絶望v.s.希望

私はきっとこの絶望を
かなり前から知っていた

孤独に生きていること
暗闇から抜け出せないでいること

トンネルの入り口に立った時点で
きっともう気づいていた

絶望に己がひしゃげてしまいそうな時は
早く自分を辞めたくて仕方がなかった

でも私は未だにここにいる
孤独の暗闇より神を畏れていたから

夜のしじまと違うのは
息苦しさをうつすようなエコー

私の靴音に纏わり付いて離れない

出口の光はあれかしら?
それともまたフェイクかしら?

ここまで来たら
私は歩みを止めはしない

諦観と意地を靴にして
閉塞な暗闇をただ歩く

何処に続くかはお楽しみ

絶望v.s.希望

絶望v.s.希望

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-02-25

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