ざらめ

あなたの記憶に

どうしても、残りたかった

優しいかたちで

覚えていてほしかった


できるだけ あなたのことを

想い、考え、
行動したつもりだったけれど

わたあめみたいに

美しくて甘いだけで

未熟な思い出に過ぎないのかも知れなかった



愛することは、記憶すること

縁日のたびに

僕の幼稚な愛を

口一杯に 思い出してくれ

どうか

笑顔と共に

ざらめ

ざらめ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-01-31

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