永久のきらめき、刹那のゆらめき
嬉しい
悲しい
分割したされた感情の間を
サーフィンのようにではなく
ただビート板に掴まって揺らめいているのです
嬉しい
悲しい
そうして今もほら
永遠にも思える感情の煌めきが
網膜に焼き付いて私を苦しめるのです
刻印された名も知れぬ感情を整理しないわけにはいかないから
私は嬉しいような悲しいような気分になって
胸を打たれて涙をほろりと小さじ一杯
嬉しい
悲しい
1か0か
物事はそんなに単純にはいかないのと同じように
感情もまたそう簡単に割り切れるものではないはずなのに
私たちはどうしても容易く忘れてしまう
ああインドの人よ
どうして0の概念なんて見つけたのかしら
それを0と名付けてしまったのならもう0ではいられないのに
嬉しい
悲しい
涙の味はきっと桜の味
ぱっと咲いて嬉しいのか
さっと散って悲しいのか
分からないけれど
でもきっとそんな気がするのです
永久のきらめき、刹那のゆらめき