いつもの豆腐
いつもの豆腐がネギを乗せてた。
「お前…」
「なんだよ」
「彼女出来たか?」
「な…何言ってるんだよ、そんなわけないじゃん」
しどろもどろ。
「ふ~んそうなんだ、けどさ、お前の頭のネギ、この辺りじゃ売ってないネギだな」
「冷や奴なら、九条ネギぐらい当然だろう!」
「へぇ~わざわざ九条ネギにしたんだ!」
「これからデートなんだ、ネギぐらい乗せなきゃ格好悪いじゃん」
「その子、可愛いの?」
「うん」
「白いの?」
「とっても!」
「まあ、上手くやれよ」
「…ありがとう」
一週間後…
(上手く行かなかったか)
いつもの豆腐が泣きすぎて、もうちょっとで高野豆腐になりかけていた。
いつもの豆腐