民主主義をこえて

「人民主義」

民主主義ではない
というかそれよりわかりやすい
普通の私達のための
という意味で

今日の国際経済学者の浜矩子さんの新聞記事に
オランダの総選挙のことが書いてあって
そこでみつけた

民主主義というとあまりに多様な気味合いを持つようになってしまったので
一言でいってしまうと
「意味不明」な単語になりさがってしまったということ

たとえば
朝鮮民主主義人民共和国
民主主義って単語が含まれているが
実質は金王朝の専制政治だから
ゼンゼン民主的でなく
まったく「人民主義」のニオイもしない

一方
ノルウエーなどの北欧諸国
それらの国では情報公開が進み
政治家でも大臣でも女性が多く世に出ている
それはふつうの人民のための政治が実現され
「人民主義」が貫かれているからだと思う

政治家のお金の出入りはすでにもちろんのこと
最近の新聞記事にはお隣さんの収入まで
ネットでみられるようになってきたらしい!

おかしくなり始めているのは
米国とこの日本

米国では大金持ちで白人至上主義のトランプさんが
身内で国を動かそうとしている
当初から差別的な大統領令を発しつづけているが
連邦地裁がこれをすぐ止めたりして
人々の生活に混乱が起きている

これって「人民主義」とはいえませんね

アメリカ一番!と謳いながら
実は自分のためであり
自分の身内のためであり
とても「人民主義」とはいえない

アメリカが昔にもどってゆく感じがあります
白人のための世界にね

この日本はどうでしょう

現安倍政権はピンチ
というか
化けの皮がほんとうにハゲてきた感じがあります

狼が羊の皮を着ているんですが
尻尾がまるみえなんですね

ここにも
国粋的な考え方が背景にありそうです
それは今回の森友学園の騒動によって
日本全国津々浦々に
ほとんど丸見えになってしまったかんじです

問題なのは国の土地をどのように売るべきか
ということですが
その手続が公開されることなく一般の人々のチェックを受けることなく
当事者によって例外的な超スピードと例外的な超破格値で
国粋的な
それも戦前の国家体制の敎育を善とする小学校建設にむけられた
ということです

なぜそんな特別扱いができるんでしょうか
ふつうだったらできないのに

現政権の閣僚のほとんどは
その国粋主義に賛同している人たちであり
森友学園の幹部も同様です

学校を作るということは
そのような考え方に賛同する人を増やしてゆきたい
という思いがあるはずで
根っこの動機だったはず

しかしそういう考え方の人ってすくないので
「人民」のためである
とはとてもいえないですね
ある一握りの人たちのためですね
だから「人民主義」とはとてもいえない

我々の国は民主主義であると政治家がよくいっているけれど
その民主主義の政治で決めたルールにしたがって
今回の学校建設を推進してきたっていうけれど
それは「人民主義」であるとはいえない

考え方が古いからでなく
考え方に偏りがあって
多くの人達のためにならないからです

「民主主義」というのはやめてゆこう
日本は「民主主義」だからいいんだというのはやめてゆこう

それって物事の決め方だけをいってるようなところがあるから
実質的により多くの一般の人のためになってるかどうかは
それが「人民主義」であるかどうかを考えるとわかりやすい

民主主義をこえて

民主主義をこえて

政治ってできるだけ多くの、みんなのためであってほしいですね。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-03-18

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