サイコロ
「豆腐さんにしか、頼めないことなんです」
「断る」
「…しかし、豆腐さんがやってくれないと…話が進められません」
沈黙がしばらく続いて。
「今回だけだからな」
「ありがとうございます」
そうして豆腐の体に、まず1と書かれた。
「1の裏の面が6だ」
「足して数字が7になるように、書いていくんですよね」
「そうだ」
書き終わると、豆腐はみんなのために転がり始めた。
「3でした、3コマ進んで、このマスの指示は、ファーストフードでスマイルだけ注文して、出来ましたら、5マス進めます」
サイコロ