今でも好き。これからもきっとずっとずっと大好き。



でもそんなこと言えるわけないよね。



今あたしが思うのはただアナタを好きでいればよかったあの頃に戻りたいってこと。



好きになられるのが怖くなる日が来るなんて、思ってもみなかったけど。



今はただ少しでも早くアナタから離れたい



アナタを知らなかったあたしに戻して。あたしを知らなかったアナタに戻って。



ごめんね。ずっとずっと大好きで、付き合ってもらったときは本当に夢みたいで。ゆっくり、ゆっくり、アナタもあたしのことを好きになってくれて。



ごめんなさい。全部あたしのわがまま。付き合ってと言った時も、今別れてと言ったことも。



アナタがあたしのことを全部忘れてくれるならあたしは今死んでもいい。でもそんなことアナタ以外の誰も叶えてはくれないから。



アナタのこと嫌いになった訳じゃない。今でも大好き。きっと死ぬその瞬間もアナタのことだけ想ってる。



そう言ってしまえば楽だけど、それを言ったらアナタは別れてはくれないでしょ?



幸せになってね。誰にも負けないくらい。あたしはただアナタの幸せを願うから。



大好きな人の幸せを願えることってすっごく幸せなことね。離れる辛さもあなたのことを思えば乗り越えられる。



『好きになればなるほど離れたくなるの』



今、アナタにこの気持ちは理解できないでしょ?



でもその内アナタにもこの気持ちがわかる時が来ると思う。何年、何十年先のことかわからないけれど。



ねぇ、アナタにそんな風に想えるほど大切な人が、今のあたしよりもっとずっと大好きな人が出来たら。そうね、その時はまたアナタの作ったチャーハンが一緒に食べたいな。



昔話でもして、楽しそうに笑いあえたらいいね。仲のいい友達として会える、そんな日が来るといいね。



だからそれまで、ね、サヨナラ

好き。 だから、離れたい。

  • 小説
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  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-07-30

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