星空の下で佐々木さんと俺は死んだ。
―――もし、全ての原因がこの会話だったら。
……2017年二月。卒業へと近ずいてきたの俺と同じ部活の佐々木さんだったが、どうやら何年か卒業できなさそうです。
星空の下で佐々木さんと俺は死んだ。
すべてにおいての原因……
そう。俺が知らない世界にやってきたすべての原因。俺は深い森林の中を木々の間から見上げた。
そして俺は乾いた口から言葉を見知らぬ世界に来て初めて叫んだ。
―――「俺……私立川内男子高校三年A組月日屋真広のバカっー!!!!なんであの時……あの場所で!!!」
全てを察した俺。
そうそれは……
―――
「えー!見てみて佐々木さーん!」
中庭から同じ部活で学校では美人として有名な親友佐々木さんと夜空を見上げた。
「北極星じゃん!」
「あれは人工衛星だよ月日屋。というか前向いて歩いてよ。」
そんな佐々木さんも前なんて向いてない。
「え、人工衛星って真上のやつじゃないの?」
二人同時に真上を向いた。
5歩ぐらいふらふらしながら歩いたときだっただろうか。
「ぜんぜんちが……うわあ!!」
その瞬間、佐々木さんがコケた。まあ、俺も実質一緒に人工衛星(仮)を見ながらコケたのだが……それから俺はこの謎の世界へと来た。
すなわち
『俺がイミフな世界へと来たのだが』
の原因→佐々木さんとよそ見をしてたら中庭の何かにつまずいた。
予想→運悪く頭を打ちどこか知らない世界へと……
「いっや!意味わかんねぇんだよ!!!」
シワシワの制服を着ながら頭を抱える。
「おれ……死んだのかなぁ?それともただのトリップ?いやただのじゃねーな。人生には一度でもしてみたいトリップ?いやいやいや。というか、俺卒業間近。そろそろこの制服も着られなくなるのかァ……ってなって結構寂しかったのにまだまだお別れしないのね!?」
人はパニックになった時独り言が多くなるのだろうか。
ため息をつき木々の間から見上げた空。
悲しいほどになんとも美しい。
「ここって人いねえーのかな……」
「いるよ?ここに。」
茂みからごそごそやたら派手な二十代のお兄さんが。
「いや、だれだよ。」
「というか君。物分りいいねぇ……僕はこの世界に来た時城下町十周しちゃったよー。あ、もしかして君、異世界ハーレム好きなんでしょ?」
グイグイ近ずいてくる。
星空の下で佐々木さんと俺は死んだ。