好き について

無 と 何か

の両極があるとき

好き は 何か の小さな一欠けら

何か は 何だ

何か は 色 でもいいし
     熱 でもいい
     匂い かもしれない

  何か は 偏りだ

時に突き放したくなる かもしれない偏り
   近づきたくなる かもしれない偏り

僕はあの人みたいな光じゃないけど
偏りを抱きしめて愛する権利なら持っている

好き はこの世界で唯一

余剰から生まれるものじゃない のかも

どんなに 乏しくとも
     基盤がなくとも

法則を無視して

好き は生まれる ことがある

好き は 今生きている という基盤をも無視しうる

絶対で 力づくになりがちな 今生きている でさえも

愛には勝てず

後から 今生きている が必死に 好き を追う様は

なんだか面白い けど

きっと 今生きている は大変だろうなぁ

2017/3/12

好き について

好き について

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-03-12

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