隣の屍は青い

勉強も無い
嫌いな人になんか会わない
昨日のようで常に輝いている
過去を思い出せる
今を忘れさせる
目が覚めてしまうと
喪失感のある夢が好きです

もう一人の僕
平行世界に生きているのですか
電気を消さないまま 音楽を聴いて
意識が落ちて眠りにつく僕 無邪気な僕
ひょっとして
あの世界は未練で構成されているのですか
僕の記憶が消失するまで
永遠と見るものなら
ストーリーが変化して
僕の日常や現実に
深く影響を与えますよね

あたりまえだけど すぐ忘れます
目が覚めて ああ夢かなんて思った頃
これを書き始めたけど
今はただ楽しかったことしか覚えてないです
神様が導いて離れ離れにした
もう二度と話さないような人や遊べない人
そんな人と意識を通じて会話をしたこと
今はただ今はただ忘れられないです

鏡がある世界で 目で鏡に映った
自分を気にしてしまうと
常識や非常識に対して
意識し始めると思います
もしも鏡がない世界で生まれたならば
自分の顔を知らないし
見たことすらもないから
常識も非常識も無いんじゃないかと思います

好きな曲を聴いて
明るい灯りに虚けて
布団の中で顔と手だけ出して
スマホを持つ午前5時
外は冷えてるでしょう
気楽な人間のようで様々な葛藤があり
苦しみと悲しみや喜びと楽しみのために
いつか拾われるために
桃のように川に流されながら
人生を送る16歳
もう17歳になるけれど
他にいるのかなんて
たまに思います

たくさんいるのは知ってます
というか友達にいますし
僕との違いは何なんだよと考えると
大人な人は依存をさせる魅力があると思います
きっとそれは
空虚の渦に巻き込まれた君 流れる僕
自然的なもので最初からのもの
人工的なもので途中からのもの
そういう違いがある
簡単に分かることだけど
なかなかそれに気付くと
涙が溢れて仕方が無いです

もしこれを
今書いている場所が夢ならば
文章全てが消えてしまう
もし僕が
もう一人の僕ならば
寝たくも起きたくもない
消えてしまうから
もしこれを
今書いている場所が現実ならば
鳥が囀る朝がやってきます
もし僕が
本体でいつもの僕ならば
書き終わったら二度寝をします

去年過ごしていた春から一年が立ちました
君は元気ですか
変わっていないですか
僕は一秒前に生まれてこの世界で育ち
大きな波にもまれながら走るから
君としたこと君との話し方
全てを忘れました
だけど君には覚えていてほしいものです

目まぐるしく想う夏は生命の青春です
純愛をあげたり
サプライズでもらったり
失恋をして悔やんだり開き直ったり
透き通る青い窓を全開にして
大声で叫んで犬に吠えられたり
あの頃は楽しかった
生まれては終わっていく

周りから人が消えていく秋は切ないです
木から落ちて枯れた
落ち葉のように散り
聞いてはいけないこと
見てはいけないことを知らないふりで
日々を生きていくのにも
我慢の限界を感じて
いずれは僕も誰かの周りから消えていく

記憶や感情が積もる冬を迎えます
この雪ずっとずっと降り積もり
皆一人残らず隠してしまえば
誰一人不幸せじゃ無くなるのに
神はそれを知らないから
いつまでたっても幸と不幸が
交差する世界を生かせられてると思います
しかしそこにはそれほど大きな何かがあるのでしょう

目の下が黒い君たちと
季節の影に隠れて木の下で休みながら
話せたらって思います
君からの信頼があるなら
僕は独りで全てを理解します

生粋の夢追い人夢で死ぬ人
君の美しい地声と僕の裏声が重なる頃
周りを見ないで一点だけを見つめてる
そうして世界が広いこと
なるべく気付かないようにするのでしょう

隣の屍は青い

隣の屍は青い

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-03-21

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted