もしもしもしも

中三の担任がくれた鉛筆を削り削ってまだ使ってる


評論の内容が理系寄りすぎる世間が私を見放している


動揺を誘う問題だなあって悟ってかなり動揺してる


白石さん、気持ちはわかりましたので③の文の意味を教えて


求めようなんて書くなよ出題者君の仲間になる気はないぞ


ほんのりと舌に残ったカフェオレが余弦定理を連れ去っていく


なぜ横にリケイがいるんだ鉛筆の音がうるさい指数が泣いてる


数学に四苦八苦する間にもバスはどんどん過ぎ去っていく


会場を出て友と話す「あの先生、手越くんに似てたよね!まじやば!」


この問題解けたのかなあ先輩は 私も来年解けるのかなあ


先輩に明日何て声掛けようかぼーっとしてたらすべてがずれる

もしもしもしも

もしもしもしも

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-01-15

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted