歴女の日常
登場人物・その他
安芸春宮理科大学
歴史上の人物を推す女の子たち、歴女。
大学生の彼女たちと周辺の人々の日常をほんわかと綴ったほっこりハートフルコメディ。時々シリアス。
登場人物
織田 京子
主人公。大学2年生。織田信長の子孫(?)
ようやくJK感が抜けてきた19歳。豪快で大胆な性格。とても短気。まさに魔王で目的を達成するためなら手段を選ばないトラブルメーカー。市子さんに懐いている。意外と備前焼きとか好き。
徳川 秋穂
大学2年生。徳川慶喜の子孫。お嬢様なのだがわりとお転婆。よく紫苑にちょっかいを出す。笑顔が眩しいスポーツマン。男女問わず人気だが恋愛に発展することはなく本人もどうでもいいと思ってる。わりとポジティブ。仲間意識がすごい。
石田 紫苑
大学2年生。石田三成と同じ名字のため興味を持つようになる。魔導が扱える家系で超お嬢様。島というおっさん従者がいる。気難しい性格で愛想が良くない。頭は良い。ストレスと緊張に弱いため大切な時に三成腹(腹痛)になる。
実月のお花見大会
「紫苑、花見行こう。」
「唐突すぎでは?」
なんとか2年生になれた女子大生、木下実月19歳。春休みである。
空は雲ひとつなしの快晴。絶好の花見日和だ。だが一つ問題が…
一緒に行ってくれる人がいないのだ。友人全員に誘ってみるも見事に断られる。
京子「京都に帰る。」
何でよりにもよって今日なんだ。
秋穂「母の手伝いが…」
徳川家厳しそう…近寄らんとこ…
勇輝「課題が終わらぬ」
しっかりせぇや
遼佳「ユキの課題をみてやらないと」
あんたは勇輝のかぁちゃんか!
モニカ「桔梗の花がね…」
それ秋の花やろ
孔明「バイトだ」
君年中バイトしてない?
惨敗。
確かに計画はしてなかったけど「花見行こうねー!」くらいには話題になってたじゃん。だが私には最終手段がある。石田三成推しの石田紫苑、彼女ならきっと来てくれる──!
「三成腹…」
「うそん…」
紫苑はどうも三成腹(私が命名した)らしい。つまり腹痛。花見は諦めますか…
残念だ…
「花見くらいなら大丈夫だよ」
!?!?
もっと早く言ってくれ。
「私、千光寺公園とかの桜みたいの。」
千光寺公園!私も行きたかったところ…!
「電車何時のある?」
「県内だし島に運転させればいいじゃない。」
「島さんに悪いって!!!!!」
島さん。紫苑のお世話人(?)。40代のおっさんで、紫苑が生まれた時からそばにいるらしい。紫苑のことは「お嬢」と呼んでいる。ヤのつく職業かと思ったのは内緒。
歴女の日常