返歌の返歌
肩の力の抜けた
脱力の内の真っ暗な瞳は
ただ 穴みたいに
何も見ていないみたい
ちがう
見ているけど
瞳が中にうずもれて
顔面みたいな後頭部を
いつも直視しているみたいだ
いつもは
陳腐な上澄みに食われがちな
暗闇 という言葉が浮かぶ
一生涯の完全支配に
命をぽっくり捧げてる
一生涯の完全支配に
命をぽっくり捧げてる
あなたの
完全なぶつ切りの片腕に
完全な道具
しっている
なら
はやく しない のは
ほら
づっと
づっと
じっとり だ
ねばねば だ
自分の事 自分の事しか
しだれる触手がまとわりついて
いつまでたっても脳みそを
くりとっては 離れない
いつまでたっても
見えない
知れない
どんだけもがいても
歩けない
しゃべれない
もどかしさに身の毛がよだつ
返歌の返歌