少年少女と青い空

いつも笑顔で 自転車を並ばし
走りながら話してる 少年少女
昔の僕らと何も変わってない あの風景
イヤホンしながら ひとりで下を向いて
ペダルを漕いでる 少年少女
新しい時代は とっくに来ていた
これが今度の風景

青い空の下で風に吹かれながら
いつか君らと真剣に話がしたい
そして懐かしむ 涙は流さないよう
僕の心に あの時の熱を 教えて欲しいのだ

どこに行くのか 見当もつかずに
未来を見て泣いている 少年少女
あと少し経てばなあなあで 過ぎてしまう
何が好きかも 知らずに考えずに
無闇やたらな 少年少女
本当に愛してる自分の為に
それはやめておいた方がいい

時はおかしくて 何年前と変わらず
生きてる僕なのに 心は腐って 無邪気なあの笑顔
二度とは戻れないけど あの頃に戻りたいのだ

本当は気付いていた このままじゃだめだと
いっそこのまま なんて考えたりしたけれど  
未来は今でも夢見てしまう 僕が生きた世界が目の前にあるから

現実は無残で 最終的にこの世に
僕の記憶や感情を残すことはできない
だけど 今なら分かる 生きてることの意味を 
またあの時に戻れ 全てを捨てて 裸で立ち向かえ
迫り来る親に 学校に 世界に

僕らは何を考えなくとも
空を見つめることぐらい出来る
僕らは走らずとも 笑顔で最期を終われるくらいできる
少年少女と青い空が教えてくれたから

少年少女と青い空

少年少女と青い空

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-02-06

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