桜の再会

桜の再会

「今年も桜が綺麗だなぁ」
っと、桜並木を一人で歩きながら呟いた。
桜が舞うー
ふと、その桜色の中に私の愛しい人の微笑む顔が見えた気がした。
私は足を止め、
「先輩…」
と、小さく呟いた。
先輩はサッカー部のエースで、私はマネージャーだった。正直、最初の頃はチャラくて苦手だった。けど、彼が人知れず努力していたり、後輩の面倒を見たりしているところを見て、徐々に彼に惹かれていった。
でも、想いを伝えて気まずくなったり、先輩に避けられるのが嫌だった。
だから、フラれても気まずい思いをしなくていいように先輩が卒業する日にここで告白した。
すると先輩はそっか、と呟き、
「俺、ロンドンに留学するんだ。日本に帰ってきたら、今の返事を返したいと思う。だから、5年後の今日、ここに来て。」
そう、私に告げた。私は彼に頷いた。
あの日以来、私達はあっていない。
そして、私は約束どうり、ここに来たのだった。
「っ…、先輩、あの約束忘れたのかな…」
『忘れるわけないでしょ』
っとあの懐かしい声がして振り返ると、私が会いたかった人がいた。
「手越先輩…」
『この俺が忘れるわけないでしょ?咲良は心配しすぎなんだよ』
っと笑いながら私に近づき、抱きしめた。
「手越先ぱ…っ」
もー泣くなよっと言いつつ私の頭を優しく叩いた。
『ねぇ、咲良。今付き合ってるやついる?』
「いないです」
そっか、と呟き、体をそっと離した。
『じゃあ、5年前の返事、今返していい?』
「はい」
『俺も、咲良のことが好き』
「っ…」
『俺のそばにいてくれますか?』
と、少し不安そうに言った。
けど、私の答えは5年前から決まっている。
「はい!」
っと笑顔で言うと、先輩、いや、祐也は嬉しそうに微笑んだ。
そして、どちらともなく、目を閉じ、口づけを交わした。唇が離れると、お互い数秒見つめあい、抱き合った。

ーそんな私達を祝福するように桜が舞った

桜の再会

桜の再会

NEWSで妄想第三弾!今回のお相手は手越さんです!桜の季節になったから、こんな話も良いのでは?って感じで書きました!白夜書け言われそうだな^^;とりあえず、駄作ですが、よろしければ読んでください^^;

  • 小説
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更新日
登録日
2017-03-05

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