なまえ

ぼく は なんという なまえ だろう








なんとか と よばれていた きが するけれど




よく おもいだせない






つめたい ゆか に ころがされて



きやすめ ていど の えさ を くらう






ときどき おおきな て が


がしゃん と ぼく の へや に はいってくる






にげる ぼく は けれど すぐ つかまり




なにか を からだ に さされるの







あ つ い ! あ つ い ! あ つ い !







からだ が あつくなるの





いつだったか ぼく の へや に




ともだち が はいってきた こと が あった





そのこ も なにか を さされてた





いつのまにか いなくなっていた





さいご に そのこ に ふれたとき




とても つめたかった きおく が ある





       ここ は どこだろう


       ぼく は なんだろう





おおきい ニンゲン が やってくるたび




ぼく は なにか を さされるの





なにか が はいってくるの




くるしくて   きぶん が わるくて   はきだして




また へや の なか





もう なんかい くりかえした のかな






いつも おきたら げんき だったのに




きょう は からだ が だるかった






て あし が うごかなかった





ニンゲン が ふたり きた















       「先生、こいつも駄目みたいです」




         「そうか、じゃあ次いこうか」











こえ が きこえた





ひびく こえ が きこえた





あたまに ぐわん ぐわん と ひびく





そして (意識が) おもい (記憶が) だした



















ぼく は  (実験動物(まうす))  と よばれて いたんだっだね















いつか の おともだち と いっしょ だった。

なまえ

なまえ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-01-27

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