9月 / 2月

9月 / 2月

   







   






   







   





朝焼けの  残り火に いる。




ふと 

  
            
偶然 思いがけず


降りてきた  


あの日。




一生

    
          

隔てられてしまって 
 



ここに 


命がけで 辿りついた あの日。



おそらく 


天気雨が降りだすだろう。 



今日のこの静けさ



明け方の冷気 


コークを飲みつつ    一日を占う。


やがて       カードを切るように



出会ってきた  人々の数



気まぐれに  数え始めた




僕の   9月。




   







   






   







   







郵便受けのポストの沈黙




ふっと



見回しても



愛着のある



音楽すら   ない。




染みのないセーター      引き裂いて



今は



運命が狂ったってしらない と 夢占いを朝食のコンロで燃やした




一晩明けたら心がもうすっかり擦り切れて、迎えには行けなくなったことを気づく、きみ。



朝焼けを 迎え入れた。



今朝のきみが



昨夜のきみに



微笑みかけていたことを知る




きみの   2月。

   







   






   







   

9月 / 2月

いつ書いたのか分からない。
たぶん今日のように気鬱に病んでいたのだと思う。

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

作者が所属するアートユニット「先端KANQ38」のアカウントを作りました。
映像製作を主に行ってます。遊びに来てください。

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9月 / 2月

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-02-27

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