Last love

好きだよって言いたくてでも言えなくて。
辛くて寂しくて。
でも、大好きで…。

愛しているのです。あなたを

「え?かつらなの?笑」
今でも覚えてる。
私がハジメと出会ったのは一年前の面接でした。

私は自分に自信がなかった。
少しでも自分を隠したくて、面接だというのにかつらをして行ったんだ。

ドキドキした。
あなたに会った瞬間、話した瞬間、私はあなたに恋をしてしまったんだ。
最初、自分が恋をした事にすら気づいていなかった。
あの人にもう一度会いたくて。
結果が待ち遠しかった。

奇跡的に採用されて、ハジメは私の上司になった。

なぜ採用したの?

かつらに笑った 笑゛

ハジメの笑顔を“愛しい”と思った。
ハジメに会える日は、いつもワクワクしてた。
かわいいって思われたくて、何回鏡とにらめっこしただろう?

ハジメには何でも言えた。
ハジメからもたくさんいろんな話を聞いた。

ある時、ハジメに彼女がいることを知って、家に着いた瞬間、涙が止まらなかった。

なんで泣いているのだろう?

訳が分からなくて。
ショックでたまらなくて。
あぁ。私、ハジメの事が好きなんだ。

ハジメに恋をしているんだって思った。

私は彼氏を作った。
幼なじみの男の子だ。
利用した。

ハジメを忘れる為に。
恋をしちゃいけない相手だった。

いつからかハジメの惚気もちゃんと笑って聞けるようになった。
ハジメの幸せそうに笑う顔を見れるだけで幸せだったんだ。

彼氏の事は好きだった。
だけど、ハジメのことは心から愛してた。

ごめんね。
こんなはずじゃなかったのにね。

私は自分の本音に勝つことができなかった。

彼氏に別れを告げた。
ハジメわまっすぐ聞いてくれた。
そんなハジメに言ってしまったんだ。

好き

言った瞬間後悔した。
信じられないって顔をしたから。
笑っていてほしかったのに
私は自分で大切な笑顔を壊してしまった。
なんとなく、そんな気がした。

ハジメは大人だったね。
何事もなかったかのように次の日も接してくれた。
嬉しいような虚しいような。
でも腹も立った。

ハジメに意地悪をした。

えっちしよ?

ハジメは受け入れてくれなかった。
私は意地悪のつもりだったのに本気になってしまった。
ハジメがほしくてたまらなくなっていた。

会える日は毎日声をかけた。
ハジメが受け入れてくれた日はずっと私の宝物。
ハジメがくれる毎日はキラキラしてる。

ハジメは嫌かもしれないけれど、私のわがままにもう少し付き合ってよ?笑

今日もハジメを愛しています。

Last love

彼女がいても会える日は君に逢いたいんだ。

Last love

あなたは彼に恋をしていますか? それとも彼を愛していますか?

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-01-15

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