sick rabbit

分かった
足掻かないで
うん
大丈夫だから
気にしないで
この言葉に何回だまされるの
あなたは
どうして

大嫌い
狂おしいほど
もう
知らないから
見つめないで
この愛に気づくのはいつ

不確かな
言葉交わして
重さに耐えられなくなり
心交じわせたつもりで
平気な振りした
冷め冷めと
募る体温の
先に脈打つ血管があり
罪を慰めようとして
うさぎになった

息を吸うように
そして吐くように
駆けた野の途中にある
水道の蛇口に
奪われた唾と苛立ち
時に流れるように
期待に応えられないように
避けた道の終わりにある
泥土の奥に
吸い込まれる私の命

sick rabbit

sick rabbit

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-02-15

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