に手を伸ばす。

 「もう、やだ。。」

心臓へ、拾った包丁を突き刺す。
意識が朦朧とするなか、ルイが狂ったように笑い
自ら首を絞め死んでいく様を見ていた。

   死亡者 ... 小瀧 慧、佐藤 萌菜、天野 ルイ 

エピローグ

「はははははww
凄い死に様だなぁw」
「King様ぁ~。上手くいきましたぁ?」
「ユウリ、いい銃さばきでしたよ。」
「ありがとうございまぁす。
さぁ、次のgameへ向かいますか?」
「あぁ、そろそろだな。行くぞ」


    2章へ続く...

G a m e

G a m e

  • 小説
  • 短編
  • サスペンス
  • ミステリー
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-04-03

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. 崩壊する日常。
  2. 1人目の死
  3. 自分勝手
  4. 2人目の死
  5. 犯人探し
  6. 3人目の死
  7. 悟る ~ 晴陽編
  8. 4人目の死
  9. 君思う ~ 一葉編
  10. 五人目の死
  11. 裏切り者
  12. 最期
  13. エピローグ