楽しむのに勉強と待つは必要ない
レッスン1 楽しいとつまらないは正反対
レッスン1 楽しいとつまらないは正反対
僕は勉強が嫌いだ、待つのも嫌いだ
そんな僕が、今ハマっているのはゲームだ……
現時刻は、7月28日金曜日12時だ
「たまに思うんだけどつまらない時の時間の進み具合って遅いよなぁ」
「なぁに言ってんだ? ラクヤ」
ああ、自己紹介がまだったっけ?
僕の名前は、創造ラクヤ
好きなものは楽しければ何でもよし
てな感じだ……
「なあ、お前もそう思うだろ? 悟志」
ちなみに今僕と話しているのは、篠原悟志である
普通すぎるだろって?
知るか、僕がこいつを育てたわけじゃない、もちろん名前も付けたわけじゃない
「ラクヤ、授業が終わるまであと、3分」
「あと、180秒かぁー」
「どこまでめんどくさいヤツだよ!」
うるさいなぁと心の中で思っていると授業という名の地獄を終わらせる伝説の『チャイム』が高らかに鳴り響いた…
「うおおおおしゃああああ、終わったぁああああ」
もちろん僕が叫んだのだが、次の瞬間クラスが氷河期のごとく静まった。
「というわけで、僕は帰ります、先生」
後ろから「まだ午後があるだろ」と言われてるのは聞こえてないことにしよう
僕はサイ○人もビックリの速さで家に帰りパソコンを開いて一言
「僕の世界の始まりだ…」
自慢だが、僕は今まで出たゲームというゲームをすべてクリアした、それだけでは物足りずすべてのサイトを観覧した。
だから、僕はネット界では神様と呼ばれ、僕のことを知らない人はいない……たぶん
3次元ではどうだって?
男子には創造神、女子にはばかである
「まあ、そんなことはどうでもいいとりあえずメールを確認…と」
ん? こんなメアド知らないぞ?
「何々、あなたにぴったりの女の子プレゼント? なんだこれいたずらか?」
あー、これは無視だなそれがいい
「無視すんなぼけー」
ええーとこんな人お母さんだったっけ?
「じゃねぇええええ、なんだお前不審者か?」
「ああ、自己紹介がまだだったけ? 私は神様になった人に付くエンジェル斎藤デス」
ふざけてやがるこいつ
「とりあえず警察に電話を……」
「ちょぉおおおおっと待ってください神様、真面目に自己紹介しますから」
「まあ、いいや」
「え?」
そんなことより
「お前は楽しいヤツか?」
「は、はい一応」
そうかそうか楽しいのかなら…
「よし、お前は悪いヤツじゃないな……たぶん」
「え?」
「楽しいヤツに悪いヤツはいない、覚えとけ」
「は、はい?」
てか、なんでこいつは僕のことを『神様』って呼ぶんだ?
「なあ、お前って何者だ?」
「私ですか? 私は神様になった人に付く神様のための使用人、まあ、あながち天使と同じものです……」
こいつはもうだめだ、そう思った瞬間だった……
レッスン2 恋は楽しいものだということを…
レッスン2 恋は楽しいものだということを…
あのへんなことを言うヤツが現れてから1か月が経とうとしている…
誰かって?
自分のことを「神に付くものだ」とか言ってるちょっとアレなヤツだ
「おーい美紀コーヒー」
「はーい、今持っていきます」
美紀って誰かって?
さっき「神に付くものだ」とか言ったヤツだよ
何でいるかって?
面白いからだよ。僕は面白ければだれでも仲良したとえそいつがちょっとアレでもだ。
「はい、神様コーヒーです」
「ああ、ありがとう」
それにこいつは僕が命令すれば何でもしてくれるらしいこいつが言っていた。
「神様は何をしているのですか?」
「その神様ってのはやめてくれ、面白くない」
「何でですか? あなた様は神様として認定されたのに…」
「そんなの知るか! 僕は面白くなければつまらない……そしてつまらないは僕の天敵だ!」
「へー、神様それも覚えますか?」
「ああそうだ、ちゃんと覚えろ」
こいつと会って1か月、僕はこいつに面白いのイロハを教えてきた、パクリは面白いとか突然の出会いは面白いとか
「あのう、神様?」
「ん? なんだ?」
「私といて楽しいですか?」
「は? なんでそんなこと言うんだ?」
「だって、私の存在意義は……」
神様のためになることですからとどこか暗い顔をしてそんなことを言った美紀
「なら、そんな暗い顔をするな、面白くない」
「え?」
「だ・か・らそんな暗い顔すると面白くないんだ! わかったか」
まったく世話がかかるヤツだ、にしてもこいつ結構可愛いんだよなぁ
「なあ、1ついいか?」
「はい、何ですか?」
「僕以外に何人神様ってのがいるんだ?」
「ええーと……」
たくさんいるのかな? やけに考え込んでいるけど…
「10人くらいかな……たぶん」
「やけに少ないな、なんでだ?」
「そもそも、神様っていうのは人にとってなくてはならない感覚を人一倍極めた人のことを言うんです」
「なるほど…」
納得する僕もどうかと思うが信じるしかないだろう
「とすると、さしずめ僕は娯楽の神様って所か」
「よくわかりましたね」
「なんとなくだ」
だってそうだろう、楽しいことを極めた僕なのだから……自分で言うのもなんだが
「他はどんな神様なんだ?」
「そうですねぇ、例えば運を極めた神様もいました、あと卑劣なことを極めた神様もいました」
いました? 過去形だな
「今は?」
「みんな死んでしまいました、今ではあなたのおじいさまである創造始様他ラクヤ様と同じく若い神様がいます」
「へー」
ん? 何か変な名前が入っていた気が……
「じいちゃん⁉」
「え? は、はい神様のおじいさまです」
確かに僕のじいちゃんは何か作ることを極めていたけど、まさか神様だったなんて
「神様のおじいさまは創造神という神様でした」
「なんだって! 創造神⁉」
「はい」
マジか、じいちゃんスゲー
「…て待てよ、じいちゃんの天使は?」
「天使とは?」
お前がそれを聞くか?
「お前みたいのだよ!」
「ああ、ええーと……えぇー‼」
「ど、どうした?」
何があったんだ?
「えーっとそれが……」
「なんだよ!」
「神様のおばあさまですって」
「は? ……えぇー!」
僕のばあちゃんが天使だって?
「じ、じゃあ何か? 僕は神様と天使の孫だってのか?」
「は、はいそうなります」
は、ははやべー展開がすごすぎてわっかんねー
「じゃあ、僕がお前と結婚することも…」
「はいできますよ、ただしそれが神様のためになるのなら」
何だそりゃ、めちゃくちゃだなぁ!
じゃあ、試しに……
「僕は、お前のことが好きだ!」
「本当ですか! う、うれしい~」
何だってぇええええ
レッスン3 ラストレッスンは終わらない
レッスン3 ラストレッスンは終わらない
「唐突に言おう!」
「何をですか?」
「僕はお前が好きだ!」
「……本当に唐突ですね」
「じゃ、この回も終わりだな!」
「そここそ唐突ですね!」
「ははは、答えはいらんぞ!」
「何に対してですか!?」
「じゃ! また会えたらな!」
「ちょ、待って、これ作者めんどくさくなっただけですよね! そうですよね!? きっと違う作品を……」
「おっと! それは言わない約束だぞ!」
「なんかめんどくさいです」
「じゃ、これからもヲサダここからの作品をお楽しみに!」
「会話だけですか!?」
「最後のお別れ言わないとなんかダメになるだろ!」
「え? は! では皆さんさよーならー」
楽しむのに勉強と待つは必要ない