あのね……

 月に一回、皆で集まって遊ぶ時がいる

 その中にあなたがいる

 周囲のことを考えて私達はなんだかんだで隣にいる

 笑ったり泣いたり

 たくさん話をするけど、それは必ず三人

 決まってないけどいつも誰か一人いる

 だから二人では話せない

 ううん

 会話が続かないから本当は助かっているんだ

 

 あなたの家は隣の駅にある

 私達だけ皆とは反対の電車にのる

 この時間だけが一番辛い

 一方的に話してばかり

 でも、そうじゃないと無言の時間が続く

 それだけは嫌だ

 楽しかった時間を私のせいでさましたくない

 だから、いっぱい考える

 集まると分かってから電車に乗るまで

 あなたを傷つけず

 だけど、どうしても言いたいことを

 
 頑張って

 無理しないで

 
 そればっかり


 本当は違うの

 ただ私は皆と一緒にいれるのが嬉しくて

 その時間がずっと続いてほしいだけ

 壊れてバラバラになりたくない

 だって笑顔が消えるのは辛くて、悲しいことだから

 
 あなたとたくさん話したい

 心の中では普通に会話ができる

 なのに口にだしていいのか分からない

 私は皆と違う

 自分勝手で感情をうまく抑えられない

 だから何も喋らないようにしている

 考え方が変わってるから

 誰も共感してくれなくて寂しい

 大丈夫だよって言われるから

 期待に応えようといっぱい頑張る

 気づかれないように

 
 もし、この口がうまく動くなら


 さよなら

 バイバイ


 せめてこれだけは言いたい

 あなたの目をちゃんと見ながら

あのね……

あのね……

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2017-02-01

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